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医療事務の志望動機の例文をご紹介!書くときに確実に押さえておきたいこと

志望動機は、どのような職種においても必ず履歴書に書かなければならない項目です。
採用側は、自社と応募者がマッチしているかどうかを判断するために、志望動機をチェックしています。

医療事務の求人に応募する際は、志望動機にどのようなことを書けばよいのでしょうか。
また、注意すべき点はあるのでしょうか。

この記事では、医療事務の志望動機の例文について説明し、書く際のポイントを紹介します。

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【経歴別】医療事務の志望動機の例文10選

医療事務に応募する場合、志望動機はどのように記入したら良いのか悩むこともあるでしょう。
この記事では、未経験の場合や前職での経験がある場合などを考慮して、経歴別に医療事務に応募する際の志望動機の例文をご紹介します。

未経験者の場合

新卒や他職種から医療事務に転職を考えている方が、未経験者として当てはまります。
未経験者の場合でも、前職での経験を活かすことで説得力のある志望動機となります。
実際に志望動機を考える際の参考にしてください。

例文①前職での経験・スキルを軸にする

前職の経験で医療事務に活かせるスキルがある場合はアピールすると良いでしょう。
医療事務に活かせるスキルとしては、事務処理能力、パソコンのスキル、コミュニケーション能力などがあげられます。
これらを踏まえて、前職の経験やスキルを活かした例文をご紹介します。

【例文】
私はこれまで営業事務として5年間働いておりました。
前職では、請求関連の書類作成や会議用の資料作成などが主な業務だったため、こうした事務スキルを活かせる医療事務の仕事に就きたいと考えました。
医療事務は、患者さんとのコミュニケーション能力も必要な職種です。
「患者さんの気持ちを尊重する」という貴院の理念に添えるよう、患者さんが安心して病院を利用できるように、あたたかい声かけを心がけたいと考えております。
医療事務としての経験はありませんが、患者さん個々と良好な人間関係を築き、営業事務で身につけた事務処理能力を活かしていきたいです。

例文②自分の志を軸にまとめる

「医療事務として病院にどのように貢献していきたいか」を明確にし、志望動機に記入することも重要です。
医療事務は、直接医療行為に携わるわけではありませんが、事務の面からサポートすることで病院の円滑な運営の手助けをすることができます。

これらを踏まえて、自分の志を軸にまとめた例文をご紹介します。

【例文】
私は、事務の面から病院の円滑な運営をサポートしたいと考えています。
総合病院である貴院は、病院の規模が大きく、毎日多くの患者さんが来院しているため、事務作業も膨大な量となるかと思います。
地域医療に貢献されている貴院で、地域住民の医療と健康を支える手助けを行い、少しでも地域医療に貢献したいと思います。

経験者の場合

産休・育休などでブランクがある方も含め、もともと医療事務で働いた経験がある方はこちらの例文を参考にしてください。
経験者の場合は、これまでの経験や志望先の病院を選んだ理由を軸に志望動機をまとめると良いでしょう。

例文①スキルを軸にまとめる

診療報酬、医療保険制度、薬剤に関する医学的な知識やMOS検定など、パソコンスキルを証明できる資格を軸に志望動機をまとめると、経験が伝わりやすくなります。

【例文】
私は、医療事務として5年間の経験があります。
前職では、クリニックの受付、会計、レセプト業務はもちろん、患者さんと良好な関係を築くことも大切にして業務に携わってきました。
また、診療報酬請求事務能力認定試験、レセプト点検業務技能検定試験に合格し資格を保有しております。
現在は、さらなるスキルアップを目標とし、医療事務管理士技能認定試験の勉強をしています。
これまでの自分の経験を職場の方たちと共有しながら活かしていきたいと考えています。

例文②志望先の病院を選んだ理由を軸にする

経験者の場合、病院の理念に共感したことや病院の魅力などをもとに志望動機を考えることも有効です。
事前に病院のホームページなどで、理念や治療方針、病院の雰囲気などをしっかりとリサーチしておきましょう。

【例文】
私は、クリニックで医療事務として3年間働いた経験があります。
前職では、クリニックの受付、会計、レセプト業務はもちろん、患者さんと良好な関係を築くことも大切にして業務に携わってきました。
そのなかで、患者さんを第一に考えて、状況に応じて臨機応変に対応するということを学びました。
貴院は、患者さん一人ひとりにしっかりと向き合って丁寧に接することを大切にしており、「人間愛に基づいて心に届くサービスを提供する」という貴院の理念に惹かれました。
スタッフの一員として、貴院を訪れる患者さんに心に届くサービスを提供したいと思い、貴院を志望しました。

無資格者の場合

新卒や転職の方で、医療事務に関する経験や資格がない方は、こちらの例文を参考にしてください。

無資格者の場合でも、自分の強みや長所を活かしたり、ビジネスマナー、パソコンスキル、電卓など事務業務に通じるスキルをアピールしたりすることで、志望動機を作成できます。
病院やクリニックで医療事務の方にまつわるエピソードがある場合は、それを活かすことも有効です。

