
介護福祉士は、社会福祉士および介護福祉士法で定められている国家資格です。
介護福祉士の国家資格を取得することで、介護を提供するだけではなく、その人の生活背景に合わせた環境調整や介護技術者のチームリーダーとしての役割を担うことができます。
今回の記事では、これから介護福祉士の国家試験対策を検討している方のために、試験勉強におすすめのテキストや選び方、無料の過去問のダウンロード方法を紹介します。
目次
【2022年】介護福祉士の試験勉強におすすめのテキスト6選
介護福祉士の国家試験の合格基準は、
- 問題の総得点の60%を基準として、問題の難易度によって補正した点数が取れていること
- 11科目の試験科目群で得点を得ていること
が条件です。
過去5年間の合格率はいずれも70%ほどで推移しており、決して低い値ではありませんが、試験科目群が11科目あり出題範囲も広いことから、きちんと対策を行う必要があります。
ここでは、介護福祉士の試験勉強におすすめのテキストを6冊紹介します。
参考書:見て覚える! 介護福祉士国試ナビ
「見て覚える! 介護福祉士国試ナビ」(中央法規出版)は、介護福祉士の広い出題範囲の全体像をつかみ、重要事項を確認しながら効率よく学習することができる1冊です。
本書の中に図表やイラストが多く掲載されているため、初めて学習する方でも理解しやすく覚えやすいのが特徴です。
また、単元ごとに一問一答のチェックが収録されているため、学習内容の定着度を確認できます。
2023年の新試験にも対応しており、Amazonでの介護福祉士の資格・検定部門の新着テキストランキングでは1位を獲得した人気のテキストです。(2022年6月現在)
参考書:わかる!受かる!介護福祉士国家試験合格テキスト
出典:Amazon
介護福祉士国家試験の出題範囲が、単元ごとにまとめて網羅された1冊です。
国家試験に必要な知識が学べるとともに、出題頻度マークや頻出マークが使用されているため、国家試験に出やすいポイントを把握しながら学習できます。
わかりにくい単語についての解説や補足情報なども追加されているため、疑問点に関してもすぐに解決できることが特徴です。
重要ポイントを効率よく学習したい方や、必要な知識を1冊で完結して学習したい方におすすめです。
一問一答:一問一答ポケットブック
出典:Amazon
持ち運びに適したポケットサイズのテキストです。
通勤時間や休憩時間など、隙間時間での学習に便利な1冊となっています。
介護福祉士の国家試験の出題傾向を踏まえた855問の問題が掲載されており、国家試験の重要ポイントを押さえながら、多くの問題数をこなすことができます。
解説部分の重要項目は付属の赤シートで隠しながら確認し、周辺の知識も一緒に覚えると良いでしょう。
また、各項目の最後には重要ポイントがまとめられているため、大事な部分を何度も繰り返し学習できます。
一問一答:みんなが欲しかった! 介護福祉士の一問一答+穴埋めドリル
出典:資格本のTAC出版書籍通販サイト CyberBookStore
単元ごとの重要ポイントの復習と穴埋め形式のアウトプットを行うことにより、介護福祉士国家試験の合格基準となっている6割を確実にめざせるよう構成されています。
掲載されている穴埋め問題を解いて覚えれば、実際の国家試験で正答を導くポイントが自然と身につくでしょう。
また、問題と解説が見開きで構成されており、付属の赤シートを使用してリズム良く学習できるため、重要ポイントを繰り返し学習したい方にうってつけの1冊です。
過去問題集:ユーキャンの介護福祉士過去3年問題集
出典:生涯学習のユーキャン
国家試験の過去問を解くことは出題傾向の把握にもつながるため、とても重要です。
ユーキャンの介護福祉士過去3年問題集では、直近の3年分の過去問題をすべて学習することができます。
出題傾向を把握したい方や、一通り学習し終わって自分の力試しを行いたい方に最適の1冊です。
問題と解説が1ページ内に収まっている構成のため、問題を解いたあとにすぐ答えや詳細な解説を確認することで、学習内容の理解度を上げることができます。
模擬問題集:介護福祉士国家試験 模擬問題集
出典:Amazon
介護教育第一線の教員が、近年の出題傾向を踏まえて作成した模擬問題3回分を実施できる問題集です。
2023年からの新試験に対応しています。
問題は実際の国家試験と同じ形式を再現しており、自身にて本番と同様の雰囲気で模擬問題を解くことが可能です。
解説も選択肢一つひとつに対して詳しく記載されているため、学習範囲で抜けてしまっている知識を再度確認したり、理解を深めたりすることができます。
一通り学習を終え、力試しをしたい方や本番の雰囲気を味わいたい方に最適の1冊です。
介護福祉士テキストの選び方のコツ
介護福祉士の国家試験対策のテキストは、自身の学習状況や学習計画に合ったものを選ぶことが重要です。
ここからは、介護福祉士テキストの選び方のコツについて紹介します。
最新のテキストを選ぶ
介護福祉士国家試験の出題基準のなかには、人口動態の変化や高齢者福祉の動向など、今後の社会情勢によって変化していく可能性がある内容が含まれます。
また、出題傾向や出題範囲も教育カリキュラムによって変わっていく可能性があります。
古いテキストには最新の情報が反映されていない可能性があるため、常に最新のテキストを使用するようにしましょう。
実際に、厚生労働省において2018年に介護福祉士養成の教育内容が見直されたことから、2023年から新しいカリキュラムに基づく国家試験が行われます。
2023年に受験を検討している方は、新しいカリキュラムに対応しているテキストを選ぶようにしましょう。
ポイントがわかりやすいテキストを選ぶ
介護福祉士の国家試験は、人間と社会・介護・こころとからだの仕組み・医療的ケアの四つの領域から構成されています。
また、それぞれの領域のなかにも中項目・小項目と分かれており、介護保険のような制度や法律、感染対策、服薬の知識まで試験範囲がとても広いことが特徴です。
国家試験には頻出の項目や出題数の多い分野などの出題傾向があるため、その出題傾向に合わせたポイントを重点的に学習することが大切です。
インプット用とアウトプット用をそれぞれ購入する
介護福祉士試験の学習は、インプット学習とアウトプット学習の両方をバランスよく行うことが重要です。
そのため、参考書はインプット用とアウトプット用をそれぞれ購入するようにしましょう。
まずは、インプット用の参考書を使用し、国家試験に出題される範囲の知識を網羅的に学習し、暗記していきます。
インプット用の参考書は、解説が詳しく理解しやすいものを選びましょう。
インプット学習が一通り終了したら、アウトプット用の参考書を使用し、問題を解きながら学習内容の確認や知識の補強を行ったり、学習した知識を生かした正解の導き方を訓練したりすることが大切です。
アウトプット用の参考書は、過去問や練習問題が多く含まれるものを選ぶと良いでしょう。
介護福祉士試験の過去問題集は無料ダウンロード可能
介護福祉士試験の直近3年間分の過去問は、社会福祉振興・試験センターのサイトから無料でダウンロードできます。
ダウンロードしたものを印刷することで、本番さながらの問題用紙で過去問を解くことが可能です。
国家試験本番に緊張してしまうことが多いため、過去問を通して本番に近い雰囲気を味わい、慣れておくと良いでしょう。
自分に合った介護福祉士テキストを選ぼう
介護福祉士の国家試験は出題範囲が広いため、自分の学習状況や目的にあった介護福祉士テキストを選び効率よく学習していくことが重要です。
ぜひ、今回ご紹介したポイントやテキストを参考にしながら、国家試験の合格をめざしてください。