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登録販売者の試験内容は?日程や出題パターンを紹介

2009年に改正された薬事法により、調剤薬局や薬店、ドラッグストアのほかコンビニエンスストアなどでも一般医薬品を扱えるようになりました。
ただし、こうした場所で一般用医薬品を販売できるのは薬種商か薬剤師、そして登録販売者に限られます。

登録販売者は、第2類医薬品、第3類医薬品を販売するために必要な資格です。
この登録販売者の資格は、各都道府県が毎年行う資格試験に合格すれば取得できます。
しっかりと準備をして、資格取得をめざしましょう。
本記事では、登録販売者の試験内容や日程、出題パターンを解説します。

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登録販売者の試験内容

登録販売者の試験内容

登録販売者の試験内容は、厚生労働省が毎年作成するガイドラインにしたがって出題されるため、ある程度の事前準備が可能です。
出題範囲や試験時間、出題のパターンを詳しく見てみましょう。

試験の出題範囲と時間

登録販売者の試験の出題範囲は、厚生労働省が毎年作成する「試験問題作成の手引き」の第1章〜第5章です。
マークシート方式で、記述・実技試験はありません。
ただし、出題数120問に対し回答時間は240分となっているため、時間配分には十分注意しましょう。

また、登録販売者が扱えるのは第2類・第3類医薬品のみですが、ドラッグストアでお客様から相談を受ける可能性も視野に入れ、試験では第1類やOTC薬の問題も出題されます。
つまり、医薬品全般の専門知識が必要になるため、厚生労働省の「試験問題作成の手引き」を繰り返し読み込み、どのような問題にも答えられるよう準備が必要です。

独学で登録販売者の試験勉強を行う方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

登録販売者試験実施要領と令和5年に改正された「試験問題作成の手引き」において、出題範囲と回答時間は以下のようになっています。

試験項目 試験範囲
医薬品に共通する特性と
基本的な知識
● 出題数20問
● 配分時間40分
● 医薬品概論
● 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因
● 適切な医薬品選択と受診勧奨
● 薬害の歴史
人体の働きと医薬品
● 出題数20問
● 配分時間40分
● 人体の構造と働き
● 薬が働く仕組み
● 症状からみた主な副作用
主な医薬品とその作用
● 出題数40問
● 配分時間80分
● 精神神経に作用する薬
● 呼吸器官に作用する薬
● 胃腸に作用する薬
● 心臓などの器官や血液に作用する薬
● 排泄に関わる部位に作用する薬
● 婦人薬
● 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)
● 鼻に用いる薬
● 眼科用薬
● 皮膚に用いる薬
● 歯や口中に用いる薬
● 禁煙補助剤
● 滋養強壮保健薬
● 漢方処方製剤・生薬製剤
● 公衆衛生用薬
● 一般用検査薬
薬事関係法規・制度
● 出題数20問
● 配分時間40分
● 医薬品、医療機器等の品質、有効性および安全性の確保等に関する法律の目的等
● 医薬品の分類・取扱い等
● 医薬品の販売業の許可
● 医薬品販売に関する法令遵守
医薬品の適正使用・安全対策
● 出題数20問
● 配分時間40分
● 医薬品の適正使用情報
● 医薬品の安全対策
● 医薬品の副作用等による健康被害の救済
● 一般用医薬品に関する主な安全対策
● 医薬品の適正使用のための啓発活動

参考:試験問題の作成に関する手引き

試験の出題パターン

登録販売者の試験問題は、厚生労働省のガイドラインにしたがって都道府県ごとに作成されるため、出題パターンが統一されていません。
ただし、大まかに以下の4つのパターンに分類が可能です。

  • 一つの問いに対して、複数の正答が正しく組み合わされた記号を選択する
    例)次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  • 一つの問いに対して、正答と誤答が正しく組み合わされた記号を選択する
    例)次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  • 空欄に対して適切な字句の充てられた記号を選択する
    例)(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
  • 問いに対する正答、または誤答の記号を選択する
    例)以下の記述のうち、正しいものはどれか。

記号選択問題は、慣れていないと記入ミスを起こしてしまう可能性があります。
事前に試験を受ける都道府県の過去問を確認し、回答方法に慣れておくと良いでしょう。

登録販売者試験の合格点に関する情報は、以下で詳しく解説しています。

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登録販売者の試験概要

登録販売者の試験日程と受験料は、各都道府県で異なります。
ここでは、目安となる試験概要をチェックしてみましょう。

登録販売者試験の日程

登録販売者試験の日程は全国10ブロックに分けられており、各ブロックで日程が異なります。
例えば、北海道・東北地区は8月下旬頃に行われるのに対し、九州・沖縄地区の日程は12月上旬頃です。

同ブロックの試験は同日実施となるため、異なる都道府県であっても同ブロックなら重複受験はできません。
ブロックが違えば、同じ年に二度受験することも可能です。
なお申し込み期限は試験日の2ヵ月前が目安なので、受ける予定の都道府県ではいつ試験が行われるのか、事前にチェックしておきましょう。

登録販売者試験の受験料

登録販売者試験の受験料も、各都道府県で異なります。
例えば、2023年8月に実施された北海道の受験料は18,200円ですが、2023年12月に行われた福岡県の受験料は13,000円と、エリアによって金額はまちまちです。
正確な受験料を知りたい場合は、自分が受験する都道府県へ問い合わせるか、ホームページで確認すると良いでしょう。

登録販売者の試験内容を理解して対策に活かそう

登録販売者の試験内容は、厚生労働省が毎年作成する「試験問題の作成に関する手引き」から出題されます。
出題範囲をしっかり読み込み過去問に取り組んでおくと、落ち着いて試験に挑めるでしょう。

また、回答方法にはいくつかのパターンがあります。
記号選択問題に慣れていない方だと混乱してしまう恐れがあるため、過去問で慣れておくことが大切です。

なお登録販売者の試験は都道府県ごとに行われており、地域によって試験日も受験料も異なります。
事前に自治体のホームページなどで情報を集め、申し込み忘れがないよう気を付けましょう。

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執筆者について

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