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【回答例あり】医療事務の面接における印象の良い退職理由

採用面接の際に、採用側は求職者の働く意欲や人柄を判断する材料の一つとして、前職の退職理由を聞きます。
求職者は採用側に好印象をもってもらうために、新しい職場で働く意欲などを踏まえ、前向きな退職理由を回答しなければなりません。

本記事では、医療事務の面接における印象が良い退職理由の回答例と、印象が悪い退職理由の回答例を解説します。
ネガティブな退職理由を前向きに表現した回答例もありますので、ぜひ参考にしてください。

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医療事務の面接で退職理由を聞かれた際の回答例

医療事務の面接で退職理由を聞かれた際の回答例

面接時に退職理由を聞かれた際の回答は、内容によって面接官に良い印象や悪い印象を与え、採用の有無にも影響します。
ここからは、印象が良い退職理由と印象が悪い退職理由をそれぞれ解説します。

印象が良い退職理由

次のような退職理由であれば、面接官に良い印象を与えやすいでしょう。

  1. スキルアップしたい
  2. 医療事務として活躍したい
  3. 家庭の事情

それぞれ解説します。

スキルアップしたい(経験者)

「新しい環境でスキルアップをしたかった」などの退職理由は、目的意識があると思われ面接官に好印象を与えられます。
なぜ前の職場ではなく、今回の転職先でなければならないのかを回答に含めることが重要です。

医療事務経験者の退職理由の回答例は次のとおりです。


<回答例>
「前の職場は療養型の病院で診療科目が限られていました。
キャリアアップのためにも、さまざまな診療科目を設けている医療機関で幅広く経験を積みたいと思い、退職を決意しました」

<回答例>
「前職場は総合病院であったため、さまざまな診療科目で経験を積むことができました。ですが、今後は地域に根ざした医療機関で活躍してみたいと思い退職を決意しました」

医療事務として活躍したい(未経験者)

医療事務未経験者の場合はパソコンスキルやコミュニケーションスキルなど、前職で培った経験を踏まえて回答するのが重要です。

「パソコンスキルを活かして医療業界で活躍したかった」など、医療事務として働きたい明確なビジョンをもった退職理由であれば、印象が良いでしょう。

医療事務未経験者の退職理由の回答例は次のとおりです。


<回答例>
「前職で培ったパソコンスキルを活かせる職業はないかと思っていたところ、医療事務にたどり着きました。
人材が不足しているとされている医療業界に貢献したいと思い、退職を決意しました」

<回答例>
「社会貢献につながる仕事がしたいと思っていたところ、医療事務にたどり着きました。医療事務であれば、前職の接客経験やコミュニケーション能力などを活かせると思い退職を決意しました」

家庭の事情

結婚や子育て、配偶者の転勤、親の介護など、やむを得ない事情であれば、面接官に悪い印象を与えないでしょう。

やむを得ない事情での退職理由の回答例は、次のとおりです。


<回答例>
「母の介護が必要になったため、前の職場を退職しました。
現在は母の体調も良くなり、デイサービスやホームヘルパーの利用を調整し、時間に余裕ができたため再び仕事に就くことにしました」

<回答例>
「結婚を機に引越しをすることになったため、前の職場を退職しました。
現在は引越し作業も済んで生活も落ち着き、働く余裕ができたため御院の求人に応募しました」

印象が悪い退職理由

次のような退職理由は面接官に悪い印象を与える可能性があり、注意が必要です。

  1. 給料に不満があった
  2. 人間関係が苦痛だった
  3. 漠然とした理由

それぞれ解説します。

給料に不満があった

医療事務の退職理由として「給料に不満がある」という理由はよくあります。
しかし、給料による退職理由は「お金のことだけを見ている」と思われ印象が良くありません。

そのため「病院のほうが診療所よりも給料が良かったので」「すこしでも給料の多い病院に転職したかった」などの回答は控えましょう。

看護師や医師などと比較すると医療事務は給料が低い傾向があるかもしれませんが、そうした待遇面での不満も面接時は持ち出さないようにするのが無難です。

給料が安いという退職理由を前向きに表現するのは難しいため、前述したような「スキルアップしたかった」「前職の経験を活かしつつ医療業界に貢献したかった」など、他に印象の良い退職理由を見つけましょう。

