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医療従事者の働き方を見つけるインタビューVol.1|医療業界からWEBライターに転身したお二人のホンネ【前編】

お話を伺った人
もさこ@医療・FPライター

もさこ@医療・FPライター

医療/取材/ブックライター

横浜在住の臨床検査技師・医療ライター。獣医系の大学で動物の抗体を作る勉強をしているとき、検査の楽しさに触れ臨床検査技師の道へ進む。総合病院に在職中、趣味のブログ運営を始めライターになる。現在はライター業と並行して週1日クリニックに勤務。

ここライター / Twitter

お話を伺った人
まりも@薬剤師ライター

まりも@薬剤師ライター

医療ライター

九州在住の医療ライター。私大の薬学部を卒業後、薬剤師としてドラッグストアに4年間勤務。在職中にクラウドソーシングに出会い、ライターの仕事を始め今に至る。現在は1児の母。

マリモドラッグ / Twitter

医療介護業界で働いたことがある人に仕事のホンネを伺うインタビュー企画。第1回目の今回は、現役の臨床検査技師・医療ライターのもさこさん、薬剤師免許を持つ医療ライターのまりもさんにお話を伺いました。

医療の道に進んだきっかけは?

お二人とも、仕事が探しやすくキャリア形成がしやすいと考え、医療の国家資格を取得したようです。

――今日はよろしくお願いします。まずは、お二人がなぜ医療の道に進んだかを教えてください。

 
高校在学時、母親から「薬剤師の仕事って楽しそうじゃない?」と勧められたことがきっかけです。当初、文学部や教育学部を目指していましたが、同時に、将来なんの仕事につながるのかと疑問でした。そんなときに薬剤師を勧められたため、薬学部に進学したんです。
 
私は動物が好きで獣医保健看護学科の大学に進学しました。統一機構認定動物看護師を目指していましたが、国家資格ではないので給与や待遇が悪いと感じ、悩んでいたんです。そんなとき、大学での勉強中に検査の楽しさを覚え、大学を卒業後に臨床検査技師の専門学校へ進学しました。

――お二人とも「手に職をつけたい」「経済面で不安があった」ということなんですね。

 
もさこさん:私は結婚・出産時にドロップアウトしても戻りやすいと思い、医療系の国家資格を取得しました。

お給料は正直高い?安い?

薬剤師も臨床検査技師もお給料事情はあまり芳しくないようです。お二人とも「時給換算すると、パート・アルバイトのほうがいい」と回答していました。

――ドラッグストア勤務の薬剤師だったまりもさんは、お給料を高いと感じていましたか?

 
私は、ドラッグストアの薬剤師の給料は安いと思いました。サービス残業も毎日のようにあって、「私立の薬学部は卒業までに約1,200万円の学費がいる。さらに6年も通って必死に勉強したのにこの年収か」という気持ちです。ドラッグストアはまだマシで、病院だと手取り20万円を切ることもあると聞きます。時給換算すると、パート・アルバイトのほうがお給料は高かったです。

――国家資格取得者だと考えると、やや寂しい収入ですね。

 
ちなみに、私が勤めていたドラッグストアは利益体質が強かったことも負担に感じていました。おんなじ薬を頻繁に購入している方がいて、私は不審に思って販売を止めたんですね。ただ、 店長から「なんで売らないんだ」と言われたことがあります。昔の話なので時効だと思いますが(笑)

――ハードな職場ですね……もさこさん、臨床検査技師のお給料についてどのように感じていましたか?

 
総合病院で働いていたときは、臨床検査技師の給料がとにかく安いと私は感じていました。入職から4年経っても、身の回りの非医療従事者の新卒の方とほとんど変わらない程度の給与でした。看護師と同様、患者さんの命を扱う仕事です。例えば、輸血時に血液型を間違えて臨床検査技師が違う血液製剤を投与したら死亡する例もあります。看護師さんほど頻繁に夜勤はないですが、お給料の割に心身の負担が大きいです。

――病院勤務の臨床検査技師の方は収入に対してハードなお仕事なんですね。

 
そうですね。医療従事者の場合、パート・アルバイトのほうがお給料はいいかもしれません。ただ、私が勤めていた総合病院の福利厚生はよかったです。ボーナスが3か月出たり住宅手当がついていたり、美術館に行ったら一部補助を受けられる仕組みもありました。

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医療業界は想像以上にハードな業界?

将来のキャリア形成を考えて薬剤師や臨床検査技師など、医療に関する国家資格を取得したお二人。しかし、いざ働いてみると仕事内容に対してお給料が安く、想像以上にハードな世界だと感じたようです。

執筆者について

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