臨床心理士は、高卒でもなれるのでしょうか。
臨床心理士になるには、原則として大学院を卒業する必要があります。
現時点での最終学歴が高卒でしたら、まずは大学院をめざすことになるでしょう。
本記事では、高卒から臨床心理士の資格を取得するための条件や、具体的な方法などを解説していきます。
目次
臨床心理士の資格を高卒から取るには条件がある
臨床心理士試験の受験資格を得るためには、以下4つの条件のうち、いずれかを満たす必要があります。
〈主な受験資格〉
●指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を充足している者
●臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した者
●諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する者
●医師免許取得者で、取得後、心理臨床経験2年以上を有する者 など
基本的には大学を卒業後、指定の大学院にて必要科目を修了することが求められます。
高卒から取得するためには、大学卒業資格を得て大学院をめざしましょう。
臨床心理士の資格を高卒で取る方法
上記のとおり、臨床心理士試験の受験資格を得るためには、原則として大学院を卒業する必要があります。
しかし、高卒で臨床心理士をめざす方のなかには、現在仕事に就いていて、大学などに通学することが現実的ではないという方も多いでしょう。
そこで、ここからは現時点の最終学歴が高卒の方が、臨床心理士の資格を取るための具体的な方法を紹介します。
通信制や夜間大学を卒業して大学院をめざす
通信制大学を卒業して大学院をめざすルートなら、現在働いている方でも、臨床心理士をめざしやすいでしょう。
通信制大学は、自宅で課題をこなしながら単位を取得できる大学です。
自身のライフスタイルに合わせて学べるため、仕事と勉強を両立することも不可能ではありません。
通信制大学を卒業したあとは、臨床心理士の受験資格が得られる大学院に進学しましょう。
大学を卒業せず大学院に入る方法もある
臨床心理士になるには、必ずしも大学を卒業しなければいけないわけではありません。
大学院の出願資格審査を通過した場合は、大学卒業者と同程度の学力があると認められ、大学を卒業せずに大学院の入学試験を受けられます。
ただし、出願資格審査を通過するためには、高い専門性を有していることを証明する必要があるため、非常に難易度が高いです。
社会人として突出した実績があったり、専門性の高い資格を有していれば通過できる可能性はありますが、いずれにしても難易度は高く、高卒後に一般職などで働いていた場合は現実的な方法とはいえません。
臨床心理士に高卒からなるにはまずは大学院をめざそう
臨床心理士に高卒からなるためには、まずは大学院をめざしましょう。
大学院にて指定科目を履修することで、受験資格を得られます。
大学院に進むためには、まず大学卒業資格が必要になります。
通信制大学を利用すれば社会人として働きながら卒業が可能です。
下記記事では臨床心理士の年収を解説しているので、気になる人はぜひ参考にしてください。