
「歯科助手になりたい」「歯科助手に転職を考えている」という方もいるのではないでしょうか。
歯科助手は、未経験でも就業できる職種です。
正社員だけでなくパート・アルバイトの求人募集もあり、ワークライフバランスを見ても、女性が働きやすい職場環境であるといえるでしょう。
また、歯科助手には関連資格がいくつかあり、資格を取得することで上をめざせたり、再就職しやすいといったメリットもあります。
この記事では、未経験で歯科助手になれるのかを解説し、求人例や歯科助手の関連資格をご紹介します。
目次
歯科助手には未経験でもなれる
結論からいえば、未経験から歯科助手になることは可能です。
歯科助手は歯科衛生士のように養成機関に通って資格を取得する必要はなく、学生や主婦でも働きながら経験や知識を身につけていくことができます。
歯科助手の主な業務としては、以下のようなことが挙げられます。
- 治療器材の準備・片付けなどの診療の補助業務
- 外来患者さんの受付・会計などの事務業務
- 唾液の吸引・器具の手渡しやライト調整など治療中の補助業務
- 歯型を取るために印象材を練る業務
直接治療に携わることはありませんが、歯科医師や歯科衛生士をサポートする業務が主体になるため、専門用語や専門知識を身につける必要はあるでしょう。
未経験の歯科助手の求人事情
未経験の歯科助手の求人にはどのようなものがあるのかをご紹介します。
勤務先の例や求人の応募方法も解説しますので、今後の就職活動の参考にしてください。
未経験歯科助手の勤務先
未経験歯科助手の勤務先としては、以下のような場所が挙げられます。
- 歯科クリニック
- 総合病院
- 美容専門の審美歯科
歯科医師が治療を行う職場では、歯科助手が歯科医師の補助業務を担当することが多いです。
2023年現在、歯科医師は歯科診療所や総合病院の歯科で虫歯や歯周病の治療を行う以外に、ホワイトニングやインプラント治療などでも活躍しています。
よって、歯科助手の活躍の場も広がったといえるでしょう。
未経験歯科助手の求人例
未経験歯科助手の求人例を以下で簡単にご紹介します。
勤務形態:正社員
応募資格:既卒・第二新卒歓迎/英語力不問/未経験OK/高校卒業以上(卒業見込み可)
勤務時間:9:00 ~ 19:30/9:00~19:00(実働8時間)
休日:完全週休2日制/年間休日120日以上/夏季休暇・年末年始休暇あり
勤務形態:パート・アルバイト
応募資格:未経験&無資格OK/どなたでも大歓迎
勤務時間:8:30~21:15
※上記の時間で、1日4時間・週1日から勤務可能
休日:シフト制のため勤務日は自由に調整可能
歯科助手に応募するには?
歯科助手の求人に応募するためには、求人サイトを利用して就職先を探すか、直接興味のある歯科医院に問い合わせをする方法があります。
なかでも、求人サイトを利用する方法は手軽です。
まずは、求人サイトに登録をして、歯科助手の求人のなかから「未経験可」や「未経験歓迎」の求人を探し、希望条件に合うものがあれば応募してみましょう。
未経験で歯科助手になるときにおすすめの資格
未経験で歯科助手をめざすときに、業務に活かせる関連資格を取得しておくと、就職活動が有利にすすむ可能性があります。
ここでは、未経験で歯科助手になるときにおすすめの資格を5つご紹介します。
歯科助手資格
公益社団法人日本歯科医師会が認定する歯科助手資格は、歯科助手の育成と資質の向上を図るもので、歯科助手としての基礎を身につけたことを証明できる資格です。
歯科助手資格には甲乙など種類があり、3年以上の業務経験が必要なものや、実習や講習を所定時間受ける必要があるものもあります。
歯科アシスタント検定
全国医療技能検定協議会が実施する歯科アシスタント検定は、歯科治療のアシストを行えることを証明する資格です。
カルテ整理や会計業務、診療報酬明細書(レセプト)作成などの事務業務を歯科助手として円滑に行えることを証明する資格であるため、事務業務に興味のある方におすすめの資格です。
1級から3級まであり、3級が基礎知識が問われる入門試験となっています。
歯科助手技能認定
一般財団法人日本医療教育財団による歯科助手技能認定は、歯科医療機関における受付業務や診療報酬算定の基礎、診療介助、機器の保守などの知識と技能のレベルを評価し、認定する資格です。
計45問以上の問題が出題され、試験は資料の持ち込みが可能ですが、90%以上の正答率が求められます。
また、歯科助手技能認定を受けるためには、一般財団法人日本医療教育財団から承認を受けた教育機関で、所定の教育訓練ガイドラインにあったカリキュラムを受講することが必要です。
歯科 医療事務管理士® 技能認定試験
技能認定振興協会による歯科 医療事務管理士® 技能認定試験は、診療報酬の算定やカルテ管理などに特化した資格です。
医療保険制度や歯科診療報酬の仕組みを理解していることを証明できる資格のため、歯科助手としての事務業務に興味のある方におすすめです。
歯科医療事務検定
全国医療技能検定協議会が認定する歯科医療事務検定は、カルテ管理業務や会計業務、レセプト作成業務に特化しています。
歯科医師や歯科衛生士を医療事務員としてサポートできる、事務的な専門知識を有していることが証明できる資格であるといえるでしょう。
1級から3級まであり、3級は基礎的な部分、2級は応用的な部分とレセプト業務に関すること、1級はあらゆる治療内容の点数算定について深い知識が問われる試験内容となっています。
未経験から歯科助手になるには資格があると有利
未経験から歯科助手になることは可能です。
実際に未経験の歯科助手を募集している求人も多くあり、正社員からパート・アルバイトなど、ワークライフバランスに合わせた働き方ができることも歯科助手のメリットといえるでしょう。
就職活動を有利にすすめたいのであれば、歯科助手業務に必要な基礎知識を有していることを証明できる関連資格の取得をおすすめします。