医療事務系の資格は独学でも取得可能ですが、医療事務講座を受講すればより効率よく知識を身につけられます。
しかし、いろいろな医療事務講座があって、どの講座を選べば良いのか悩む方もいるでしょう。
今回は、社会人も自分のペースで学ぶことができる、おすすめの通学・オンライン講座をご紹介します。
自分に合った講座を選ぶ参考にしてください。
目次
【学び方別】医療事務の講座9選
医療事務の講座では、仕事で必要となる基本的な知識を学ぶことができます。
取得したい資格の専門性が高い場合は、自分が学びたい内容が含まれているか、事前に問い合わせておくと安心です。
ここからは、医療事務の講座を9つ紹介します。
学校に通って学びたい方向けの講座
通学講座は、学校のように一定期間通学し、医療事務の基礎知識から専門分野までを集中的に学んで試験合格を目指す形式の講座です。
講師から直接指導を受けられる、リアルな現場の話を聞ける、疑問点をその場ですぐ解決できるといったメリットがあります。
ここでは、そんな通学スタイルでおすすめの医療事務講座を4つご紹介しましょう。
日本医療事務協会 医療事務講座・通学コース
日本医療事務協会が実施している医療事務講座で、最短5日間(1日5~6時間)の通学で集中的に学べるスタイルです。
医療事務の基礎的な内容から医療費の算定方法、一つ上のレベルの専門的な分野まで学べるので、短い受講期間でも実践レベルの力をつけることができます。
こちらの講座は合格を確実にするために、受講の有効期間は1年間としています。
期間中は学習サポートをすべて繰り返し利用可能です。
さらに、一度受けた授業も繰り返し受けられます。予定が合わない日があれば、ほかのクラスで受講できるなど、サポート体制も充実しています。
で受講できるなど、サポート体制も充実しています。
料金 | 60,500円(税込) ※教材費込 |
学習期間 | 最短5日間(5時間×2日間・6時間×3日間) |
ニチイ 医療事務講座(医科) 通学コース
ニチイの医療事務講座(医科)では、日本医療教育財団が実施する医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)の合格をめざせます。
学習期間の目安は3ヵ月ですが、医療事務機能審査試験は毎月実施しているので週2日のペースで通学すればわずか1.5ヵ月での資格取得も可能です。
こちらの講座では、厚生労働省認定の質の高いテキストを利用できます。
また、45年以上のノウハウをカリキュラムに反映しており、即戦力として活躍できるだけの実力が身につきます。
診療報酬の点数計算やレセプトによる保険請求をメインに、医療保険制度の仕組みから患者さんへの接遇マナーなど幅広い学習内容です。
ほかにも職場見学や復習・延長指導、講師の担任制、質問回答システムなど、サポート体制は万全です。
料金 | 91,850円(税込)~ |
学習期間 | 3ヵ月間(最短1.5ヵ月~) |
資格学校アテナ 医療事務講座
資格学校アテナの医療事務講座では、技能認定振興協会が認定している医療事務管理士技能認定試験の取得をめざせます。
医療報酬制度についてわかりやすく解説している大手出版社のテキストを使い、個別授業で学習が進められています。
授業の再受講も可能なので、試験前に苦手な分野の授業を復習できます。
資格試験合格までの1年間は、無料で何度でも受講できるのもメリットといえます。
資格学校アテネは全国各地にあり、どこも駅の近くにあるので通いやすい講座です。
また、講義の曜日や時間は特に指定されていないので、自分の都合に合わせて、通学する曜日や時間帯は自由に選べます。
料金 | 一括 45,000円(税込) |
学習期間 | 最長1年間 |
資格スクール大栄 医療事務講座
資格スクール大栄の医療事務講座は、技能認定振興協会認定の医療事務管理士技能認定試験合格をめざせます。
全国100校以上の校舎があるので、どこからでも通いやすい講座です。
こちらの講座は試験対策に特化したカリキュラムを組んでおり、インプット期間の本科講座と、アウトプット期間の解答練習講座にわかれています。
本科講座は合計34講義実施され、挿絵や図面など、わかりやすいテキストやミニ問題の演習を通じて、基礎からしっかり知識が定着します。
試験の約2ヵ月前からアウトプット期間となり、全3回の試験対策講座と全2回の模擬試験を受けられます。
試験対策講義では直近の試験の傾向を把握し、重要事項の解説と演習問題を通じて答案作成の力がつきます。
