
薬剤師として働いている人が、「向いていないかも」と悩んでしまう原因には、業務内容や職場環境、人間関係などが多く挙げられます。
本記事では、「向いていないかも」と悩んでいる現職の薬剤師や、薬剤師をめざしている人に向け、薬剤師に向いていない人の特徴や、悩んだときの対処法などを紹介していきます。
目次
薬剤師に向いていないと感じるのはどのようなとき?
ここでは、薬剤師に向いていないと感じる原因について、下記の3点を見ていきましょう。
- 業務内容
- 職場環境
- 人間関係
それぞれ、具体例とともに紹介します。
調剤・処方のミスをしてしまったとき
調剤や処方は、患者さんの健康に直結するため、重い責任をともなう業務です。
それだけに、処方箋とは異なる薬を誤って処方したり、併用禁忌の薬を出したりするなどのミスをした際には、薬剤師を辞めたくなるほど落ち込んでしまうかもしれません。
業務の負担が大きいと感じたとき
薬を処方する際には、多くの事項を確認しなければなりません。
具体的には、前回の処方内容からの変更点や、アレルギーの有無、副作用の有無、服用状況などが挙げられます。
また、処方内容に不明点などがある場合は、処方箋を出した医療機関に問い合わせる必要があります。
特に、人手不足などでスピード感が重視される職場環境においては、こうした確認事項や責任の重さを、大きな負担として感じやすくなるでしょう。
職場の人間関係が辛いと感じたとき
薬剤師の業務を円滑に進めるには、適切に周囲と連携を取れる職場内のコミュニケーションが欠かせません。
それにも関わらず、上司からのハラスメントがある、同僚と相性が悪いなど、人間関係に問題を抱えている場合は、仕事上での必要なやりとりにも大きなストレスを感じ、薬剤師に向いていないのではないかと悩みやすいでしょう。
薬剤師に向いていない人の特徴
ここでは、薬剤師に向いていない人の特徴として、以下の3点をそれぞれ見ていきましょう。
- 人とのコミュニケーションが苦手な人
- 細かい作業が苦手な人
- 新しいことを学ぶのが苦手な人
人とのコミュニケーションが苦手な人
薬剤師は、患者さんやそのご家族だけではなく、同僚の薬剤師や、医師、看護師などの医療従事者など、さまざまな相手とコミュニケーションを取る必要があります。
特に近年では、チーム医療や、訪問薬剤師による薬剤管理が重視されているため、薬剤師のコミュニケーション能力はより重要になっています。
そのため、人と話すことが苦手な人は、薬剤師は向いていないと感じやすいでしょう。
細かい作業が苦手な人
薬剤師には、薬の量をミリ単位で調整しなければならない場面があります。
そのため、細かい作業を行うことが苦手な人や大雑把な性格の人は、薬剤師には向いていないと感じやすいかもしれません。
新しいことを学ぶのが苦手な人
医学は日々進歩し、それに併せて新たな薬も登場しているので、薬剤師は常に最新の知識を学び続ける必要があります。
そのため、新しい薬の知識に興味がない人や、前向きに学ぶことが苦手な人は、薬剤師に向いていないと感じやすいでしょう。
なお、薬剤師に向いている人の特徴については、こちらの記事を参照してください。
>>薬剤師にはどのような人が向いている?性格や適性・有用なスキルなどを紹介
薬剤師に向いていないと感じたときの対処法
ここでは、薬剤師に向いていないと感じてしまったときの対処法を紹介していきます。
友人や親など信頼できる人に相談する
自分は薬剤師に向いていないかもしれないと感じたときには、まず、親しい友人や親、職場の上司など、信頼できる人に相談してみましょう。
自分の感情を人に直接話すことで頭の中が整理されたり、他人の意見をきっかけに解決方法が見つかったりする場合もあります。
勉強して知識を増やす
ミスで自信を失い、薬剤師を辞めたいと思ってしまったときには、勉強して知識を増やすことで、自信を取り戻せるかもしれません。
自分の興味のある分野の講習会や学会に参加してみるのもおすすめです。
現在の業務を違う視点から見つめ直し、仕事に楽しみを感じるきっかけになる可能性があります。
転職を検討する
職場環境や人間関係など、職場に起因する理由で薬剤師を辞めたいと感じている場合は、転職も視野に入れて検討すると良いでしょう。
同じ薬剤師であっても、職場が変われば業務内容や取り巻く人々も大きく変わることがあります。
現職で身につけた技術を活かしつつ、興味のある業務に取り組める会社を探してみるのもおすすめです。
薬剤師に向いていないと感じたら自分を見つめ直して今後を考えよう
薬剤師に向いていない人の特徴や、向いていないと感じたときの対処法について紹介しました。
向いていないかもしれないと感じたときには、自分を見つめ直し、そう感じてしまう理由を明らかにしましょう。
理由を自分で把握することで、適切なアクションを取れるようになります。