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薬剤師免許の申請方法!引越し・氏名変更などパターン別に解説

薬剤師国家試験に合格したら、薬剤師免許の申請手続きが必要です。
また、薬剤師登録後に住所や氏名に変更があった場合や、免許証を紛失してしまった場合などにも各種手続きが必要となります。

今回は、薬剤師免許に関わる各種手続きを詳しく解説します。

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薬剤師免許の各種申請手続きの種類と届け先

薬剤師免許にまつわる申請手続きの種類は以下のとおりです。

  • 薬剤師免許の申請:薬剤師名簿に登録するための申請手続き
  • 薬剤師名簿の訂正:薬剤師名簿登録事項に変更があった場合に行う手続き
  • 薬剤師免許証の書換交付:薬剤師名簿を訂正した場合に、免許証の書換を行う手続き
  • 薬剤師免許証の再交付:薬剤師免許証を紛失・毀損した際の再交付の手続き
  • 薬剤師本人が行う登録の消除:薬剤師名簿から登録を抹消する際に行う手続き
  • 薬剤師の死亡等にともなう登録の消除:薬剤師の人が死亡した、あるいは失踪宣告を受けた場合の手続き
  • 薬剤師国家試験合格証書の再交付:合格証書を紛失・毀損した場合の再交付のための手続き

各手続きは多くの場合、住所地を管轄する保健所などに必要書類などを提出して行います。

薬剤師免許の新規申請手続き

薬剤師国家試験に合格したあとには、薬剤師免許の新規申請手続きが必要です。
試験に合格しただけでは薬剤師として認められず、業務ができないので、必ず自分で申請手続きをしましょう。

申請方法

申請の際は、住所地の保健所(一部県は県庁)に、業務時間内に本人が出向いて薬剤師免許申請書、診断書などを提出する必要があります。

必要書類

薬剤師免許の新規申請手続きに必要な書類は以下のとおりです。

  • 薬剤師国家試験合格証書
  • 薬剤師免許申請書(【Word】 【 PDF 】
    ※30,000円分の収入印紙を貼付したもの
  • 医師による診断書(【 PDF 】
    ※発行日の翌日から1ヵ月以内のもの
    ※病院・診療所で3,000円~5,000円で作成可能
  • 戸籍抄(謄)本または住民票の写しもしくは住民票記載事項証明書
    ※本籍都道府県の記載があるもの
    ※発行日の翌日から6ヵ月以内のもの
  • 登録済証明書用ハガキ
    ※希望者のみ。63円(速達を希望する場合323円)切手を貼付したもの

必要費用

薬剤師免許の新規申請手続きにかかる費用は30,000円です。
登録免許税として30,000円分の収入印紙が必要となります。

収入印紙は郵便局や法務省などで購入できます。
薬剤師免許申請書の所定欄に貼付して提出しますが、その際は消印を行わないように注意しましょう。

薬剤師免許登録後|氏名や本籍地を変更する場合

薬剤師名簿登録後に氏名や本籍地・国籍、性別などを変更する場合、住所地を管轄する保健所などへ行き、業務時間内に本人が出向いて申請します。

薬剤師免許は旧姓併記可能

結婚により姓が変わった場合、薬剤師免許では希望する場合のみ旧姓併記が認められています
2019年6月以降は薬剤師免許申請書に旧姓併記の有無を書き込む欄が設けられたので、希望する人は必要事項を記入しましょう。

名簿登録後に姓が変わり、旧姓併記を新たに希望する場合は、薬剤師の名簿訂正申請手続で名簿上の氏名を変更し、同時に薬剤師の書換交付申請手続で免許証に旧姓を追記します。
旧姓のままで業務を続けることを希望するなどで免許証を書き換えない場合でも、名簿の訂正は必要ですので注意しましょう。

旧姓を併記しておけば、名前に関することで面倒な思いをしなくて済むメリットがあります。

申請方法

薬剤師の名簿訂正申請は、氏名や本籍地に変更が生じた日の翌日から30日以内に行う必要があります。
住居地を管轄する保健所(一部県は県庁)に本人が出向き、業務時間内に必要書類を提出しましょう。