模擬試験は本試験と同様の問題が出題されているので、自分の実力や弱点となる部分を確認できます。
料金 | 入学金:22,000円(税込) 受講料:83,600円(税込) ※コース設定により受講料の変動あり |
学習期間 | 6ヵ月(標準目安) |
オンラインで受けたい方向けの講座
医療事務講座はオンラインでも開講されています。
オンライン講座であれば自宅から受講でき、通学スタイルよりも自分のペースで学習しやすいことなどから人気が集まっています。
ここからは、おすすめのオンライン医療事務講座をご紹介します。
ユーキャン 医療事務講座
ユーキャンの医療事務講座は、全国医療福祉教育協会が認定する医療事務認定実務者試験の合格をめざせます。
試験は毎月実施されており、自宅で受けられるので、子育て中で外出が難しい方や仕事が忙しい方でも気軽に受験可能です。
学習期間は標準4ヵ月(最長8ヵ月まで)で、医療事務の基礎知識から接遇マナー、レセプト作成など実務で役立つ知識を短期間で身につけられます。
テキストは記憶に残りやすいようにフルカラーで、イラストや図も多数使われています。
また、A5・B5サイズのコンパクトなテキストなので、持ち運びにも便利です。
ほかにもすきま時間にスマートフォンを使ってゲーム感覚で楽しく学べる機能や1日3問までの質問システム、全3回の添削といった学習サポートが用意されています。
料金 | 一括:49,000円(税込) 分割(15回払い):月3,300円、総計49,500円(税込) |
学習期間 | 4ヵ月(最長8ヵ月) |
キャリカレ 医療事務講座
キャリカレの医療事務講座は、日本能力開発推進協会(JADP)が認定する医療事務資格に対応しています。
1日2ページ程度のペースで勉強を続ければ、約3ヵ月で資格取得も可能です。
初心者目線でテキストや映像講義が作られており、スマートフォンから気軽に質問できるシステムもあるので安心して学習できます。
こちらの講座を受講すると専任の講師とサポーターが付き、質問の対応から添削指導も丁寧に行われます。
オンライン講座でありながら、充実したサポートが魅力です。
また初回は、プロが書類選考に通過しやすい職務経歴書を無料で作成してくれます。
ほかにも面接のポイントや役立つ情報がつまった面接合格ガイドブックの提供もあり、資格取得後のサポートも充実しています。
料金 | 一括:31,900円(税込) 分割(24回払い):月1,540円 ※どちらもインターネットから申し込んだ場合の金額 |
学習期間 | 3ヵ月 |
資格の大原 医療事務講座(通信講座)
資格の大原が提供する医療事務通信講座では、Web通信とDVD通信のいずれかを選択して受講できます。
Web通信コースは、インターネット環境があれば、パソコン以外にもスマートフォンやタブレットからストリーミング形式の講義動画を視聴できます。
専用アプリ内に講義動画をダウンロードできるので、通信費を気にせず視聴できるのもポイントです。
DVD通信コースでは、DVDの内容がメニューで分かれており冒頭から再生ができるため、不明点を何度も見直すことができます。
こちらの講座では日本ビジネス技能検定協会が実施する医療事務(医科)能力検定試験の合格をめざせます。
試験は1~3級まであり、各等級の合格を目指すコースを用意しているので自分のレベルに合ったコースを選んでください。
料金 | 【Web通信】 医療事務3級合格コース:14,200円(税込) 医療事務2級合格コース:24,400円(税込) 医療事務3級から学ぶ2級合格コース:36,600円(税込) 医療事務1級合格コース:38,700円(税込) 医療事務3級から学ぶ1級合格コース:65,100円(税込)【DVD通信】 医療事務3級合格コース:16,200円(税込) 医療事務3級合格コース:27,500円(税込) 医療事務3級から学ぶ2級合格コース:41,700円(税込) 医療事務3級合格コース:41,700円(税込) 医療事務3級から学ぶ1級合格コース:73,300円(税込) |
学習期間 | 3ヵ月~ |
フォーサイト 診療報酬請求事務能力認定試験(医科)通信講座
フォーサイトでは、日本医療保険事務協会が実施する診療報酬請求事務能力認定試験(医科)の合格をめざせる通信講座を開講しています。
テキストと、パソコン・スマートフォン・タブレットから視聴できる講義動画で学習します。
こちらの講座では、厳しい面接を通過した経験豊富な担当講師が、カリキュラムに合わせて講義や教材作成を行っており、質の高い学習が可能です。
テキストは、「合格点主義」を重視して作成されています。
