
生活支援員への就職を考えている場合、志望動機にどのようなことを書けば良いのでしょうか?
志望動機は履歴書にも記載欄があり、面接の場でも質問されることが多い項目です。
しかし、いきなり志望動機を書こうとしても、何を書けば良いのかわからず、悩んでしまうこともあるでしょう。
今回の記事では、生活支援員への就職を考えている方に向けて、志望動機の書き方のポイントや具体的な例文を紹介していきます。
目次
【共通】生活支援員の志望動機の例文
履歴書における志望動機は、企業が応募者の熱意を推し量るうえで重要な項目です。
そのため、生活相談員になりたい理由や、さまざまな企業の中から応募先の企業を選んだ理由が盛り込まれていると、採用されやすくなります。
採用された場合に貢献できるポイントまで含まれていると、なお良いでしょう。
ここでは、志望動機を書く際のポイントを、例文とともに紹介していきます。
ポイント1.生活支援員になりたい理由
ただ漠然と「生活支援員になりたい」とだけ書いても、採用担当者の評価にはつながりません。
生活支援員という職業を通して、誰に対してどのように貢献したいのかをできるだけ具体的に書きましょう。
生活支援員として、利用者の方に必要な日常生活支援を提供することで、毎日の生活を安心してその人らしく過ごせることに貢献したいと感じたため、生活支援員になりたいと考えています。
ポイント2.施設を選んだ理由
生活支援員が活躍できる職場として、グループホームや就労移行支援事業所、就労継続支援事業所などがあります。
なぜその施設を選んだのか、施設の経営理念や事業方針を踏まえながら記載すると良いでしょう。
自身の転職の軸や、仕事をするうえで大切にしたいことを踏まえながら、企業の経営理念や事業方針にも言及することで、説得力のある志望動機を書くことができます。
私は、日常生活の支援とともに安定して働くための生活方法を一緒に考えることで、利用者の就職をサポートしたいと考えているため、就労移行支援事業所の生活支援員として働くことを希望しております。
また、貴所では、利用者の障害の程度や特徴を踏まえ、それぞれの利用者に合った働き方や職種を見つけることに重きを置いているとお伺いしています。
私自身も生活相談員として利用者の方と密にコミュニケーションを取り、利用者の方が納得できるような就職支援を行いたいという思いがあり、貴所に応募させていただきました。
ポイント3.具体的なエピソード
志望動機に至るまでの根拠やきっかけとなる、具体的なエピソードを入れましょう。
エピソードを加えることで、他の応募者と被らない志望動機になり、説得力も増します。
エピソードについては面接の場でも聞かれることがあるため、履歴書を書く際に自分の経験を振り返っておくと良いでしょう。
私は、学生の頃に行ったボランティアで、グループホームの利用者の入浴介助を行った経験があります。
その際、利用者の方の笑顔や穏やかな表情を見ることができ、やりがいや喜びを感じました。
この経験から、介護職として日常生活を支えることのできる生活支援員に興味を持つようになりました。
将来のキャリア
志望動機で入職後に実現させたい自分像について言及することで、採用担当者が自身の活躍している姿をイメージしやすくなります。
応募者のキャリアプランがその施設や事業所で叶えられるものであれば、担当者が採用を前向きに検討する要因となるでしょう。
私は、生活支援員として貴所で働きながら、介護職としての知識や技術を磨き、将来は介護福祉士の資格取得を考えております。
【経験者・未経験者別】生活支援員の志望動機の例文
経験のある応募者と、未経験の応募者では、企業側に求められる内容が異なるのが一般的です。
経験者に対しては、多くの場合即戦力が求められます。
一方で、未経験者に対しては、自施設のやり方を素直に吸収して欲しい、新しい発想やアイデアが欲しいなどの期待があります。
求められる内容が違えば、志望動機として書くべき事柄も異なるため注意が必要です。
ここでは転職希望者、未経験者に分け、志望動機のポイントと例文を紹介していきます。
経験者の例文
企業は転職希望者に対し、即戦力を期待しています。
そのため、前職での経験や、その経験から得たスキルについて書いた上で、そのスキルを転職後にどのように活かせるかアピールできると良いでしょう。
前職では、グループホームの生活支援員として、利用者の自立度に沿った日常生活支援を行うとともに、新人教育も担当していました。
この経験から、貴所では利用者の方に安心していただけるケアの提供、他スタッフとの介護経験の共有ができると考えています。
未経験者の例文
未経験者の場合は、生活支援員として転職したあとに、前職で得た経験やスキルをどのように活かせるのかを書くと良いでしょう。
異業種からの転職では、スキルが見つからないと悩むこともあるかもしれませんが、コミュニケーションスキルやタスク管理、リーダー経験など、どの職種にも共通して必要なスキルがあるはずです。
現職で意識していることや、得意なことを探してみると良いでしょう。
前職では、チームの仲間と密にコミュニケーションをとり、お互いに働きやすい環境を作れるよう心がけておりました。
貴所でも、自ら進んでスタッフの方々とコミュニケーションをとることで、介護のスキルを磨くとともに、安全な日常生活支援を利用者の方に提供していきたいと考えております。
生活支援員の志望動機を迷わず書くためには?
生活支援員の志望動機を迷わず書くためには、以下の2項目を押えておきましょう。
- 職種に関する理解を深める
- 応募する施設の特徴を知る
それぞれ詳しく説明していきます。
職種に関する理解を深める
生活支援員という職種に対する理解を深めることで、数ある介護職のなかで生活支援員を選んだ理由を伝えられるようになります。
生活支援員は、入浴介助や排泄介助、食事介助といった形で高齢者や障がい者の生活をサポートしたり、レクリエーションや余暇活動を通して、身体機能の向上を助けたりする職種です。
事業所の採用ページや、実際に生活支援員として働いている人の話を聞くことで、職種への理解をさらに深められるでしょう。
応募する施設の特徴を知る
生活支援員が活躍する施設には、グループホームや就労継続支援事業所、就労移行支援事業所などがあり、それぞれの施設ごとに生活支援員の役割や、支援する対象者が異なります。
応募する施設や事業所の特徴を知ることで、志望動機をより明確にすることができるでしょう。
各施設の特徴は、求人情報やホームページで確認できます。
また、応募前に見学ができる施設もあるため、事前に足を運んでみるのもおすすめです。
施設の特徴は以下のとおりです。
【グループホーム】
グループホームは、主に認知症の方が共同生活を送る施設で、利用者さんがスタッフの助けを受けつつ、可能な限り自立した生活を送ることが目的です。
生活支援員は、他のスタッフとともに入居者の介護を行います。
【就労継続支援事業所】
就労継続支援事業所は、障害や体調不良のために企業で働くことが困難な方に対して、生産活動やその他の活動を通して、就労訓練を行ったり、就労の機会を提供する施設です。
雇用契約を結ぶA型と雇用契約を結ばないB型にわかれています。
【就労移行支援事業所】
就労移行支援事業所は、障害を持っている方の一般企業への就職を支援する事業所です。
職業訓練を通してスキルや体調管理の方法を身につけるほか、就職後のフォローアップも行なうことで、継続して働けるようサポートしていきます。
生活支援員になる目的を明確にして、しっかり志望動機を書こう
志望動機について明確にしておくことは、単に履歴書の志望動機欄を埋められるだけでなく、面接の場でのアピールにもつながります。
さらに、自身のキャリアを振り返ったり、今後のキャリアを考える機会にもなるでしょう。
生活支援員の特徴や、職場ごとの特徴を理解した上で、自身の仕事観にあった職場で働くことをめざしてみてください。