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介護福祉士登録証の再発行は可能?必要なケースや手順を解説

この記事の監修者
さとひろ
【​資格​】
​​社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員・介護福祉士・第二種衛生管理者など​

​​【プロフィール】​
​​特別養護老人ホームの生活相談員。介護職員やケアマネジャーも含めて約20年の経験あり。施設に勤めながら、ライターとして介護・福祉系の記事を執筆。​

介護福祉士の登録証は、高齢者や障がい者の方々に適切なケアを提供するために欠かせない重要な証明書類です。
しかし、登録証を紛失したり、個人情報に変更があったりした場合、再発行が必要になることがあります。

本記事では、介護福祉士の登録証再発行が必要なケースや、その手順について詳しく解説します。
再発行の手続きは思いのほか簡単ですが、正確に行うことが重要です。
これから介護福祉士の登録証再発行を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

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介護福祉士登録証の再発行が必要な場合

介護福祉士登録証の再発行が必要な場合

介護福祉士の登録証は、資格保持者であることを証明する大切な書類です。
しかし、日々の業務や生活のなかで紛失したり、汚損したりすることがあるかもしれません。
また、結婚や転居などにより個人情報に変更が生じることもあるでしょう。
このような場合、登録証の再発行が必要となります。

介護福祉士の再発行が必要なケースは、主に以下の2つです。

  1. 登録証を紛失または汚損した場合
  2. 「氏名」や「本籍の都道府県(国籍)」に変更があった場合

紛失や汚損の場合は、通常の再交付手続きを行います。
その際、住所の変更は同時に行うことが可能です。
一方、氏名や本籍都道府県に変更がある場合は、変更手続きを行って再発行することになります。

介護の現場で働くうえで、最新の情報が記載された有効な登録証を保持することは非常に重要です。
あなたが働いている事業所は、職員の資格証明書を保管する必要があるため、再発行が必要だと感じたら、速やかに手続きを行いましょう。

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介護福祉士登録証の再発行を行う際の手順

介護福祉士登録証の再発行手続きは、複数のステップで構成されています。
正確かつスムーズに手続きを進めるために、各ステップの内容をしっかり理解しておくことが大切です。
ここでは、再発行に必要な書類の準備から、申請書類の提出、そして新しい登録証の受け取りまでの流れを詳しく解説します。

申請書類を準備する

介護福祉士登録証の再発行を受けるためには、まず必要な申請書類を準備しなければなりません。
準備する書類は、再発行が必要となった理由によって若干異なります。
ただし、紛失の場合と氏名や本籍都道府県の変更の場合では、基本的な書類はほぼ共通しています。

外国籍の方の場合は、必要書類に違いがあるため注意しましょう。
以下に、再発行の理由別に必要な書類をまとめました。

再発行の理由 紛失または汚損 本籍の都道府県の変更
必要書類 ・登録証再交付申請書
・介護福祉士の貼付用紙
・ゆうちょ銀行の手数料支払いで受ける「受領証」の原本または「振替払込受付証明書(お客さま用)」の原本
・個人番号を記入した場合に限り、次のAかBのいずれか
A マイナンバーカードの両面のコピー
B マイナンバー通知カードの両面のコピー
・登録証の原本(再発行の理由が汚損の場合に限る)
・次の①~⑤のいずれか
①戸籍の個人事項証明書の原本
②戸籍抄本の原本
③本籍を記載した住民票の原本
【外国籍の場合】
④中長期在留者・特別永住者:国籍等を記載した住民票
⑤短期滞在者:パスポートその他の身分を証明する書類のコピー
日本国籍の場合は紛失・汚損と同じ

【外国籍の場合】
次の①を1通と、②または③を1通
①変更前の内容が確認できる公的な書類のコピー
②中長期在留者・特別永住者:国籍等を記載した住民票の原本
③短期滞在者:パスポートその他の身分を証明する書類のコピー

また、同一都道府県内での本籍地変更の場合は、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページから手続きができます。
必要書類を漏れなく準備することで、スムーズな再発行手続きが可能です。

申請書類を提出する

必要な申請書類がすべて揃ったら、次は書類の提出です。
準備した申請書類を封筒に入れ、公益財団法人社会福祉振興・試験センター登録部宛に送付します。
封筒のサイズに特に指定はありませんが、重要な点として、必ず簡易書留で送付してください。

簡易書留以外の方法で郵送した場合、万が一紛失などのトラブルが発生しても、センター側は責任を負わないとされています。
大切な書類ですので、確実に届くよう簡易書留での送付を忘れずに行いましょう。

また、登録証を入れていたホルダーやバインダーなどの返送は不要です。
これらは送付する書類に含めなくて構いません。

書類の送付先や簡易書留の利用方法がわからない場合は、最寄りの郵便局で相談するのも良いでしょう。
確実な方法で書類を送付することで、スムーズな再発行手続きにつながります。

登録証の交付

申請書類を提出したら、あとは新しい登録証が届くのを待つだけです。
提出書類に不備がなければ、おおよそ1ヵ月程度で登録証が郵送されます。

登録証はレターパックプラスで送られてくるので、確実に受け取れるよう注意しましょう。
万が一、受け取れなかった場合でも、保管期間内であれば受け取ることができます。

上記の期間を過ぎても登録証が届かない場合は、試験センターに連絡する必要があります。
その際は、簡易書留の受領証を用意したうえで、試験センター登録部に問い合わせるようにしてください。

新しい登録証が届いたら、記載内容に間違いがないか必ず確認しましょう。
これで介護福祉士登録証の再発行手続きは完了です。
新しい登録証の写しを事業所に提出しなければならない場合もあるため、確認しておきましょう。

介護福祉士登録証の再発行にかかる費用

介護福祉士登録証の再発行には、一定の費用がかかります。
この費用は、再発行の理由や登録証の紛失の有無、さらには新しい登録証の交付を受けるかどうかによって変わってきます。
正確な費用を把握しておくことで、スムーズな再発行手続きが可能です。

以下に、再発行理由別の費用をまとめました。

再発行理由 手続き時点での登録証の有無 再交付を受ける 再発行の費用
紛失または汚損 受けるのみ 1,200円
本籍の都道府県の変更 受けるのみ 1,800円
受ける 1,200円
受けない 600円または500円

このように、申請手続きの違いによって最大1,300円もの差が生じる可能性があります。
自分のケースに該当する費用を事前に確認しておくことがおすすめです。

また、費用の支払い方法や振込先なども、再発行手続きの際に確認しておくと良いでしょう。
正確な金額を準備することで、スムーズな再発行手続きにつながります。

介護福祉士の再発行手続きは可能

介護福祉士の登録証再発行は、決して難しい手続きではありません。
紛失や汚損、個人情報の変更など、再発行が必要となる状況はさまざまですが、適切な手順を踏むことで確実に新しい登録証を入手できます。

介護福祉士の資格は、専門的なケアを提供するうえで不可欠なものです。
登録証の再発行が必要だと感じたら、本記事を参考に速やかに手続きを行いましょう。
正確な情報を持った有効な登録証を保持することで、より安心して介護の仕事に従事できるはずです。

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執筆者について

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