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MRになるには資格が必要?MR認定資格の取り方について解説

MR(医療情報担当者)は、医療機関に対し、医薬品を有効かつ安定的に供給するために、医薬品情報の提供・収集を行う職業です。
MRになるために必須の資格はありませんが、特定の資格を持っておくことで優遇されることもあります。
この記事では、MRをめざすうえで有利になる資格や、MR認定資格について解説します。

MR(医療情報担当者)に必要な資格とは

MR(医療情報担当者)に必要な資格とは

MR (Medical Representatives:医療情報担当者)は、製薬会社やCSO企業(MR派遣業)に所属し医療関係者に対して、医薬品の安全性や有益性の情報を提供する仕事です。
ここでは、MR(医療情報担当者)をめざすうえで、取得しておくべき資格について紹介します。

MRの具体的な仕事内容については、次の記事をご参照ください。

MRになるために必須の資格はない

MRになるために必須の資格はありません。
製薬会社やCSO企業(MR派遣業)が出しているMR募集の求人に応募し、採用されればMRになることができます。
ただし、ほとんどの企業が応募条件を「大卒以上」としています。

また、MRは「医薬品の情報」を取り扱うため、理系出身でなければならないと思われがちですが、理系文系を問わずMR採用試験に応募することが可能です。

一般的にMRに求められる資格

MRになるための必須資格はありませんが、MRになるためには企業に採用されなければなりません。
製薬会社やCSO企業の募集要項には、応募資格として必要な資格や、優遇される資格があります。

大卒の学歴・運転免許は必須である場合が多い

MRは主に医師や薬剤師を訪問するため、医療機関に出向きます。
訪問する際に車を利用することがあるため 、応募資格に普通運転免許が求められる場合が多いです。

また、厚生労働省のデータによると、実際にMRとして働いている人の約9割が大卒者です 。
日本の大手製薬会社、武田製薬 やアステラス製薬 の応募資格も「大卒以上」となっています。
そのため、MRになるには大卒以上の学歴をもっているほうが良いでしょう。

MR認定資格・薬剤師資格は優遇される場合がある

製薬会社などにMRとして入社すると、多くの場合、厚生労働省認可の「公益財団法人MR認定センター」による「MR認定試験」を受験し、「MR認定証」の取得を求められます。
なお、MR認定試験は企業に在籍していない人でも受けることができます。
求人に応募する前の段階でMR試験に合格していれば、選考の際に優遇されることがあるでしょう。

ただし、MR認定試験の受験資格は導入教育を受講することで得られますが、試験に合格した場合も、MR認定証の交付を受けるためには6ヵ月以上の実務経験が必要です。
そのため、業界未経験者が企業に入社前に取得できるのは、MR認定試験合格までです。

一方で中途採用では、MR認定資格が必須条件になっている場合 があります。

また、薬剤師の資格を持っていると、MR認定試験の試験科目が一部免除 されます。
薬剤師資格は、MRとして働く際にも、医師や薬剤師と専門的な話ができる知識を持っているため、MR採用で優遇される場合があるでしょう。

MR認定資格とは

MR認定資格とは

MR認定資格は、MRとして基本的な知識がある証明です。
製薬会社によっては入社後に、MR認定証の取得を義務付けているところもあります。

MRは仕事をするうえで専門知識が求められるため、MRを職業とする人のほとんどが、MR認定資格を取得するのです。

ここでは、MR認定資格の概要を説明します。

MR認定制度とは

MR認定制度とは、公益財団法人MR認定センター(MR認定センター)が主催している、MRの専門知識を客観的に評価するための制度です。
MR認定試験の受験資格を得るには、製薬会社やCSO企業(MR派遣業)、あるいはMR認定センターが指定するMR導入教育実施機関で、導入教育を受けなければいけません。

「MR認定証」は、MR認定試験に合格し、6ヵ月間のMR経験を経て取得できます。
MR認定証の有効期限は5年間で、5年ごとに更新手続きが必要です。
更新は所定の認定研修を修了し、更新時に確認ドリルを修了することが必須となっています。

MR認定試験の概要

MR認定試験は1年に1回実施しており、企業に在籍している人は企業を通して、在籍していない人は個人でインターネットから受験申し込みをします。
MR認定試験は、独学では試験資格を取得できず、導入教育もしくは基礎教育を受けていることが前提の試験です。

日程 毎年12月
会場 東京・大阪
試験科目 1. 医薬品情報(80問)
2. 疾病と治療(110問)
3. MR総論(80問)※医師・歯科医師・薬剤師は1.2を免除
試験形式 択一式
合格率 約80%

MR認定資格取得の流れ

MR認定資格の取得の流れには、以下の2つがあります。

  • 就職前から資格取得をめざすパターン
  • 就職してから資格取得をめざすパターン

それぞれ見ていきましょう。

就職前から資格取得をめざす

新卒でMRをめざす人や、他業種から未経験でMRをめざす人でも、就職前から資格取得が可能です。
就職前から資格取得をめざす場合は、個人で基礎教育の受講先やMR認定試験の申し込みを行います。

就職前から資格取得をめざす流れは以下のとおりです。

  1. MR導入教育実施機関で基礎教育を受講し受験資格を取得
  2. MR認定試験受験・合格
  3. 製薬企業またはCSO(MR派遣業)に入社
  4. 6ヵ月の実務教育とMR経験を修了
  5. MR認定証の取得条件を満たす

就職してから資格取得をめざす

製薬会社やCSO(MR派遣業)に就職し、資格取得をめざす場合は、就職先の企業でMR導入教育を受けます。
MR認定試験の申請は、企業の教育担当者が行います。
企業に勤めている場合は、個人的に申し込むことはできません。

就職してから資格取得をめざす流れは以下のとおりです。

  1. 製薬企業またはCSO(MR派遣業)に入社
  2. MRになるための導入教育を受講し受験資格取得
  3. MR認定試験受験・合格
  4. 6ヵ月間のMR経験を修了
  5. MR認定証の取得条件を満たす

MRになるのに資格は不要だが、働くうえではMR認定資格が必要になる

MRになるのに必要な資格について紹介しました。
MRになるために必須となる資格はありません。
ただし、実際にMRとして働いている人は、ほとんどがMR認定資格を所有しています。

製薬会社やCSO(MR派遣業)に就職する前から、MR認定試験を受けることはできますが、MR認定証の交付には実務経験が必要です。
未経験からMRをめざす人は、MR認定試験に合格していると、選考時に優遇される可能性があります。

MRへ就職・転職を検討している人は参考にしてみてください。

執筆者について

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