
歯科助手に向いていない人の特徴として、コミュニケーションが苦手、勉強や覚えることが苦手などが挙げられます。
しかし、これらに当てはまるからといって、歯科助手になることを諦めなくてはいけないわけではありません。
この記事では、歯科助手の仕事をするうえで必要なこと、避けては通れないものなどをふまえて、歯科助手に向いていない人の特徴を解説します。
努力次第で乗り越えられる事柄についても、併せて確認してみましょう。
目次
歯科助手に向いていない人
歯科助手の仕事は、診療補助や治療で使う器具の準備、片付けなど多岐にわたります。
勤める歯科医院によっても、担当する仕事内容はさまざまです。
ここでは、歯科助手の仕事をするにあたって避けては通れない業務をふまえたうえで、歯科助手に向いていない人について解説します。
コミュニケーションが苦手
歯科医院には、子どもから高齢の方まで幅広い年代の患者さんが来院します。
診察を嫌がる子どもや治療に不安がある方、介助が必要な方など、一人ひとりに合わせた対応をしなければなりません。
そのため、対人コミュニケーションが苦手だと、苦労する場面も出てくるでしょう。
患者さんへの対応は経験や慣れも大きいため、最初はうまくいかないこともあります。
しかし、歯科助手の仕事に慣れるにつれて、自然とコミュニケーションスキルも向上するものです。
まずは歯科助手の技術や知識を習得し、患者さんに信頼される歯科助手をめざしていきましょう。
勉強が嫌い・覚えることが苦手
歯科助手になるには、器具の名前や薬品名など覚えることが多くあります。
歯科業界に勤めなければ知ることのないような用語が飛び交うため、専門的な勉強が必要です。
治療で使うセメントを練る、石膏を流すなどの細かい作業もあり、技術面も習得しなければなりません。
たびたび新しい材料や薬品も登場するため、積極的に学ぶ姿勢がないと苦労がつきまといます。
最初はメモをとったり仕事後に復習したりして、仕事に慣れていきましょう。
血が苦手
歯科治療を行う以上、血を目にすることは避けられません。
治療内容によっては出血量が多かったり、意図せぬタイミングで血が出たりすることもあり得ます。
よって歯科助手は、血を見て気分が悪くなってしまう方、倒れてしまう方には難しい仕事といえるでしょう。
ただし、苦手の度合いにもよりますが、経験を積むことで多少の血には慣れる可能性もあります。
不衛生なことが苦手
歯科医院は人の口腔内を扱う場所であるため、潔癖症の方には抵抗を感じるシーンも多いかもしれません。
ときには口臭が強い、歯磨きをしていない患者さんが来院することもあります。
歯科助手が直接患者さんの口内に手を入れることはありませんが、器具の洗浄や院内の清掃は担当業務の一つです。
よって、衛生面に不安があるものに触れられない方や苦痛に感じる方には、なかなか難しい仕事といえます。
もちろん、きれい好きだからこそ洗い物や掃除が得意という場合には、歯科助手の仕事にやりがいを見出せる可能性もあるでしょう。
体力に自信がない
歯科助手の仕事は立ちっぱなしや歩きっぱなし、あるいは腰をかがめた姿勢でいることになり、想像以上に体力が必要です。
準備や片付けが多いことから座っている暇はあまりなく、作業の時間がほとんどでしょう。
また歯科医院によっては受付を行うこともあるため、診療補助と受付の合間に準備や片付けをするなど、動く範囲も広くなります。
さまざまなところに気を配りながら仕事をしなければならず、慣れないうちは疲れ切ってしまうかもしれません。
歯科助手に向いていなくても解決策はある
ここまで挙げた歯科助手に向いていない人の特徴に当てはまったとして、働くのは難しいと判断するのは早計といえます。
自分の苦手と向き合い解決策を講じることで、歯科助手をめざすことは可能です。
例えば、勉強やものを覚えることが苦手な方は、ただ参考書を開いて知識を詰め込むより、現場で経験を積むことを重要視してみましょう。
体を使って繰り返し仕事をしていると、自然と自分のスキルとして身についてきます。
また、わからないことはそのままにせず、先輩に聞いたりインターネットで調べたことなどをノートにまとめてみてください。
コミュニケーションスキルに不安がある方は、うまく会話をしなければと焦ることで対応がぎこちなくなっているのかもしれません。
無理に話さなくとも、笑顔やちょっとした声かけを意識するだけで、患者さんに安心感を与えられます。
常に患者さん目線に立った対応を意識していれば、院内のスタッフからの評価にもつながるでしょう。
歯科助手に向いていない人でも努力次第でめざせる
歯科助手に向いていない人の特徴として、血が苦手、不衛生なことが苦手などがあります。
これは度合いにもよりますが、努力での克服が難しく、働くなかで精神的なストレスにつながってしまう可能性も否定できません。
歯科助手に近い職業で医療事務や調剤薬局事務といった道もあるため、興味の範囲を広げてみるのも一つの手です。
一方で、コミュニケーション能力への不安や勉強が不得意などの懸念点は、努力次第で解決できることもあります。
自分の苦手を克服することで、歯科助手として認められるだけでなく、人としても成長していけるでしょう。