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医療事務はライフスタイルに合った働き方ができ、比較的安定した仕事であることから、人気がある職業です。
医療事務として働くには、どのようなことを大切にするべきなのでしょうか。
本記事では、医療事務で大切にするべきことや、即戦力として働くための知識や資格についてご紹介します。
これから医療事務を目指している方はもちろん、すでに就職・転職が決まっている方もぜひ参考にしてください。
目次
医療事務になるために大切なこと5選
医療事務になるためには、さまざまな心がけが必要です。
主なものとしては、以下の5つがあげられます。
- 「病院の顔」という意識
- 気遣いができる
- 臨機応変な対応
- 正確な事務処理能力
- 制度の変化に対応する勤勉性
具体的にどのようなことを意識すべきなのか、見ていきましょう。
「病院の顔」という意識
医療事務は、病院の窓口で最初に患者さんを迎え入れて対応し、診療が終わった患者さんを送り出します。
「病院の顔」というと医師や看護師をイメージする方も多いかもしれません。
しかし、実際には患者さんと接する機会の多い医療事務も、病院の顔としての役割を担っています。
特に患者さんは不調を抱えて来院されるため、不安に感じていることでしょう。
この不安を少しでも取り除き、来院後に「来て良かった」と言ってもらえるよう、笑顔と優しい言葉で対応することは、医療事務の重要な仕事です。
気遣いができる
医療事務の仕事は多岐にわたるため、効率的にこなすことも重要です。
しかし、コミュニケーションを疎かにしてはいけません。
特に、不安や身体の不調を抱えて来院する患者さんとのコミュニケーションでは、気遣いが大切です。
ほかの医療事務スタッフや医師、看護師とのやり取りでも気遣いを忘れないようにしましょう。
臨機応変な対応
医療事務は、患者さんの状態や雰囲気を見極め、臨機応変に対応することが求められます。
「病院の顔」という意識で働いていると、いつも優しく穏やかに患者さんと接することにも慣れてきます。
しかし、患者さんのなかには、「早く診てほしい」と感じている方もいます。
そのような方に対しては、丁寧かつ迅速な対応が必要です。
快方へ向かっている患者さんに対しては、いつもより少し明るめのトーンで対応すれば、喜んでくれることでしょう。
正確な事務処理能力
医療事務の主な仕事は受付・会計業務ですが、レセプト作成という大切な業務も担っています。
レセプト(診療報酬明細書)は、診療報酬の請求で必要になる書類です。
会計時に診療情報を入力し、自動で集計されたデータからレセプトが作成されますが、入力が間違っていると、レセプトの不備や請求漏れなどが発生してしまうおそれがあります。
そのため、医療事務には正確な事務処理能力が求められます。
制度の変化に対応する勤勉性
レセプト作成に必要な診療報酬制度は2年に1度改定されるほか、レセプトに影響する保険制度なども頻繁に改正されます。
そのため、常に学び続ける姿勢が大切です。
制度の変化に対応できないと、重大なミスにもつながりかねません。
医療事務として働く多くの方は、働きながら勉強したり、知識を高めるために資格取得に励んだりしています。
仕事内容についてより詳しく知りたい人は、次の記事を読んでみてください。
医療事務で求められる人材とは?即戦力になるための知識・スキル・資格
医療事務は基本的に無資格・未経験でも働ける仕事です。
その分、応募者も多く、アピールポイントがないと書類選考すら通らない可能性があります。
医療事務に必要な知識を学び、資格を取得することで、即戦力として採用される可能性も高まります。
ここでは医療機関に求められる人物像や、持っていると有利になる資格を押さえておきましょう。
病院側が求める人材
病院側は向上心のある人材を重宝する傾向があります。
向上心を持って学び続けられる方は、正確でスピーディな仕事が期待でき、効率よく病院の業務をこなしてくれるでしょう。
勉強で得た知識を活かし、どうすれば効率化できるかを考えながら仕事に取り組む人材は病院側にとっても貴重です。
効率よく業務をこなせれば、余裕をもって仕事ができ、患者さんへの気配りやコミュニケーションにより多くの時間を使えるため、病院のイメージアップにもつながるでしょう。
また、診療報酬請求業務には、正確性が求められるため、ミスなく正確に作業できる能力も重視されます。
即戦力の医療事務を目指せる知識と資格
即戦力として働くために身につけておきたい知識は、主に以下の2つです。
- 診療報酬請求の業務(レセプト業務)の知識
- 医療保険制度の知識
レセプト業務は、レセコンへの入力とレセプト点検の2つにわけられます。
レセコン入力は手順を覚えてしまえばそれほど難易度が高くない業務ですが、点検では実際の診療内容とデータが合致しているかチェックしなくてはならないので、相応の知識が必要です。
また、医療保険制度について患者さんに説明が必要な場面もあります。
これらの知識は、以下のような医療事務資格を勉強する過程でも習得できます。
- 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
- 診療報酬請求事務能力認定試験
医療事務の資格はいくつもありますが、この2つの資格を取得していれば即戦力になりやすいといえます。
医療事務として働くうえで必要な知識や、資格勉強におすすめのテキストについて知りたい方は、以下のリンクページをご覧ください。
あなたは当てはまる?医療事務に向いている人の特徴
「医療事務として働いてみたいけど、向いているかどうかわからない」という方は、以下の特徴に該当するかどうかチェックしてみてください。
- 几帳面に作業できる
- 数字を扱える
- コミュニケーション能力がある
- 臨機応変な対応ができる
これらに当てはまっていれば、医療事務に向いている可能性が高いです。
患者さんとのコミュニケーションを取る機会が多いため、コミュニケーション能力がある方は医療事務に向いているでしょう。
また、数字を扱う仕事なので、丁寧で正確に作業できるという方も向いています。
医療事務の仕事は大変?
医療事務は大きなやりがいを得られ、社会貢献にもつながる仕事です。
しかし、実際に働いてみると大変に思うことも少なくありません。
身体に不調を抱え、気持ちに余裕のない患者さんには適切に対応しないとクレームにつながるおそれもあるため、気が抜けません。
細かい数字や大量のデータを扱うため、ストレスを感じる方もいるでしょう。
ほかにも医療事務の仕事で大変に感じる部分はあります。
医療事務の仕事の大変さについて詳しく知りたい方は、以下のリンクをご覧ください。
医療事務として働くうえで大切なことを知っておこう
今回は医療事務として働くうえで大切なことや、即戦力として働くための知識や資格についてご紹介しました。
医療事務は、事務処理能力やレセプト作成の知識といったスキル面だけではなく、気遣いや臨機応変な対応力といったコミュニケーションスキルが非常に大切な仕事です。
コミュニケーション力に自信がある方や、人と接するのが好きな方は、ぜひ医療事務の仕事にチャレンジしてみましょう。
医療事務系の資格を取得しておくと、未経験の方は特に面接で有利になりやすいため、資格取得を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。