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臨床検査技師の年収は低い?実際の年収と他の職種との比較

病院で診察してもらったものの、医師が原因を判断できない場合があります。
そんなときに活躍するのが臨床検査技師です。
臨床検査技師は、医師が問診や触診だけでは判断しにくいときに検査をして、結果を報告します。

検査により病気の早期発見に貢献できる臨床検査技師の仕事ですが、年収が低いという話もあります。
本当に臨床検査技師は年収が低いのか、他の職種と比較してみましょう。

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臨床検査技師と他の医療従事者の平均年収を比較

臨床検査技師と他の医療従事者の平均年収を比較

臨床検査技師と他の医療従事者の平均年収を比較してみました。

医療職種 平均年収
臨床検査技師 475万円
看護師 489万円
准看護師 402万円
診療放射線技師 495万円
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士 415万円
歯科衛生士 396万円
歯科技工士 431万円
栄養士 376万円

参考:令和5年賃金構造基本統計調査

この比較を見ると、臨床検査技師の年収は低いといわれるほどではありません。
診療放射線技師と比較すると20万円程差がありますが、それ以外の職種と比較すると、臨床検査技師の年収は高めです。

臨床検査技師と他の医療従事者の平均年収を比較

臨床検査技師の年収は、企業規模によっても違いがあります。
企業規模別の臨床検査技師の年収を比較してみましょう。

企業規模別の臨床検査技師の年収比較

医療職種 10~99人 100~999人 1,000人以上
臨床検査技師 419万円 430万円 521万円
看護師 440万円 465万円 536万円
准看護師 382万円 407万円 433万円
診療放射線技師 514万円 470万円 534万円
理学療法士
作業療法士
言語聴覚士
視能訓練士
424万円 409万円 421万円
歯科衛生士 394万円 376万円 445万円
歯科技工士 441万円 420万円 406万円
栄養士 394万円 371万円 367万円

参考:令和5年賃金構造基本統計調査

企業規模ごとの年収の比較をしてみました。
この表からもわかるように、職種や企業規模によって年収が変わってきます。
臨床検査技師の年収は、企業規模が大きいほど高くなります

超過実労働時間の割に年収が低い可能性がある

年収のほかにチェックしたいポイントが超過実労働時間です。
超過実労働時間とは、就業時間外の労働時間をいいます。

賃金構造基本統計調査に関する統計表のデータでは、看護師が6時間、准看護師が4時間、 診療放射線技師が9時間、臨床検査技師が12時間、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士が5時間、歯科衛生士が8時間、歯科技工士が6時間、栄養士が7時間です。

臨床検査技師は、他の職種と比較して超過実労働時間が多いことがわかります。
時間外労働が多い割に、年収は他の医療系職種と同程度と見ることもできます。

夜勤ありの臨床検査技師の給与は高いのか

臨床検査技師はあまり夜勤をする職種ではありません。
看護師などとは大きく異なる点です。

そこで、夜勤や早出のある病院の求人票を見てみましょう。

医療機関Aは、勤務時間が日勤(8:30〜17:00)、夜勤(17:00〜8:30)の交代制で募集しています。
給与は月給19万3,000円〜、想定年収は316万円~です。

医療機関Bでは、午前7:50〜の早出あり、土曜日(14:00〜15:00)に午後診療が不定期にあります。
給与は月給18万円〜、想定年収は310万円〜です。

若干の差ではあるものの、夜勤のある医療機関のほうが月給が高い傾向にありました。
必ずしも夜勤だから高いとは断定できませんが、少しでも給料の高い職場を探すなら夜勤や早出の求人を探してみるのも一つです。

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臨床検査技師が年収を上げる方法とは

臨床検査技師が年収を上げる方法とは

今後、臨床検査技師が年収をアップさせるために取り組むべきことは何でしょうか。
まず、臨床検査技師としての経験を重ねていくことで勤続年数分の昇給が見込めます。

しかし、大幅にアップさせたいなら新しい資格取得を視野に入れてみましょう。
臨床検査技師の関連認定資格として、二級臨床検査士や細胞検査士などがあります。
資格を取得すれば、手当がつく可能性があります。
また、資格と経験を活かせば役職を狙うこともできるでしょう。

夜勤のある職場では手当分の収入を増やすことができます。
ほかにも、基本給の高い職場への転職が収入を増やすチャンスです。
業務に精通し、関連資格を取得していたら、転職でキャリアアップがめざせます。

臨床検査技師の将来性については、以下のリンクを参考にしてください。

臨床検査技師の生涯年収は低くない

臨床検査技師は、病気を判断するために重要な検査結果を出す仕事であり、医療現場に必要な職種です。
救急病院はもちろん、個人やクリニックなどの医療機関で行う業務もあります。
ほかにも保健所や研究室、製薬会社にも活躍の場があり、知識や経験を活かせます。

年収が他の医療職に比べて低いと思われていますが、統計を見る限り、特にそのようなことはありません。

経験を重ねていけば、臨床検査技師も年収1,000万円をめざせます。
年収1,000万円以上の臨床検査技師はかなり限られてきますが、努力次第である程度まで収入は増やせます。

臨床検査技師の年収を知りたい方は、以下のリンクを参考にしてください。

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執筆者について

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