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介護士と看護師の違いとは|仕事内容や働く場所、給与などわかりやすく解説

この記事の監修者
すずきめい
【資格】
公認心理師、精神保健福祉士、社会福祉士、幼稚園教諭一種免許、保育士、相談支援専門員、医療的ケア児等コーディネーター、児童発達支援管理責任者

【プロフィール】
未就学児のご家庭支援から障がいのある方々の支援に関わる。現在は、多様な経験を活かし、福祉全般の記事を執筆するウェブライターとして活動中。

介護士と看護師は、ともに人の役に立つ仕事ですが、その役割や仕事内容には大きな違いがあります。
介護士は福祉の観点から、看護師は医療の観点から、それぞれ専門性を発揮して働いています。

これから介護や看護の仕事をめざす方にとって、両者の違いを理解することは大切です。
本記事では、介護士と看護師の職種、仕事内容、働く場所、資格、給与、プレッシャーや責任などの違いについて、わかりやすく解説していきます。

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介護士と看護師の違い

介護士と看護師の違い

介護士と看護師は、ともに人の健康や生活を支える重要な役割を担っていますが、その職種や仕事内容には明確な違いがあります。
以下では、介護士と看護師の主な違いについて詳しく見ていきましょう。

職種

介護士は福祉職、看護師は医療職という大きな違いがあります。

介護士には介護職員、訪問介護員(ホームヘルパー)、介護福祉士、社会福祉士などの職種がありますが、いずれも利用者さんの生活を支援することを主とするな職業です。
一方、看護師は正看護師、准看護師、助産師、保健師など、医療に特化した職種に分かれており、それぞれの専門性を生かしながら、医療の現場で活躍しています。

仕事内容

介護士の仕事は、利用者さんの日常生活のサポートや、生活の質の向上に関わります。
具体的には、食事や入浴、排泄などの介助、レクリエーションの企画・実施、利用者の話し相手になることなどが挙げられます。

一方、看護師は患者さんの健康管理や維持に重点を置いた業務を行います。
医師の指示のもとで医療行為を行ったり、患者さんの容体を観察したりするのが主な仕事です。

このように、介護士と看護師では、業務の内容も大きく異なります。

働く場所

介護士と看護師はともに幅広い現場での活躍が期待されています。両者ともに、病院や介護老人保健施設、訪問看護ステーション、デイサービスセンターなど、活躍の場はさまざまです。

ただし、働く環境はその職場によって大きく異なります。
例えば、入院病棟や特別養護老人ホーム勤務の場合は夜勤があり、体力的にも時間的にも負担が大きい傾向にあります。
自分に合った働き方ができる場所を選ぶことが大切です。

資格

介護士は、必ずしも資格が必要な職業ではありません。
介護の仕事に従事していれば、資格の有無に関わらず「介護士」と呼ばれますただし、介護福祉士や社会福祉士などの国家資格を取得すれば、専門性が高まり、キャリアアップにつながります。

一方、看護師は「保健師助産師看護師法」に定められた国家資格です。
資格がなければ看護師として働くことはできません。

給与

施設介護員の平均給与は月額約21.2万円、年収371.4万円程度です。
一方、看護師の平均給与は月額25.3万円、年収は約508.2万円となっています。

看護師のほうが高給与である傾向がありますが、介護士、看護師ともに職場や働く環境、勤務地などによって給与は大きく変動します。
また、正社員とパート・アルバイトでは給与に開きがあると一般的に言われています。

プレッシャーや責任

介護士、看護師はともに人の健康や生活に直接関わる仕事です。
そのため、常にプレッシャーを感じながら働いているという人が少なくありません。

特に看護師は、人の命を預かる重大な責任があります。
医療行為によっては、ミスが許されない場面もあるでしょう。
そうした意味では、看護師のほうが精神的な負担は大きいといえます。

ただし、介護士も利用者の生活を左右する立場にあるため、求められる責任感は非常に強いはずです。

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介護士と看護師の違いに関するQ&A

ここまで、介護士と看護師の職種、仕事内容、働く場所、資格、給与、プレッシャーや責任の違いについて解説してきました。

以下では、介護士と看護師に関する代表的な質問に、Q&A形式でお答えしていきます。

看護師から介護士になれる?

看護師の資格を持っていれば、介護士になることは可能です。
看護師資格は医療に特化したものですが、介護の現場でも生かすことができます。。

介護の現場で働く看護師は介護の知識や技術を身につけるために、
介護職員初任者研修や実務者研修などを受講している方もいます。

逆に、介護士から看護師になるには、看護師国家試験の合格が必要です。
まずは看護師養成所や看護大学などで学び、受験資格を取得する必要があります。

介護士と看護師ではどちらがおすすめ?

介護士と看護師のどちらがおすすめかは、一概にはいえません。
それぞれの職種にメリット・デメリットがあり、個人の適性によっても異なるからです。

大切なのは、自分が何を優先に仕事をしたいか、将来どうありたいかを考えることでしょう。
例えば、医療に興味があるなら看護師、福祉に興味があるなら介護士といった具合です。

給与や休暇なども含め、総合的に判断するようにしましょう。
看護師と介護福祉士などの資格を取得し、幅広い知識を活かして働いている方もいます。

介護士VS看護師ではなく、それぞれの役割や利点を理解しよう

介護士と看護師は、どちらも人の健康や生活を支える重要な職業です。
両者には職種、仕事内容、資格、給与など、さまざまな違いがありますが、対象者のためにベストを尽くすという点では共通しています。

介護士と看護師は、お互いの専門性を理解し、連携を取ることが大切です。
「介護士と看護師、どちらの仕事が良いのだろう」と二者択一で考えるのではなく、それぞれの職種の魅力や可能性の理解に努める必要があります。
自分の興味や目標、ライフスタイルに合った職種を選択しましょう。

介護と看護の垣根を越えて、ともに成長していくことが理想といえるでしょう。

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