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理学療法士のセカンドキャリア|具体的な職や成功させるポイントを解説

理学療法士のセカンドキャリアでは、長期目線の計画が大切です。
年代ごとのセカンドキャリアを成功させるポイントを押さえておくと、自身のライフスタイルにあった仕事を選びやすくなります。

では、どのようなポイントに気をつける必要があるのでしょうか。
この記事では、理学療法士のセカンドキャリアについて、具体的な仕事や成功させるポイントも踏まえて、詳しく解説します。

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理学療法士のセカンドキャリアとは

理学療法士のセカンドキャリアとは

理学療法士のセカンドキャリアを解説する前に、セカンドキャリアの意味について簡単に説明します。

セカンドキャリアとは、もとはプロスポーツ選手や会社勤めを定年で退職した人などが、現役を引退したあとに就く仕事といった意味の用語でした。
しかし、近年では意味合いが変化しており、自身のそれまでの経験を活かして、新しいキャリアを築くこともセカンドキャリアに含まれています。
セカンドキャリアは、職業を通して長い人生を充実させるための一つの方法という認識が広がっています。

次の項目からは、理学療法士のセカンドキャリアの具体例を紹介しましょう。

ケアマネジャー(介護支援専門員)

理学療法士の資格・実務経験があれば、ケアマネジャーの受験資格を満たせる場合があります。

ケアマネジャーになるには「介護支援専門員実務研修受講試験」の合格が必要です。
介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格には、理学療法士を含む介護福祉士などの国家資格に基づく業務、あるいは相談援助業務での、5年以上かつ900日以上の実務経験が必要になります。

理学療法士は上記の国家資格に含まれており、理学療法士として5年以上の実務経験があれば、介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格が得られます。
理学療法士の経験と資格が活かせるケアマネジャーは、セカンドキャリアにおすすめの職といえるでしょう。

パーソナルトレーナー

パーソナルトレーナーには、必要な公的資格はありません。
しかし理学療法士の資格や実務経験があれば、知識やスキル面で有利になります。

理学療法士は国家資格であり、資格で知識やスキルを証明することが可能です。
無資格でパーソナルトレーナーを始めるよりも、高い技術力をアピールできます。

転職の際だけでなく、独立してフリーランスでパーソナルトレーナーになる場合にも、理学療法士の資格や経験が活かせるでしょう。

福祉用具専門相談員

福祉用具専門相談員とは、利用者の福祉用具の選択にあたり、専門的な立場からアドバイスする職種です。
介護保険制度により、指定福祉用具貸与事業所には福祉用具専門相談員の配置が義務付けられています。
よって、福祉用具専門相談員の人材を求める職場は多い傾向にあります。

福祉用具専門相談員の仕事では、理学療法士の知識と資格を活かすことが可能です。
特に解剖学や生理学の知識が、福祉用具専門相談員の実務に役立てられます。
さらに、理学療法士の資格があれば、通常福祉用具専門相談員になるために修了が求められる50時間の福祉用具専門相談員指定講習が免除となり、すぐに福祉用具専門相談員として活躍できます。

治験コーディネーター

治験コーディネーターとは、治験がスムーズに進行するようにサポートする職種です。
医療資格を保有しない人でも、治験コーディネーターにはなれます。

理学療法士は医学的な知識を有するため、これまでの経験も活かすことが可能です。
また、医薬品に関連する仕事であるため、医学知識があれば給料が優遇される場合があります。

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理学療法士のセカンドキャリアを成功させるポイント

理学療法士のセカンドキャリアを成功させるポイント

理学療法士のセカンドキャリアを成功させるポイントは、以下のとおりです。

  • 長期的なキャリア形成を実践する
  • 理学療法士の資格・経験を活かせる仕事を選ぶ
  • 医療業界以外の理学療法士が求められている場を探す
  • 給与・待遇が問題ないかどうかを確認する
  • やりたい仕事ができるかどうかを確認する

次の項目からは、理学療法士のセカンドキャリアを成功させるポイントを詳しく解説します。

長期的なキャリア形成を実践する

セカンドキャリアでまったく新しいキャリアを構築するケースもありますが、前職の経験を活かすことが一般的です。
そのため、セカンドキャリアを意識した際に経験を活かしやすくするために、長期的なキャリア形成を行う必要があります。

