2023/02/11 2024/02/20

児童指導員の年収は高い？平均年収・月給や給料の特徴を解説

子供と関わる仕事がしたいと思ったときに、児童指導員になることを考えたことがある方も多いのではないでしょうか。

児童指導員とは、虐待など家庭の事情により、自宅で暮らせない子供たちのお世話や援助をする仕事です。

本記事では、児童指導員の年収事情についてまとめていきます。
これから児童指導員になることを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

児童指導員の平均年収・月給について

厚生労働省によると、令和3年における児童指導員の年収平均は約403万円でした。
同じく子供たちと関わる仕事である保育士の平均年収は約382万円、ベビーシッターは約386万円です。
このように子供と関わる仕事全般としてみると、児童指導員の年収は決して低くないことがわかります。

なお、ハローワークの求人における平均月収は22万円となっていますが、こちらはあくまで求人票における平均値です。
勤続年数に比例して増えていくでしょう。

児童指導員の初任給（大卒の場合）は、17万円～20万円が相場です。
全産業における大卒者の初任給の相場が20万～21万円程度、専門学校卒が18万円程度なので、児童指導員の初任給は全産業の平均よりもやや低い水準といえます。

児童指導員は非常勤やアルバイトの求人も多いです。

非常勤の求人が多い背景には、児童相談所に寄せられる児童虐待の相談件数は年々増加しており、人手不足に陥りがちな状況があります。

非正規職員として働く場合、時給は約1,000円～1,200円程度、年収に換算すると約200万～250万円です。

児童指導員は、勤務する運営母体によって給与が左右されます。
特に、公立施設か民間施設かは大きな違いといえるでしょう。

下記に、それぞれの給与の違いについてまとめました。

児童指導員が児童相談所や児童相談センターといった公立の施設で働く場合、公務員の扱いになり給与は地方公務員・国家公務員の職務規定に基づき支払われます。

平均月収は約30万円を超え、児童指導員としては比較的高い給与が望めるでしょう。

公務員になるには児童指導員の資格を取るだけでなく、公務員採用試験を突破しなければなりません。
公務員採用試験については各都道府県のホームページから情報を入手することができます。

なお、児童指導員は必ずしも大卒が必要ではありませんが、公務員採用試験では必須になることもあるため、応募前に募集要項を確認してください。

放課後デイサービスや乳児院などの民間施設で働く児童指導員の場合、給与規定は各運営団体の職務規定によって決まります。
月収20万～25万円ほどになる場合が多いでしょう。

児童指導員の仕事で年収をアップする方法
児童指導員が年収をアップさせる方法を紹介していきます。

児童指導員として実務経験を積み重ねていくと、児童発達支援責任者の資格を得ることができます。

児童発達支援責任者は、児童福祉法に関わるさまざまな施設で、子供たちやご家族の対応だけでなく、現場の児童指導員の研修、指導も行うことが可能です。

児童発達支援責任者は、児童福祉法に規定されている施設に1名以上は配置が義務付けられているため、需要が高く、年収アップに繋がりやすい資格でもあります。

児童指導員の年収は、民間よりも公務員のほうが高くなる傾向にあります。
民間施設に勤めている児童指導員が年収アップを狙うのであれば、公務員への転職を目指すのも良いでしょう。

児童指導員の給与は子供と関わる仕事のなかでは決して年収が低いわけではありません。
また、勤務形態や勤務先を工夫すれば、さらなる年収アップも可能です。

児童虐待の相談件数は年々増えていることから、児童指導員の需要は今後も高まっていくことが予想されます。
ぜひ、本記事を参考にして児童指導員を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

児童指導員の仕事内容について、より詳しく知りたい方は、以下の記事も参照してください。