
「クリニックを開業したけれど、うまくいかない」「経営を成功させる方法が知りたい」と思う方もいるでしょう。
クリニックの経営には医療行為以外の知識・業務が求められるため、ビジネスの経験が少ない場合は、悩みがつきまとうかもしれません。
本記事では、クリニック経営に大切なことを解説します。
失敗しやすいクリニックの特徴や、成功させるポイントも紹介しているため、経営の悩みを解消しましょう。
目次
クリニック経営に必要なこと
クリニックの経営でやるべき業務は、診察だけではありません。
経営者として、以下のような業務にも関与します。
- 経営戦略の策定
- 会計や財務
- スタッフの採用・育成
- 資金繰り
- 物品の購入・管理
特にビジネスに関する知識が求められるため、経験が浅ければ苦労するかもしれません。
一人ですべてを抱え込む必要はありませんが、自分自身が何をすべきか把握しておくと良いでしょう。
クリニック経営に関する資格は以下の記事で紹介しているため、あわせてご参照ください。

経営に失敗しやすいクリニックの特徴6つ
経営に失敗しやすいクリニックの特徴は、以下の6つが挙げられます。
- 集患がうまくいかない
- 患者さんの再診率が低い
- 院長の業務量が多すぎる
- 院内の離職率が高い
- 人材が集まらない
- 経営者としての知識が乏しい
当てはまる項目があれば、注意すべきです。
それぞれ確認していきましょう。
なお、病院の経営については下記の記事で詳しく解説しています。

集患がうまくいかない
患者さんの数は、売上に直結する重要なポイントです。
集患が思うようにいかないクリニックは、経営に失敗しやすいでしょう。
特に、地域内に競合が多ければ、他のクリニックへ流れるかもしれません。
集患対策をしていなかったり、戦略を誤っていたりすると、患者さんの数は増えない場合があります。
患者さんの再診率が低い
集患に成功しても再診率が低ければ経営に影響を及ぼすため、失敗しやすいといえるでしょう。
例えば、一人ひとりへの診察が丁寧なことで、他の患者さんの待ち時間が長くなってしまっていることや、一人ひとりの診察時間を短くしていることが、雑な対応をしていると思われているなどの理由が隠れているケースもあります。
患者さんのニーズに合わせることが、満足度を高めるポイントです。
再診率が低い場合は、原因を探る必要があるでしょう。
院長の業務量が多すぎる
院長の業務量が多すぎるクリニックも、失敗しやすい特徴の一つです。
診察業務だけでなく、事務作業やスタッフ教育まで担当しようとすると、患者対応に時間を充てられません。
院長が常に忙しそうならば、患者さんだけでなく、スタッフにも影響が及ぶ恐れがあります。
人員の補充やアウトソーシングの活用など、院長の負担を軽減する必要があるでしょう。
院内の離職率が高い
スタッフが定着しなければ、経営はうまくいかないことが多いです。
離職のたびに採用・教育を行わなければならず、時間もコストもかかってしまいます。
離職率が高い場合は、スタッフが辞めてしまう理由を突き止めることが重要です。
職場環境や労働時間などに問題がないか、確認してみましょう。
人材が集まらない
人員が不足して一人あたりの業務量が増えると、ミスの発生確率が高まるでしょう。
余裕がないあまり、院内の雰囲気が悪くなることも考えられます。
また、スタッフが忙しそうであれば、患者さんも話しかけづらいと感じるかもしれません。
クリニックの満足度を低下させないためにも、人員は確保する必要があります。
経営者としての知識が乏しい
経営には会計や財務の知識、マーケティングなど、さまざまな知識が求められます。
たとえ優れた医療スキルを持っていても、経営の知識が乏しければ悩みが生じるでしょう。
医療業務に注力しすぎると、経営状況の分析にリソースを割けません。
しかし、経営分析に時間を使いすぎて医療業務が疎かになると、本末転倒です。
患者対応と経営業務に充てる時間は、バランスよく確保する必要があります。