例文①業務内容を軸に伝える

医療事務は、年齢に関係なく長く続けられる仕事であり、患者さんとのコミュニケーションにより良好な人間関係を築けるなど、やりがいのある仕事です。
それらをアピールすることで、上手く志望動機につなげることができます。

【例文】
貴院は、小さなお子さんから高齢者の方まで幅広い年代の患者さんが来院されています。
院内はキッズスペースが設けられており、おもちゃや絵本などで遊びながら退屈せずに待ち時間を過ごせるよう工夫がされています。
また、院内が全面バリアフリーになっており、高齢者の方や車いすの方でも来院しやすい環境づくりがされていること、掲示物の文字を大きく印刷して読みやすい工夫をし、目の見えにくい患者さんへの配慮をされていることなど、貴院の患者さんファーストを意識したさまざまな工夫を拝見し、私も医療事務として患者さんへの配慮を欠かさない施策や環境づくりに携わりたいと思い、貴院を志望しました。

例文②きっかけ・エピソードを軸にまとめる

これまでの経験の中で、「医療事務になりたい」と感じたきっかけやエピソードがある場合は、それらを活用して志望動機を作成すると良いでしょう。

【例文】
私の母親は看護師として病院に勤務しておりました。
幼い頃、母の勤務先によく足を運んでおり、母の勤めていたクリニックの医療事務の方の働く姿を見てきました。
医療事務の方は、患者さんのサポートだけでなく、母をはじめ同じ職場で働くスタッフにも常に気を配っていました。
その姿に憧れを抱き、私も医療事務として周りの方々に気配りやサポートができる存在になりたいと思い、地域の方からの信頼も厚く地域医療にも貢献できる貴院を志望しました。

無資格・未経験の場合

新卒や異業種から転職される方が該当します。異業種から転職する場合は、医療業界を志望する理由について実体験を交えながら説明しましょう。
そして、未経験で無資格だからこそ、前職の業務を通じて医療事務の仕事に活かせる内容を見つけて自己PRすることが大切です。

【例文】
私が医療業界を志したのは、祖母の病院に付き添った際に対応してくださった病院の皆様がきっかけです。
直接の医療だけでなく、言葉やコミュニケーションでも患者様を勇気付けることができると知り、憧れを持ちました。
食品メーカーで3年間営業事務の仕事をしており、正確な作業と円滑なコミュニケーションを心がけてきました。
今まで培ってきたパソコンスキルとコミュニケーション能力を活かして、医療事務の現場で活躍していきたいと思っております。
貴院は地域医療に力を入れており、患者様との距離も近いことから、より患者様の力になれると考えて志望しました。

以下の記事では、医療事務の資格がなく未経験の場合の志望動機の例文について詳しく紹介していますのでご参照ください。

学生やパート・アルバイトの場合

学生やパート・アルバイトの場合は、学生時代の経験や医療事務に活かせるスキル、自分の強みを志望動機としてアピールすると良いでしょう。
また、医療事務技能認定試験などの資格を取得している専門学校生は、学生時代に医療関連で学んだことや病院実習を通して感じたことなどを志望動機にすると、相手に伝わりやすくなります。

新卒の場合

新卒の場合は、学生時代のパート・アルバイトやサークル活動の経験、パソコンスキルなど、事務作業に活かせる資格を用いて志望動機を作成しましょう。

また、医療事務は、病院の窓口として患者さんとコミュニケーションをとり、円滑に診療が進むようサポートを行います。
そのため、コミュニケーション能力もアピールできると良いでしょう。

【例文】
私は幼い頃から人と関わることが好きで、学生時代は飲食店のホールでアルバイトをしていました。
医療事務は、クリニックの窓口として患者さんと直接関わる機会が多い職種です。
アルバイト時代に培ってきたコミュニケーション能力や接客スキルを活かせる仕事だと考え、医療事務を志望しました。
事務スキルに関しては、MOSの資格を取得しておりパソコン作業には自信があり、正確かつスピーディーな事務対応を心がけて業務に励みたいと思います。
医療事務として幅広い業務をこなせる貴クリニックで、患者さんの診療がスムーズに進むようにサポートしていきたいと考えております。

以下の記事では、新卒の方向けに医療事務の志望動機を紹介していますのでご参照ください。

専門学校生の場合

医療事務技能認定試験など資格を取得している専門学校生は、学生時代の実習経験や、ほかに取得している資格があれば、あわせてアピールすると良いでしょう。
また、専門学校に入学したきっかけも含めて、今後どのようになりたいかといった目標も盛り込みましょう。