20代~30代はスキルの習得・転身

セカンドキャリアを成功させるには、20~30代の段階で年齢を重ねたときのことを意識しておくことが大切です。
理学療法士としての仕事に慣れてきた段階で、今後の人生やキャリアをイメージしましょう。

自分の強みを客観視して、希望や考え方に合うスキルの習得をめざします。
例えば、認定理学療法士などの上位資格の習得や得意分野の確立などで、セカンドキャリアでの選択肢が広がります。
20代~30代のうちから取り組むことで、将来セカンドキャリアを考える際に必要となるスキルの習得にも、じっくりと時間をかけることができるでしょう。

40代~50代でスキルアップ計画を立てる

40代~50代では、年齢的にもセカンドキャリアを意識するシーンが増えるでしょう。
この時期のキャリアアップでは転職が有効な場合もありますが、収入面と合わせて検討しましょう。

特に50代は、人生で最も出費が多い10年といわれています。
人生の変化や大きくなる出費に対応するためには、セカンドキャリアも視野に入れた長期目線でスキルアップ計画を立てて実践する必要があります。

もし転職する場合には、収入が減っても問題ないかどうかを確認しましょう。
収入面も確認したうえで転職を成功させることができれば、多面的な経験を積むことができます。

50代以降は新しい働き方を実践する

50代以降では、定年後も踏まえたキャリアプランを意識しましょう。

例えば、理学療法士と相性の良い資格を習得すると、経験を活かして独立開業をめざす場合に有利です。

また、50代の理学療法士は全体の6%ほどと少ないため、貴重な存在です。
50代で経験を積んだ理学療法士は希少なため、需要と見合うアピールができればマネジメント職に採用されるかもしれません。

理学療法士の資格・経験を活かせる仕事を選ぶ

セカンドキャリアを成功させるには、理学療法士の資格・経験を活かせる仕事を選びましょう。

例えば、理学療法士のダブルライセンスにおすすめな資格として、義肢装具士が挙げられます。
義肢装具士の資格があれば、義肢の調整を行うことが可能です。
現場でリハビリを行うだけでなく、自ら義肢の調整もできるようになれば、クオリティの高いリハビリを行えます。

患者さんと直接接する機会も多い理学療法士であれば、個々にあった義肢調整を行うことも可能です。
理学療法士と義肢装具士のダブルライセンスによって、どちらの仕事でも相乗効果が得られます。

医療業界以外の理学療法士が求められている場を探す

理学療法士には、医療業界以外にも活躍できる場があります。
一例でいえば、理学療法をテーマに扱うフリーライターや医療メーカーでの勤務などです。

フリーライターは、理学療法士の経験を活かして執筆できます。
医療メーカー勤務では、医療現場の経験を活かして、商品開発や営業に携わることが可能です。
他にも、現場での困りごと解消をめざし、IT業界でアプリ開発などに携わることもできます。

理学療法士での経験は、業界・職種問わずさまざまな分野に役立てることが可能です。

給与・待遇が問題ないかどうかを確認する

セカンドキャリアを成功させるためには、給与・待遇が問題ないかどうかを確認しましょう。
いくら希望の仕事に就けたとしても、報酬や待遇が悪すぎると生活の維持が難しく、過剰にストレスを抱えてしまいます。

また、前職の待遇と比較しすぎないことも大切です。
多くの理学療法士は病院勤務であり、福利厚生などの条件が整った環境下で働いています。
待遇を相対的に評価してしまうと、不満を抱えやすくなるため、注意しましょう。

やりたい仕事ができるかどうかを確認する

セカンドキャリアでは、やりたい仕事ができるかどうかを確認することも大切です。

一例でいえば、誰に理学療法を提供したいのかをイメージしてみましょう。
サポートしたい人を明確にしてから就職先を選ぶと、仕事でギャップを感じるリスクを低減できます。
子どもなら児童福祉施設、高齢者なら介護老人福祉施設など、ある程度勤務先を絞ることもできます。

理学療法士のセカンドキャリアは計画性が大切

この記事では、理学療法士のセカンドキャリアについて解説しました。
理学療法士のセカンドキャリアには、バランス重視の判断力と計画性が大切です。
年代ごとのポイントを押さえて、長期的なキャリアを構築しましょう。

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