経験を積みながら知識を習得するか、専門家に意見を仰ぐなどの対策を検討すると良いでしょう。
クリニックの経営を成功させるためのポイント7つ
クリニックを成功へ導くためのポイントは、下記の7つです。
- 経営理念を掲げる
- 患者さん第一で行動する
- スタッフが働きやすい環境を作る
- 独自の方向性を定める
- 集患方法を工夫する
- 経費を見直す
- 経営のコンサルタントに相談する
一度にすべてを解決するのは難しいかもしれませんが、一つずつ課題を解決していくことが重要です。
それぞれ解説します。
経営理念を掲げる
経営理念は、いわばスタッフが行動する際の指針となる重要なものです。
すでに経営理念がある場合は、今一度スタッフ全員に共有しましょう。
理念が掲げられていれば、迷いが生じても適切な判断を下せます。
まだ決まっていないのであれば、どのような思いから開業したのか、クリニックがめざす方向性などを掲げましょう。
患者さん第一で行動する
患者さんがいなければ、クリニック経営は成り立ちません。
気配りや丁寧な対応など、患者さん第一で行動しましょう。
新しく患者さんを増やすよりも、再診率を高めるほうがハードルは低めです。
相手の立場で接することを忘れずに、患者さんからの信頼を獲得しましょう。
スタッフが働きやすい環境を作る
職場環境を整備して、スタッフの離職を防ぐことが大切です。
ヒアリングの機会を設けると、クリニックの課題が見つかる可能性があります。
また、労働時間や待遇に不満があり、退職しているかもしれません。
業務量が多い場合は、ITを導入して業務の効率化をめざすのも手段の一つです。
定着率が低ければ採用や教育にも時間がかかるため、職場環境にも気を配りましょう。
独自の方向性を定める
ほかのクリニックと差別化するためにも、独自の方向性を定めるのがポイントです。
以下のような例が挙げられます。
- 専門的な疾患の治療を行っている
- Web予約に対応している
- キッズスペースがある
上記以外にも、患者さんを待たせない仕組みや、プライベートな空間を用意するなどでも、独自性を実現できます。
クリニックならではのアピールポイントを示しましょう。
集患方法を工夫する
現時点で集患がうまくいっていない場合は、集患方法を工夫する必要があるでしょう。
例えば、SNSやホームページで積極的に情報発信するのがおすすめです。
近年、インターネットで検索して病院を探す方法が主流となってきたため、目に留まりやすいでしょう。
また、口コミを確認してから来院するケースもあるので、日頃から満足度の高いサービスを提供するのも重要です。
経費を見直す
経費の無駄を省くことも、健全なクリニック経営には重要な要素です。
人件費や広告費、ランニングコストなどを見直して、利益を向上できないかチェックしましょう。
ただし、給与を下げるのはモチベーションの低下につながるため、得策とはいえません。
代わりに残業時間を減らす仕組みを構築して、人件費を抑えると良いでしょう。
経営のコンサルタントに相談する
ビジネスの経験が少ない場合は、経営のプロに相談するのもおすすめです。
第三者からアドバイスをもらえると、自身だけでは気付けなかったことが浮き彫りになるでしょう。
また、労務や経理などは、外部に依頼したほうがスムーズに進みます。
経営と医療の両立が厳しいと感じる場合は、外部のサポートを検討しましょう。
クリニックの健全な経営のために仕組みを見直し悩みを解消しよう
経営に失敗しやすいクリニックの特徴6つと、成功させるポイント7つを解説しました。
患者さんがいなければクリニックは成り立たないため、集患対策や再診率を高めるための行動は欠かせません。
患者さん第一を心がけて、日頃から対応しましょう。
また、クリニックの経営は医療以外にもするべきことが多数あるため、外部のサポートを受けることも一つの方法です。
一つひとつ悩みを解消して、健全な経営を行いましょう。