満点を取るための勉強は大変と考え、あくまでも合格ラインをクリアするための要点だけが掲載されています。
頭に残りやすいデザイン・構成であり、重要な論点は細かく解説されているので、合格できる実力を効率よく身につけられます。
料金 | 通常セット:42,800円(税込・送料別) 通常セット+DVDオプション:46,800円(税込・送料別) |
学習期間 | 3ヵ月~ ※受講期間によって異なる |
たのまな 医療事務講座
たのまな(ヒューマンアカデミー)の医療事務講座は、動画とテキストでの学習により、最短3ヵ月で全国医療福祉教育協会が認定する医療事務認定実務者資格取得をめざせます。
紙のテキスト教材も提供されますが、講義動画とオンライン添削だけでも十分な学習ができる点が大きな魅力です。
テキストの内容も初心者向けにわかりやすく作られています。
本番に慣れるため、添削課題は試験と同様の形式を採用しているのも特徴です。
その他、わからない部分はいつでも気軽に質問できる回数無制限の質問システムや、専任コーディネーターによる就業サポートも充実しています。
料金 | 【eラーニングコース】 一括:38,000円(税込) 分割(12回払い):初回3,470円、2回目以降月3,300円(税込)【DVDコース】 一括:39,200円(税込) 分割(12回払い):初回3,626円、2回目以降月3,400円(税込) |
学習期間 | 3ヵ月(在籍・eラーニング視聴期間は6ヵ月) |
医療事務の講座の選ぶときの考え方
たくさんの医療事務講座から何を選べば良いのか、迷う人もいるでしょう。
ここでは、講座の選び方のポイントとして、以下の4つを紹介します。
- 取得したい資格を決める
- サポート体制を確認する
- 学びやすさを考える
- 費用を比べる
1.取得したい資格を決める
講座を決める前に、まずはどの資格をとりたいかを明確にすることが大切です。
資格には、医療事務全般に活用できるものもあれば、専門に特化したものもあります。
例えば、メディカルクラークは、従来医師が行ってきた文書作成や処方箋の作成などの知識と技術を身につけられる専門性の高い資格です。
取得したい資格によって難しさが異なるため、そこも考慮して講座を考えると良いでしょう。
2.サポート体制を確認する
講座にはさまざまなサポートが用意されており、そのレベルによって効率よく学べるかが変わります。
例えば、わからない問題があった場合に気軽に質問ができたり、添削してもらえたりすれば、スムーズに学ぶことができるでしょう。
なかには資格取得から就職までをサポートしてくれる講座もあります。
初めて通信講座を受ける場合は、サポートが手厚いほうが安心でしょう。
3.学びやすさを考える
試験に合格するためにはしっかりと勉強することが大切です。
しかし、自分に合わない方法ではなかなかうまく勉強できないこともあります。
自分がどのようなシチュエーションで勉強したいかを考えると良いでしょう。
例えば、テキストを中心に勉強したいのか、空いた時間にサッとアプリや動画などで勉強したいのかなどを考えてから検討します。
講座によって勉強方法が異なるため、自分の生活スタイルに合わせて選ぶようにしましょう。
自身の生活を振り返り、ライフスタイルに合わせて通学・通信のいずれかを選択するのもポイントです。
4.費用を比べる
講座の費用を見比べたときには、つい「安いところにしよう」と思うかもしれませんが、自分が受けたいサービスがないところでは意味がありません。
自分の希望している資格が取得できるのか、ほしいサポートがあるのかをしっかりと確認したうえで、料金体系を比較することが大切です。
費用の負担を抑えたい場合は「教育訓練給付制度」の対象となる講座を受けるのも一つの選択です。
教育訓練給付制度では、受講費用の20%がハローワークから支給されます。
詳しい内容は、厚生労働省の教育訓練給付制度のページでご確認ください。
自分に合った講座を受講して医療事務資格をめざそう!
今回は医療事務系の資格取得をめざすのにおすすめの講座をご紹介しました。
医療事務講座には、主に通学講座と通信講座があり、どちらが適しているのかはライフスタイルや好みなどによって異なります。
講師の指導を直接受けたい方は通学スタイルがおすすめです。
一方、自分のペースで学びたい方には、DVDやeラーニングで学べる通信講座がおすすめです。
資格があれば就職・転職が有利になり、自分自身のスキルアップにもつながります。
自分に合った形式の講座を受講して、資格取得を目指しましょう。