【例文】
私が将来医療事務で働きたいと思ったきっかけは、長期入院をしていた祖母がお世話になった病院の医療事務の方の姿を見たからです。
医療事務の方は私の顔と名前を覚えていてくれて、祖母のお見舞いで病院を訪れるたび明るく気さくに話かけてくださいました。
当時、祖母の病状はあまり良くなく、心配と不安で押しつぶされそうだった私の心が、そのときだけは光が差したように明るくなったことを覚えています。
専門学校に入学してからは、医療事務技能認定試験の資格を取得しました。
これまで学んできたスキルを活かし、過去にお世話になった医療事務の方のように、誰かを明るい気持ちにできる対応を心がけていきたいと思います。

以下のページでは、専門学校の方向けに医療事務の志望動機を別の例文も踏まえて紹介していますのでご参照ください。

パート・アルバイトの場合

結婚や出産などで仕事から離れていた方がパート・アルバイトで働く場合は、働く目的を明確にして志望動機に記載すると良いでしょう。
働きたい希望時間や日数が明確になっていると、採用する側もシフトのイメージがつかみやすくなります。

【例文】
4年間、営業職として働いていましたが、出産をきっかけに前職を退職しました。
出産の際に産婦人科の医療事務の方には、タクシーの手配や体調に対する配慮など非常にお世話になり、その経験を経て医療事務に憧れを抱きました。まだ子どもも小さいことから、保育園の送り迎えを踏まえて昼間の短時間で勤務できるパートを希望していたところ、貴院の募集を見つけたため応募いたしました。
未経験ではありますが、医療事務として、患者さんをサポートする仕事に就き、貴院の力になれればと考えております。

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医療事務の志望動機を履歴書に書く際に大事なこと

志望動機を伝える際に大事なこと

いざ履歴書に志望動機を書こうとしても、なかなか良い文章が思いつかず手が止まってしまったり、書いた文章が本当にこれで良いのか不安になったりすることもあるでしょう。
医療事務の志望動機を書く際のポイントをいくつか紹介するので、履歴書を書く際の参考にしてください。

1. 応募先に魅力を感じた理由

志望先の医療機関を選んだ理由も重要なポイントです。
医療事務を募集している病院やクリニックは数多くあります。
志望先が、ほかの病院やクリニックとは何が異なり、何に魅力を感じて働きたいと思ったのか考えてみましょう。

実際に利用したことがある病院やクリニックを志望する場合は、具体的なエピソードを盛り込むと良いでしょう。
例えば、「患者さんご本人のみならず、ご家族や付き添いの方にまで配慮が行き届いており、対応が素晴らしかったから」、「昔通っていた病院で、受付の方の優しい対応により治療への不安が和らいだから」といった内容です。

2. 実体験を交えたオリジナルの内容

自分が転職しようと思った理由や実体験をもとに、新たに就業先で達成したいことなどを書きましょう。

具体的に内容を明記するうえで、「病院の理念:自分の話」のバランスを「2:8」にします。
病院の理念に沿った自分ならではの実体験を記載することで説得力が増し、オリジナル性あふれる魅力的な志望動機に仕上がります。

3. 目標やキャリアプラン

将来の目標やキャリアプランについて触れることで、長期的な意欲をアピールできます。
5年後、10年後にどのような医療事務員になっていたいのかを考え、目標を達成するために必要なスキルや経験について記載すると説得力が増します。
別の職種から医療事務に転職をする場合は、前職の経験を活かしたうえでどういったポジションに就きたいのかを記載するのも有効です。

4. スキル、実績をアピールする

自分の強みやスキル、実績をアピールすることも重要です。
前職や学生時代の実績から、就職後に貢献できることを述べると、採用する側も活躍してくれるイメージが付きやすくなります。

また、医療事務の現場では、レセプトなど多くの書類を取り扱います。
書類を効率よく処理する能力は、大きな強みになるでしょう。
医療事務系の資格や日商簿記や文書情報管理士などは、医療事務の仕事に活かせる資格です。

上記の内容を、医療事務の仕事と応募先の病院・クリニックに落とし込むと、スムーズに志望動機が考えられます。

自分らしい志望動機で応募先にアピールしよう!

自分らしい志望動機で応募先にアピールしよう!

今回の記事では、医療事務の志望動機を書く際のポイントと注意点、そして、実際の例文を経験者・未経験者・アルバイトに分けて紹介してきました。

医療事務は求人倍率の高い人気職なので、志望動機でのアピールが大切です。
自分が志望する理由と強みを分析し、自分らしい志望動機に仕上げることが、応募先への効果的なアピールにつながります。
以下の記事では、医療事務の面接について紹介していますのでご参照ください。

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執筆者について

情報かる・けるは、医療・介護従事者として働いている方や、これから目指す方の「知りたい」に応えるメディア。 全国54,000件以上の求人を扱う弊社スタッフが、編集部として情報発信! “いい仕事が見つかる・いい仕事を見つける”ための、有益なコンテンツをお届けします。 https://twitter.com/karu_keru

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