提出期限を過ぎて手続きする場合は、遅延理由書の提出を求められてしまいます。
名簿の登録事項に変更が生じた際には、すぐに訂正申請をしましょう。

必要書類

薬剤師名簿改訂申請の際に必要となる書類・持ち物は以下のとおりです。

  • 薬剤師名簿訂正申請書(【Word】 【 PDF 】
    ※1,000円分の収入印紙を貼付したもの
  • 薬剤師免許証書換申請書(【Word】 【 PDF 】
    ※2,750円分の収入印紙を貼付したもの
    ※免許証の書換を希望しない場合は不要
  • 薬剤師免許証(原本)
  • 戸籍抄(謄)本
    ※発行日の翌日から6ヵ月以内のもの
  • 遅延理由書
    ※30日以上経過した場合のみ(任意様式)
  • 登録済証明書用ハガキ
    ※希望者のみ。63円(速達を希望する場合323円)切手を貼付したもの

必要費用

薬剤師名簿訂正申請に係る費用は、登録免許税1,000円です。
薬剤師免許証書換申請には、手数料として2,750円が必要となります。

手続きに合わせて必要金額の収入印紙を購入し、それぞれ申請書の所定欄に貼付して提出します。

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薬剤師免許登録後|引越しする場合

薬剤師免許登録後に引越しする場合は、単なる転居にともなう住所変更のみで本籍地都道府県に変更がない場合は、特別な手続きは必要ありません

引越しにともない本籍地都道府県が変更になった場合は、先述した薬剤師免許訂正申請と薬剤師免許証書換申請の手順に沿って手続きをしましょう。

薬剤師免許発行後|紛失、毀損した場合の再発行手続き

薬剤師免許証を紛失・毀損した場合は、手続きにより再交付が受けられます。

申請方法

住所地を管轄する保健所(一部県は県庁)に本人が出向き、業務時間内に必要書類を提出します。

必要書類

薬剤師免許再交付に必要な書類・持ち物は以下のとおりです。

  • 薬剤師免許証再交付申請書(【Word】 【 PDF 】
    ※2,750円分の収入印紙を貼付したもの
  • 薬剤師免許証を毀損・汚損した場合は薬剤師免許証
    ※薬剤師免許証を紛失した場合で手元に免許証の写しがある場合は持参
  • 戸籍抄(謄)本もしくは本籍の記載がある住民票または住民票記載事項証明書
    ※発行日の翌日から6ヵ月以内のもの
    ※住民票は個人番号の記載がないもの

必要費用

薬剤師免許証の再発行に係る費用は、2,750円です。
2,750円分の収入印紙を購入し、申請書の所定欄に貼付して提出します。

薬剤師の合格証書を紛失した場合の手続き

薬剤師国家試験の合格証書を紛失、毀損または汚損した場合は、再交付の申請が可能です。

申請方法

厚生労働省の医薬・生活衛生局総務課試験免許係に必要書類を郵送します。
厚生労働省に書類が到着してから10日ほどで再交付が受けられます。

必要書類

薬剤師の合格証書再発行に必要な書類は合格証書再交付申請書【Word】 【 PDF 】)のみです。

必要費用

薬剤師国家試験の合格証書再交付に係る費用は2,500円です。
2,500円分の収入印紙を購入し、申請書の所定欄に貼付して提出します。

薬剤師免許証はいつ届く?

薬剤師免許証の新規申請や、訂正・書換・再交付などの手続きをした場合、手続きの完了までにかかる期間は窓口に申請してから2ヵ月程度です。
免許証の発行がともなう手続きの場合、新たな免許証が手元に届くまでにはさらに約2ヵ月かかります。

窓口に各種申請をしてから免許証が手元に届くまでに3〜4ヵ月かかってしまうため、登録済証明書用ハガキを提出しておくことをおすすめします。
登録済証明書用ハガキは、申請が受理されたことを示し、免許証の到着までの間資格を証明するものです。

転居や住所変更がある場合は、登録済証明書用ハガキが確実に手元に届くように、郵便局での転送手続きも忘れないようにしましょう。

免許証ができあがったら保健所からのハガキで通知されるので、保健所の業務時間内に受け取りに行きましょう。

薬剤師免許関連の手続きの不明点は保健所に問い合わせを

今回は、薬剤師免許に関連する各種手続きを解説しました。

特に注意しておきたいのが、薬剤師国家試験合格後には薬剤師免許の申請手続きが必要となることです。
国家試験に合格しただけでは薬剤師業務を開始できませんので、注意しましょう。

薬剤師免許に関わる各種手続きは、大抵の場合、住所地を管轄する保健所が対応しているため、不明点などがあれば保健所に問い合わせることをおすすめします。

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