歯科医師国家試験合格後、歯科医師臨床研修終了。
都内審美歯科医院や小児歯科医院勤務。
現在は歯科医師、歯科WEBライター・編集
歯科医師は口腔の健康を守る重要な役割を担うやりがいある仕事です。
しかし、歯科医師を辞めたいと思う人も少なくありません。
ここでは、歯科医師を辞めたいと思う主な理由と、そのときの対処法について紹介します。
もし同じ悩みを抱えている人は、今の状況から脱却するためのヒントにしてみてください。
歯科医師を辞めたいと思う理由はさまざまですが、主に以下のような理由が挙げられます。
- 院長の方針が合わない
- 人間関係にストレスを抱えている
- やりたい仕事ができない
- 労働条件が厳しい
- 生活環境の変化により勤務が難しくなる
- 給与が低い
これらの理由について、詳しく見ていきましょう。
目次
院長の方針が合わない
院長は、病院の方向性や判断において決定権を持ちます。
勤務医として働いている以上は、ある程度院長の考えに合わせなければいけません。
はじめは理念や方針に共感していても、経験を重ねるにつれて考え方が変わったり、情勢の変化で気持ちが変わったりすることもあります。
そのため、院長の方針に納得ができないと思ったとき、働き続けることにしんどさを感じることが多いのです。
人間関係にストレスを抱えている
歯科医師の仕事内容に満足していても、職場の人間関係にストレスを抱えていると、仕事を辞めたくなることがあります。
歯科医院では、院長や他の勤務医、歯科衛生士、歯科助手、患者さんなど、さまざまな関係値でコミュニケーションを取ることが必要です。
そのような複雑な人間関係のなかで、うまくいかずにストレスを感じることは、歯科医師を辞めたいと思う理由になり得ます。
やりたい仕事ができない
やりたい仕事の方向性が固まっていても、ワンマン院長の下では思うようにスキルを伸ばせないことがあります。
自分がめざすスキルアップの方向性が勤務先の歯科医院と合っていない場合、辞めたい要因となるでしょう。
スキルアップの機会が得られないことや、本当にやりたい仕事ができないことは、歯科医師を辞めたいと思う理由になりやすいです。
労働条件が厳しい
厳しい労働条件の改善が見込めずに、歯科医師を辞めたいと思うこともあります。
歯科医師の仕事は同じ体勢で長時間診察するため、体の不調に悩まされる歯科医師も少なくありません。
特に長い診療時間や、年中無休の歯科医院ではそのような労働条件に苦しむ医師も多いです。
生活環境の変化により勤務が難しくなる
女性の歯科医師が辞めたくなる理由に多いのが、結婚や妊娠、出産などによる生活の変化です。
今までは勤務形態に問題がなくても、自分の環境が変わってうまくいかなくなることもあります。
妊娠や介護については、育休や介護休などの制度が整っていれば、一度休職できます。
しかし制度が整っていないと、ライフステージの変化に合わせて働き方を変えることが難しいです。
そのため、特に女性の歯科医師は辞めざるを得ない人も多くいます。
給与が低い
そもそも給与が低い、昇給がない、給与に関する交渉に応じてくれないといったケースでも、歯科医師を辞めたいと思う理由になります。
歯科医院によっては定期的に院長との面談を設けているなど、基本的には直接相談できるはずです。
しかし、交渉しても給与面に関する改善が見込めない場合、歯科医師を辞めたいと思いやすくなってしまいます。
歯科医師を辞めたいと思ったときの対処法
歯科医師を辞めたいと思ったとき、本人はどのように対処すれば良いのでしょうか。
対処法として、以下のような方法があります。
- 信頼できる人に相談する
- 雇用形態を変更する
- 転職する
ここではそれぞれの対処法について、詳しく見ていきましょう。
信頼できる人に相談する
一度ネガティブな感情になってしまうと、小さなことに関してもネガティブにとらえてしまうようになります。
自分一人で抱え込まず、院長やスタッフと共有しましょう。
信頼できる人に相談することで、客観的な意見を聞くことができ、問題の解決につながるでしょう。
また相談することは、ストレスの軽減にもつながります。
雇用形態を変更する
病院に雇用形態の変更を依頼するのも一つの方法です。
やりたいことや家事・育児などと仕事を兼務するために、自分にとってバランスの良い条件を提示し交渉しましょう。
まずは職場に現状を伝えてから、雇用形態の変更についてよく話し合うことが大切です。
自分の働き方に合った環境に整えることで、歯科医師を続けられるかもしれません。
転職する
転職をして勤務先を変えれば、労働環境や人間関係の問題が少なくなる可能性があります。
労働条件が悪すぎる場合は、転職することも視野に入れましょう。
自分に合った環境を選び直し、働くことができるかもしれません。
歯科医師を辞めたいと思う理由や対処法を知って参考にしよう
歯科医師を辞めたいと思う理由には、院長の方針が合わないことや人間関係にストレスを抱えることなどがあります。
また、やりたい仕事ができない、労働条件が厳しい、生活環境の変化により勤務が難しくなる、給与が低いなども主な理由です。
歯科医師を辞めたいと思ったら、まずは一人で抱え込まずに周りに相談・交渉することが大切です。
そして、自分に合った働き方ができる環境を探していきましょう。
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