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看護師の面接では、「最後に何か質問がありますか」と、逆質問の機会が設けられることが一般的です。
面接のなかで疑問に思ったことを聞いても良いですが、「特にありません」と答えてしまうと意欲がないと思われかねないため、質問の候補を事前にいくつか用意しておくようにしましょう。
本記事では、逆質問における注意点を解説したうえで、効果的な質問の例と、NGな質問の例を、それぞれ紹介します。
目次
看護師の面接で逆質問はあるのか
看護師の面接では、基本的に逆質問があります。
逆質問は、応募者の疑問を解消するための機会です。
しかし同時に、採用担当者が、応募者の熱意や意欲を図る場面でもあります。
看護師の面接で逆質問はある
クリニックや病院に関係なく、看護師の面接では「何か聞きたいことはありますか?」などの逆質問があることが多いです。
ここで「特にありません」と答えてしまうと、「この職場にあまり興味がないのではないか」と思われ、評価を下げてしまう可能性があります。
スムーズに質問できるよう、志望動機や自己PRと同じく、事前に質問内容を用意しておきましょう。
看護師が面接を受ける際のマナーや対応について詳しく知りたい方は、以下の記事も参照してください。
逆質問の内容は基本的に自由だが、注意も必要
逆質問の内容は基本的に自由です。
面接中に新たな疑問が生まれたのであれば、事前に準備していた内容よりも優先して質問して構いません。
ただし、応募先のホームページを見ればわかるような内容を聞くのは控えましょう。
応募先について十分なリサーチをしていないことが明らかになり「意欲がないのではないか」と思われてしまうかもしれません。
また、詳しくは後述しますが、給与や福利厚生などに関わる質問も、面接の場では控えるのが一般的です。
看護師の面接における逆質問の具体例
逆質問の内容は、「意欲を伝えたい」「職場の雰囲気を知りたい」「資格をアピールしたい」など、目的に応じたものを用意しておきましょう。
ここでは、看護師の面接における、逆質問の具体例を5つ紹介します。
意思や意欲が伝わりやすい例文
入職までにしておくことや、勉強をしておいたほうが良いことはありますか
入職までに準備しておくべきことを質問すれば、採用されてから働き始めるまでの行動を具体的にイメージしていることが伝わり、意欲の高さをアピールできるでしょう。
職場の雰囲気を知りたいときの例文
- こちらで勤務中の看護師の人数は何人ほどいますか
- こちらで働いている看護師の勤続年数は何年ほどでしょうか
- こちらで勤務している人の平均年齢はいくつぐらいでしょうか
上記の例文は、職場の雰囲気を知りたいときに有効です。
例えば、勤続年数や平均年齢を聞き、若い世代が多くいることがわかれば、「年齢が近い人が多く馴染みやすそうだな」「長く働くことは難しい職場なのかな」といったように、ある程度の予想を立てることが可能になります。
ただし、これらの情報はホームページなどで公開されている可能性もあるため、事前に確認しておくようにしましょう。
実際の働き方をイメージできる例文
一日のスケジュールを教えていただいてもよろしいでしょうか
労働環境や忙しさについて知りたい場合は、採用された場合の一日のスケジュールを質問してみると良いでしょう。
単刀直入に「残業はどのくらいありますか」などと聞くと、「この人は残業が多いなら辞めてしまうのではないか」などととらえられる可能性があります。
例文のように少しニュアンスを変えることで、イメージを悪くせずに、意図した内容を聞くことができます。
資格をアピールする例文
- 〇〇専門看護師を持っているのですが、その資格を活かせる病棟やシステムはありますか
- 現在〇〇認定看護師に興味があるのですが、実際に取得する際、どのようなサポートをしていただくことが可能でしょうか
すでに取得している資格を挙げ、活かし方を質問することで、スキルの高さをアピールできます。
採用担当者も、この質問への回答を通して、採用した際の活躍をイメージしてくれるでしょう。
また、今後取得予定の資格の、サポート体制を質問してみるのもおすすめです。
スキルアップに向けた具体的な情報を得られるほか、成長意欲の高さをアピールすることにもつながります。
病院以外の施設やクリニックで働く場合の例文
看護以外の業務はどのようなものがありますか
クリニックなど、規模の小さい医療機関では、看護師が看護業務だけではなく、書類整理や事務作業を行うこともあります。
遅くとも、面接の段階では業務範囲の確認を済ませておきましょう。
特に、いままで規模の大きな病院で働いていた看護師がクリニックに転職した場合、「こんなことまで看護師がやらなければいけないのか」とギャップに苦しむおそれもあります。
看護師の面接時のNG逆質問
看護師の面接における逆質問の内容は基本的に自由ですが、なかにはNGなものもあるため注意が必要です。
ここでは、NGな逆質問のポイントを3つ紹介します。
調べればすぐにわかる内容・すでに説明を受けた内容
希望先のホームページを見ればすぐにわかるような内容を質問してしまうと、十分な下調べをしていないことが伝わるため、意欲が低いと判断される可能性があります。
また、病院見学会やインターンシップ、実習の際に一度説明を受けた内容について尋ねるのも「人の話を聞いていない」と思われかねないため、NGです。
ホームページやパンフレットなどの資料をよく読み込み、応募先への理解を深めたうえで、逆質問の内容を考えるようにしましょう。
もし、一度聞いた話をより深く知りたいのであれば「以前このように説明を受けたのですが、〇〇の場合はどうなりますか」など、深堀りする形を取ると、熱意を伝えつつ質問することができます。
特にありませんと答える
逆質問の際に「特にありません」と伝えるのはNGです。
応募先について知りたいことがなく、意欲や興味がないととらえられるためです。
しかし、もしもそれまでの面接のなかで、準備していたすべての質問に対する答えが示されていた場合、「これまでの詳細な説明を受け、疑問点はすべて晴れました。ありがとうございます」といったように、疑問が解決したことを丁寧に伝えれば、意欲がないとは思われにくいでしょう。
条件に関する質問
先に述べたとおり、賃金や福利厚生、労働時間など、条件に関する質問は、逆質問では基本的に避けるべき内容です。
どうしても知っておく必要がある場合は、直接的に条件を尋ねる内容にならないよう、以下のように言い換えて尋ねると良いでしょう。
- 残業はどのくらいですか→みなさまどのくらいの時間にお帰りになっていますか
- 育休は取得できますか→育休をとっているママさん世代はいますか
- シフトはきつくないですか→夜勤は月に何回くらいですか
逆質問を準備して看護師の面接を乗り越えよう
看護師の面接では、基本的に逆質問の機会が設けられます。
逆質問は、疑問の解決はもちろん、採用担当者へのアピールができる場面です。
そのため、志望動機や自己PRと同じく、事前に質問内容を準備しておきましょう。