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公認心理師のCルートとは?取得する方法や追加要件について

外国で心理学を学んだ方や心理学の資格を取得した方が、公認心理師試験を受験するためには、Cルートと呼ばれる要件を満たさなければなりません。
また、大学などで学んだものの、他のルートの受験に必要な履修科目が不足していた方も、Cルートの対象になる場合があります。

本記事では公認心理師試験の受験要件であるCルートについて、詳しく見ていきましょう。
新たに追加された要件も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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公認心理師のCルートとは?

公認心理師のCルートとは?

公認心理師試験を受験するためには、一定の要件を満たす必要があります。
要件はAからFまでの異なるルートがあり、Cルートは公認心理師法で定められた受験資格者と同等以上の知識や技能を持っていると認められた方が受験資格を得られるルートです

具体的には、外国で心理学を学んだ方や外国で心理学の資格を取得した方が、Cルートの対象となっています。
また、令和4年度からCルートに新たな要件が追加され、公認心理師法が施行される前に大学などで単位を取得し、公認心理師の受験に必要な単位が不足している方も対象になりました。

Cルートで公認心理師を取得する方法

公認心理師試験の受験要件の一つであるCルートですが、Cルートだけでも複数の要件があります。
それぞれの要件について詳しく解説します。

外国の大学や大学院で心理に関する科目を修了

以下に当てはまる方は、公認心理師の受験資格を得ることができます。

  • 日本の大学で所定の25科目を履修して卒業後、外国の大学院で心理系の科目を履修して卒業
  • 外国の大学で心理系の科目を履修して卒業後、日本の大学で所定の10科目を修了
  • 外国の大学で心理系の科目を履修して卒業後、外国の大学院で心理系の科目を修了

なお、必要な要件を満たしていることを証明するため、大学や大学院の成績証明書や卒業証書などの提出が必要です。

外国の大学で心理に関する科目を修了後に日本で実務経験

外国の大学で心理系の科目を履修して卒業後、日本で実務経験を積んだ方は、公認心理師の受験が可能になります。
ただし、受験資格を得るための実務経験として認められるのは、公認心理師法第7条第2号で定められた9つのプログラム施設のみです。
プログラム施設での実務は2年以上で良いとされていますが、標準的な実務期間としては3年が想定されています。

外国で大学院卒相当の心理系資格を取得

外国で心理系の資格を取得した場合、大学院の課程修了相当の外国の心理職資格であれば、公認心理師の受験資格を得ることが可能です。
例えば、アメリカでは心理カウンセラーにあたるサイコロジストは、博士号の取得が必要な資格なので、大学院課程修了相当の資格に該当します。

大学での履修科目が不足していた方

従来は、臨床心理士など心理系の資格取得に必要な科目を大学で履修していても、公認心理師の受験に必要な科目の履修ができていない場合は、公認心理師の受験ができませんでした。
しかし、令和4年から新たにルールが追加されて、履修科目が不足していても、大学院で必要科目を履修しており実務経験がある場合は、公認心理師試験の受験が可能になりました。

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令和4年に公認心理師Cルートに追加された要件

令和4年に、過去に大学で履修科目が一部不足していた方の受験を可能にする制度が、Cルートに追加されました。
ただし、この要件は以下の3つをすべて満たさなければ適用されません。

  • 公認心理師になるために必要な延べ23科目以上を大学で履修
  • 大学院において公認心理師になるために必要な科目をすべて履修
  • 心理的支援業務に1ヵ月以上従事している

大学の必要な科目数の計算方法は細かくルールが定められています。
全体で23科目以上の履修が必要ですが、1科目あたりに複数種類の科目が設定されている場合は、「延べ」の科目数として数えられます。
例えば、心理学概論の科目において〇〇心理学概論のような複数の開講科目を受講した場合は、延べ科目数として数えることが可能です。

また、認定対象の科目は、全体で「I、II、III、IV・V」の4つに分けられています。
それぞれ2科目以上の履修が必要で、それぞれ認定される科目数に上限があります。
Iの場合、「心理学概論、臨床心理学概論、心理学研究法、心理学統計法、心理学実験」の5科目のなかで2科目以上の履修が必要で、延べで10科目まで認定可能です。
つまり、心理学概論だけでたくさんの科目を履修したとしても10科目までしか認定されず、全体で23科目分認定されなければ受験資格を得られません。

公認心理師Cルートの受験資格を満たしているかどうかは審査が必要

Cルートで公認心理師試験を受験する際は、基準を満たすことを証明する書類を、厚生労働省指定の様式にて提出する必要があります。
提出した書類は審査により、公認心理師試験の受験が可能かどうかの判断がされます。
書類の提出期限は試験の7ヵ月前頃までなので、遅れずに提出するようにしましょう。

公認心理師のCルートは基本的に外国で学んだ場合が対象

公認心理師のCルートは外国で心理学を学んだ方が対象のルートです。
Cルートにおいても、大学と大学院のどちらで心理学を学んだのか、心理系の資格を取得しているかどうかなどによって、要件が異なります。

また、大学で公認心理師資格の受験に必要な科目の取得が不足している場合の救済措置もCルートに含まれます。
令和4年に新たに追加された要件ですので、本記事を参考に制度を理解しておきましょう。

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