
介護士は利用者さんの身体介助を行いながら、感染症対策や腰痛予防など自身の体への負担にも気をつける必要があります。
そのため、業務中は必要な持ち物を身につけておくことが大切です。
筆記用具や衛生品などの必需品から、コルセットやデオドラントグッズなどのロッカーに入れておきたいもの、さらにあると便利なグッズまで、介護士におすすめの持ち物を紹介します。
目次
介護士の持ち物
介護士は日々の業務のなかで、さまざまな場面に遭遇します。
利用者さんの身体介助を行う際には、衛生面に気をつけたり、自身の体への負担にも留意したりする必要があります。
そのため、業務中に必要な持ち物を身につけておくことが大切です。
ここでは、介護士が業務中に持っておきたい持ち物について、必需品、ロッカーに入れておきたいもの、あると便利なものの3つに分けて紹介します。
必需品
介護士が業務中に常に身につけておきたい必需品には、どのようなものがあるでしょうか。
筆記用具や衛生品など、介護業務を行ううえで欠かせないアイテムを紹介します。
これらの必需品は、ウエストポーチにまとめて身につけておくと、両手が自由に使えて便利です。
筆記用具
介護士は、介護記録など必要書類へ記入したり、業務の内容、利用者さんの状態などのメモを取ったりする機会が多いため、ボールペンやメモ帳などの筆記用具が必要不可欠です。
ボールペンは、重要事項を色分けするなど、施設によってルールとして色の使い分けが決められているケースもあります。
黒だけではなく赤や青など多色が使える物を選ぶと良いでしょう。
また、片手でスムーズに使えるようにノック式のものを使用するのがおすすめです。
感熱性ペンや水性ペンは正式記録には使えないので、注意しましょう。
衛生品
介護業務では、感染対策として衛生面に気をつけなければなりません。マスクや使い捨て手袋などの衛生品が必要です。
マスクは感染症予防のための必須アイテムであり、使い捨て手袋は汚物の処理などに欠かせません。
どちらも汚れたときに交換できるように、予備を準備しておくと便利です。
また、介護中に傷を作ってしまったときに、すぐに対応できるよう絆創膏も常備しておくと良いでしょう。
タオル
介護業務では、汚れを拭き取ったり、汗を拭いたりするためにタオルが活躍します。
手拭き用と汗拭き用など、用途を分けて持っておくと便利でしょう。
アルコール消毒薬
感染症対策として、介助後にすぐに手指消毒できるよう、アルコール消毒薬を携帯しておくことも大切です。
特に、直接身体的な介助をした場合や、排泄、食事の介助をする場合は、こまめに消毒する必要があります。
ジェルタイプのものが手になじみやすく、早く乾くので、介護現場に向いているでしょう。
印鑑
介護現場では、たとえ電子カルテを使用していたとしても、申し送りや書類の閲覧確認、日誌など日々の業務で印鑑が必要な場合があります。
朱肉が必要なタイプは押印に手間がかかるため、インク内蔵タイプのものを選ぶと良いでしょう。
また、訂正印が必要になるケースも多いため、ネーム印と訂正印がセットになったタイプや、ボールペンと一体になっているものなどを選ぶと便利です。
ウエストポーチ
筆記用具や衛生品などの必須品を常に身につけておくためには、まとめて身につけられるウエストポーチが便利です。
ウエストポーチを使用することで、両手が自由に使えて、身軽に動けるようになります。
介護服のポケットに用具を入れる人もいますが、利用者さんの介助に邪魔になったり、落としたりする可能性があります。
ウエストポーチにまとめておくのがおすすめです。
ロッカーに入れておきたいもの
介護士は、業務中に衣服が汚れたり、汗をかいたりすることが多いため、ロッカーに予備の着替えなどを準備しておくと安心です。
ここでは、ロッカーに入れておきたい持ち物を紹介します。
予備の着替え
介護では、入浴介助や排泄介助など、衣服が汚れる可能性のある業務が多くあります。
また、入浴介助や夏場の業務では汗をたくさんかくので、ロッカーに予備の着替えを用意しておくと安心です。
上衣だけでなく、ズボンの替えも用意しておきましょう。
季節によっては、寒さ対策として上着などの防寒着を用意しておくこともおすすめです。
コルセット
介護業務では、体重の重い方を抱えたり、中腰の姿勢を長時間続けたりすることも少なくありません。
そのため、腰痛予防のためにコルセットを準備しておくと安心です。
正しい姿勢を保ったり、できるだけ抱えない介助を工夫したりすることも大切ですが、負担を少しでも減らすためにコルセットを活用するのもおすすめです。
ハンドクリーム
介護業務では、感染対策として手を洗ったり、消毒をしたりする機会が多いため、手が荒れやすくなります。
そこで、手荒れや乾燥を防ぐためにハンドクリームを準備しておくと良いでしょう。
利用者さんに配慮して、香りが強くないものを使用するのがおすすめです。
また、ベタつきすぎずサラッとしているタイプのものが使いやすいでしょう。
デオドラントグッズ
介護業務では、汗をかいても業務を継続する必要があるため、汗拭きシートや制汗スプレーも準備しておくと良いでしょう。
特に入浴介助は汗をかきやすい業務であるため、活用できるアイテムです。
また、夜勤中にシャワーを浴びられない場合にも、汗拭きシートで拭き取るだけで、サッパリとリフレッシュできるためおすすめです。
あると便利なもの
ここまで紹介した必需品やロッカーに入れておきたいもの以外にも、あると業務の効率化や快適さがアップするアイテムがあります。
ここでは、介護士にとってあると便利なものを紹介します。
クリアファイル
介護現場では、紙の資料を扱う機会が多いため、さっとまとめられるクリアファイルがあると、業務の効率化や紛失防止につながり便利です。
特に訪問系の業務がある場合は、移動時に書類が折れたり破れたりしないようにするために活躍するアイテムです。
A4サイズのクリアファイルを数枚準備しておくと良いでしょう。
ウェアラブルメモ
介護業務中には、メモ帳を出すのが難しい場面もあります。
そんなときに、腕に巻いて使うメモ帳があると便利です。
すぐに目につき、大事なことを確認しやすいため、活用できるアイテムです。
ナースウォッチ
介護現場では、利用者さんの脈拍を確認したり、時間の確認をしたりする機会が多いため、時計があると便利です。
ただし、介助時に利用者さんを傷つける恐れがあるなどとして、腕時計の着用が禁止されている施設もあります。
そのような場合は、文字盤が逆になったナースウォッチをクリップで衣服などにつないでおくと、落下を防ぎながら必要時に素早く時間を確認できて便利です。
ネックライト
夜勤帯で巡回業務がある場合、ネックライトがあると便利です。
懐中電灯では片手がふさがるため、業務の邪魔になる場合があります。
ただし、身体介助をする際には、利用者さんにあたる可能性があり邪魔になるため、外しておかなければならない場面もあるでしょう。
介護士の持ち物を知って効率良く業務をしよう
介護士は、利用者さんの身体介助を行ううえで、さまざまな持ち物が必要です。
筆記用具や衛生品などの必需品は、ウエストポーチに収容しておくと便利でしょう。
また、予備の着替えやコルセットなどはロッカーに入れておくと安心です。
さらに、クリアファイルやウェアラブルメモなど、あると便利なアイテムを活用することで業務の効率化や快適さがアップします。
介護士の持ち物を知って、効率良く業務をこなしていきましょう。