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作業療法士が履歴書の志望動機欄を書くときに注意すべきこと|就職先別の例文も紹介

作業療法士として就職活動を始めたいけれど、志望動機にどのようなことを書いたら良いかわからないと感じている方に向けて、作業療法士が志望動機欄を書く際に気をつけるべきポイントを紹介します。

ポイントは大きく2点で、結論を先に述べることと、なぜ志望したのかを明確に具体的なエピソードを交えて伝えることが大切です。
実際にどのような文章を書けば良いか、例文も合わせて紹介していますので参考にしてください。

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作業療法士が志望動機を書くときのポイント

作業療法士が志望動機を書くときのポイント

作業療法士が志望動機を書く際のポイントは以下の3つです。

  • なぜ作業療法士を選んだのかを明確にする
  • なぜその職場を選んだのかを明確にする
  • 結論を最初に書く

詳しく解説していきます。

なぜ作業療法士を選んだのかを明確にする

志望動機を書く際は、さまざまな職業のなかからどうして作業療法士という職業を選んだのかを明確にすると良いでしょう。
作業療法士の仕事内容や近年の動向について、事前に調べそれを絡めた文章にすると、より説得力が増し志望動機の中身が濃くなります。
さらに自分がこれまでに体験した具体的なエピソードがあると、より熱意が伝わります。

【例文】
私は小学生の頃祖母のお見舞いに行った際、作業療法士の方が病室で祖母のリハビリをしているところを偶然目にしました。
入院してすぐの頃の祖母は、自分の力で座ることも難しそうでした。
しかし、リハビリを続けるうちに、ベッドに座って大好きな絵を描けるほどまでに回復しました。
その姿を見たときに感動し、作業療法士になることを決意しました。

なぜその職場を選んだのかを明確にする

志望動機では作業療法士を選んだ理由の他に、どうしてその職場を選んだのかも明確にする必要があります。
病院や施設や訪問事業所など作業療法士として働ける場所はたくさんあるなかで、何が決め手になったのか、どこに共感したのかなど、「ここだからこそ働きたい」という理由をしっかりとアピールしましょう。
志望動機の内容を濃密にするには、事前の情報収集が大切となります。

【例文】
学生時代に飲食業でのアルバイト経験があり、お客様や社員さん、同僚たちとのコミュニケーションを大切に、相手の気持ちをなるべく汲み取るよう努力してきました。
お客様からのアンケートでは「笑顔が素敵で先回りの接客ですごく良かった」という声をいただき、うれしく思ったのが記憶に残っています。

貴院では「……明朗闊達」を理念に掲げていらっしゃると知り、ここでなら自身の強みを生かして貢献できると感じ、志望しました。

結論を最初に書く

結論を最初に書くことで、伝えたいことが明確になります。
まずは志望動機を一言で簡潔に伝え、その理由を続けて書くと良いでしょう。
これができると、簡潔で的確に自分のアピールポイントを伝え、論理的思考のアピールにもなります。

【就職先別】志望動機の例文

【就職先別】志望動機の例文

ここからは、志望先別の志望動機の例文を紹介していきます。
志望先がおおかた決まっている方は参考にしてください。
紹介している志望先は、以下の6つです。

  • 総合病院
  • クリニック
  • 精神病院
  • 介護施設
  • 在宅関連
  • 保育園

総合病院の場合

総合病院を利用したことがある人は、その際に感じたことを踏まえて書くのも良いでしょう。
実習で経験したエピソードを書くのもおすすめです。

【例文】
急性期のリハビリに力を入れている貴院で、リスク管理などを経験したいと思い志望しました。

学生時代に急性期リハビリ病棟で実習をした際、中枢神経障害の回復について興味を持ちました。
医師や看護師と連携しながら患者様に寄り添い、充実したリハビリを提供できる作業療法士になりたいと考えております。

クリニックの場合

クリニックの特徴として、スタッフと患者さん・ご家族の距離が近く、多職種連携が重要である点が挙げられます。
また、専門分野がクリニックによって異なるため、事前に情報収集しておくことが大切です。

【例文】
リハビリテーション外来で患者様・家族と密な関係を築き継続的なサポートを提供したいと思い志望しました。

これまでリハビリテーション病棟で勤務し、在宅支援への連携の重要性を実感しました。
外来での活動を軸に、退院後に地域に戻った際の支援を継続的に行いたいと思います。

精神病院の場合

作業療法士は心身両方のサポートを行う役割を担っていますが、特に病院の特徴を踏まえたうえで、自分にはどのようなサポートが行えるかをアピールできると良いでしょう。

【例文】
作業療法士としてリハビリを通して精神疾患を抱える患者様への心のサポートを行いたいと思っています。
以前より社会での生きづらさを感じている人の社会復帰を支援することを目標としていました。
貴院であれば、その目標を叶えることができると志望しました。

介護施設の場合

介護施設を志望する場合、祖父・祖母ら身近な人とのエピソードがあれば交えると説得力があがります。

【例文】
私が子どもの頃、祖父は老人介護施設に通っていました。
一度訪れた際に、楽しそうに他の方とレクリエーションに参加する祖父の姿を見てとても感動しました。
家に帰った祖父が、「こんな自分でもまだできることはたくさんある、先生たちに本当に感謝している」と話してくれたことをよく覚えています。
私もリハビリを通して、できることを増やす・維持していく支援をしたいと思い貴施設を志望しました。

在宅関連の場合

在宅でのリハビリはその場で臨機応変に対応する必要があるため、対応力が求められることを理解したうえで志望動機を作成しましょう。

【例文】
これまで急性期病院のリハビリ病棟に勤務していましたが、退院して在宅へ移行後のリハビリに興味を持つようになりました。
限られた資源と時間のなかで効果的なリハビリを提供し、イレギュラー発生時には多職種と連携し、安心してリハビリを受けていただけるような作業療法士をめざします。

保育園の場合

子どもと関わるなかで関係を構築し、効果的なリハビリを提供したいことをアピールすると良いでしょう。

【例文】
子どもたち一人ひとりの個性を生かし強みを伸ばしていく支援をしたいと思い、児童発達支援事業所である貴施設を志望しました。
子どもたちの可能性を広げられるような作業療法士になりたいと考えています。

履歴書を書く際はポイントを押さえて熱意が伝わるように書くことが大事

志望動機にはなぜ作業療法士をめざしたのか、なぜその職場を志望したのかの2点を必ず書くようにします。
さらに説得力と熱意ある文章を書くには、具体的なエピソードを取り入れること、志望先の情報収集を徹底することを意識し、それを文章内に反映できるよう工夫しなくてはなりません。

そして履歴書の志望動機を書く際は結論から述べて、採用担当者に明確に自分の意図が伝わるように意識しましょう。

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