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薬剤師が研究職になるには?転職に必要なポイントや仕事内容、年収を紹介

薬剤師が研究職になるためには、必要な条件や素養があります。
また転職の難易度が高いため、ポイントを踏まえた転職活動が大切です。

本記事では研究職になるための条件や素養、転職のポイントに加えて、仕事内容や年収について紹介します。
薬剤師が研究職に転職するメリットやデメリットも解説するので、研究職の仕事について理解を深めて転職の参考にしましょう。

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薬剤師が研究職になるために必要な条件や素養

薬剤師が研究職になるために必要な条件や素養

薬剤師が研究職になるために必要なポイントは以下の3つです。

  • 大学院で「博士号」を取得する
  • コミュニケーションスキルを磨く
  • 長い研究に耐える根気強さをもつ

それぞれ研究職に転職するために大切な理由を解説します。

大学院で「博士号」を取得する

薬剤師は6年制の大学を卒業して資格を取得するため、学士や修士を取得しています。
他の応募者と差をつけるためにも博士号を取得しましょう。

また、博士号を取得できる研究が盛んな大学は、求人を出す企業にとっても魅力的に映ります。
研究職は、権威のある研究者がいる大学で学んだというネームバリューも大切です。
有名大学で博士号を取得できれば、企業へのアピールになるでしょう。

コミュニケーションスキルを磨く

研究は多くの同僚や協力者と連携しながら行うため、高い協調性やコミュニケーションスキルが重要になります。
転職の際には、協調性を持って成し遂げた出来事がアピールになるので意識しましょう。
また、最新の薬学知識を収集するために海外とのやりとりをする場合があり、英語によるコミュニケーションも必要です。

長い研究に耐えられる根気強さをもつ

研究は結果がすぐに出ず、試行錯誤を繰り返しながら取り組む場合も多いです。
長い研究に対して、諦めずに継続できる根気強さが必要になります。
会社の都合によって研究予定が変更になっても、切り替えられる柔軟性やそれでも諦めない熱意も大切なスキルです。

薬剤師が研究職として就職を成功させるための手段

研究職の就職先は、病院や調剤薬局などで薬剤師として働く場合に比べると求人が少ないです。
また研究職といっても、さまざまな業種、企業での仕事があり、自分に合った職場を選ぶのも簡単ではありません。
自力で求人を探しても良い求人が出るタイミングに合わない場合もあります。

そこで、求人サイトや転職エージェントを活用して、できるだけ多くの情報を素早く集めるのがおすすめです。
常に求人情報の更新に目を配り、できるだけ多くの情報を集められる状況にしましょう。

薬剤師が研究職として働く場所

薬剤師が研究職として働く場合の就職場所は、製薬会社だけではありません。
食品会社や化学企業なども研究職の就職先として挙げられます。

製薬会社での新薬の研究だけではなく、食品や化粧品など健康や美容に関する新商品の研究に、医療的な視点で携わることもあります。
例えば、食品や化粧品の安全性や品質の管理・分析、新たな効能や成分の調査などです。

薬剤師の研究職としての仕事内容

薬剤師が研究職として働く場合の仕事内容を紹介します。
求人には、研究開発職として募集をかけられている場合があるため、研究職と開発職の仕事内容の違いも見ていきましょう。

研究職の仕事内容

研究職の仕事内容は基礎研究と応用研究に分けられます。
基礎研究は新しい成分の発見や病気の原因究明のため、仮説を立てて、実験や検証を繰り返します。
直接、会社の利益に関わる研究ではありませんが、新しい商品の開発のための基礎になる情報を集める研究です。

応用研究は、これまでの実験データや基礎研究により新たに得られた情報をもとに、製品やサービスにつなげるための研究です。
具体的には効果の検証や毒性、副作用の確認などを行います。

開発職との違い

研究職と一緒に求人が出されることが多い開発職ですが、研究職とは仕事内容が異なります。
研究職が研究室で仕事をするのに対して、開発職は人体で実際に新商品の安全性や効果を確認する仕事です。

開発職は段階的に人体による調査ができる医療機関に研究を依頼して、得られたデータをもとに論文を作成します。
その後、安全性や効果が明らかになると、新たな商品を世に出すことができる仕事です。

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研究職の薬剤師がもらえる年収

研究職の薬剤師がもらえる年収

厚生労働省のデータによると、薬学研究職の年収は703.9万円です。
令和4年に行われた国税庁の調査では、日本の平均年収が458万円であることから、研究職の給料は高い水準であるといえます。

厚生労働省のデータでは、薬剤師の平均年収が583.4万円ですから、薬剤師として働くなかでも、研究職は高待遇です。
また、研究職でも製薬会社や化学企業、食品会社などジャンルの違いでも年収に違いがあります。

高年収が得られる理由としては、高い専門性が求められる点が挙げられます。
常に最新の研究をして、結果を出す必要があるため、他の薬剤師の仕事と比べても、より専門的なスキルが必要です。
そのため薬剤師としても待遇の良い仕事となっています。

薬剤師が研究職になるメリット・デメリット

研究職には待遇面などのメリットもありますが、デメリットもないわけではありません。
ここでは、研究職に転職するメリットとデメリットを紹介します。
転職後にデメリットに悩まされないように、メリット・デメリットの両方を把握しておきましょう。

研究職のメリット

研究職のメリットは以下の3つです。

  • 高い年収
  • 福利厚生の充実
  • やりたいことに没頭できる

研究職の高い年収は前述のとおりです。
薬剤師として高い年収が得られることは、転職するメリットといえます。

また企業によって差はありますが、福利厚生が充実している場合も少なくありません。
例えば産休・育休や土日休みといった休暇のとりやすさも魅力です。

そして、自分の好きなこと、やりがいのあることに没頭できる点も、働くうえでの大きなメリットになります。
興味のある分野の研究を長く続けられるため、おもしろさを感じられるでしょう。

研究職のデメリット

研究職に転職するのは狭き門です。
転職するには博士号の取得が必要な点を考慮すると、学業と転職活動に時間を要してしまいます。
また、会社全体の業績へ影響を与える点や、研究を長く続けたうえで成果を出さないといけない点では、ストレスがかかる仕事です。

人体に影響を与える商品に携わるため、仕事に重い責任がともないます。
研究職ならではのプレッシャーやストレスに耐えられるか、転職前にしっかり検討することが重要です。

薬剤師のなかでも高収入の研究職には努力次第で転就職可能

薬剤師のなかでも研究職は高収入ですが、転職の難易度は高い職業です。
博士号の取得が必要で、求人も限られるため、転職活動に時間や労力がともないます。

しかし、求人サイトや転職エージェントを活用したり、根気強く努力を続けたりすれば、転職が不可能ではありません。
本記事を参考に、研究職について理解を深め、やりがいのある仕事への転職を検討してみてはいかがでしょうか。

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