人間関係が苦痛だった

どのような職業でも「上司や同僚との付き合いなどがうまくいかずに退職した」という理由はよくあります。
しかし、率直に答えてしまうと、コミュニケーションや強調性に問題がある人と思われてしまう可能性があります。

そのため「働きづらい職場であったため退職しました」「人間関係が苦痛だったため退職しました」などの退職理由をダイレクトに述べるのは控えてください。

ネガティブな退職理由は、次のような前向きな内容に変えて述べましょう。


<回答例>
「前の病院は分業制で専門的なことを学べたのですが、チームワークよりも個人の判断で働くことの多い職場でした。
私は職員同士でコミュニケーションを活発に行い、チームワークを大切にして働きたいと思っていたので退職を決意しました」

<回答例>
「以前勤務していた病院は風通しの良い職場ではなく、自分の意見が伝えづらい部分がありました。
私自身は業務改善のためにも、活発に意見交換しながら働きたいと思っていたため、退職を決意しました」

漠然とした理由

「手に職つけたくて退職しました」など、漠然とした理由は印象が良くないです。
医療事務の仕事を理解していないと思われ、入職してもすぐに辞めてしまうのではと不安に思われてしまいます。

次の回答例を参考にして、なぜ医療事務でなければならないのかを具体的に述べましょう。


<回答例>
「医療業界に憧れはあったのですが、なかなか踏み出せずにいました。
そんななかで医療事務の職業を知りました。
医療事務であれば、前職で培ったパソコンスキルを活かせると思い、退職を決心しました」

<回答例>
「特別なスキルが必要なく働けていた前職では、将来に不安を感じていました。
そんななか医療事務の職業を知りました。
手に職をつけて人材不足である医療業界に貢献したいと思い、退職を決心しました」

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医療事務の状況別退職理由の回答例

医療事務の状況別退職理由の回答例

ここからは、病院からクリニックへ転職する場合と、クリニックから病院へ転職する場合の退職理由の回答例を解説します。

病院からクリニックに転職

病院からクリニックに転職を希望する場合は、クリニックの特徴を踏まえて退職理由を答えることが重要です。

「地域に根ざした医療現場で貢献したかった」「分業ではなく幅広い業務に携わりたかった」など、志望するクリニックならではの特徴を調べて、退職理由に盛り込みましょう。

回答例は次のとおりです。


<回答例>
「〇〇病院では主に受付業務に携わっていました。
しかし、業務が細かく分担されており、幅広い経験を積むことができませんでした。
御院のような地域に根ざした医療現場で、一人ひとりの患者さんとの対応を大切にしながら、幅広い経験を積みたいと思い退職を決意しました」

クリニックから病院に転職

病院は仕事が分業制の業務形態となっていることが多く、特定の業務に集中して携わる場合があります。
また、医師の事務作業を代行する医療クラークなどが採用されている場合もあります。

そのため「特定の診療科目で専門知識を学びたかった」「医療クラークとして活躍してみたかった」など、明確なビジョンがあったことを退職理由にすると良いでしょう。

回答例は次のとおりです。


<回答例>
「〇〇クリニックでは幅広い業務を経験することができました。
今後は専門分野を高めていきたいと思っていたところ、医療事務にはレセプト業務だけでなく、クラーク業務があることを知りました。
クラーク業務を経験して、より専門的な知識を高めていきたいと思い、退職を決意しました」

医療事務の面接で退職理由を聞かれたら前向きな回答をしよう

面接時に退職理由を答える際は、前向きな内容であることが重要です。
「給料が安かった」「上司との関係性が悪かった」などの退職理由が事実であったとしても、そのまま伝えるのは控えてください。
事実に基づいて前向きな退職理由を見つけましょう。

また、志望動機と退職理由が噛み合っていないと、面接官に違和感を与えてしまいます。
志望動機も踏まえて退職理由をまとめておきましょう。

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執筆者について

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