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公務員の保健師になるには?公務員試験についても解説

保健師とは、保健や医療、福祉、介護における分野で、病気予防や健康維持に必要な保健の指導を行うスペシャリストです。
保健師の勤務先には、 保健所や自治体の機関、病院、クリニック、居宅介護支援事業所、訪問介護ステーション、企業、保健師養成校などがあります。

保健師には医療者保険の専門知識、保健指導や面談などで相手を正しく理解するカウンセリングの知識・技術が欠かせません。

この記事では、保健師になるにはどうしたら良いのかをはじめ、公務員試験の概要や公務員保健師の種類、平均年収を紹介します。
保健師をめざしている方や興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

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公務員の保健師になるには

どこで働くにしても、保健師になるには国家試験に合格する必要があります。
公務員の保健師になるには、さらに国や地方自治体が行う職員採用試験に合格しなければなりません。

職員採用試験は公務員試験とも呼ばれており、学科試験と面接を受けるのが一般的です。
保健師国家試験だけではなく公務員試験を受けなければならないため、公務員の保健師になるにはしっかりと勉強をする必要があります。

公務員の採用試験の内容

ここではまず、公務員の採用試験について見ていきましょう。
試験内容はおもに以下の3つです。

  • 教養試験
  • 専門試験
  • 小論文・口述試験・面接

ただし、試験内容や方法は都道府県や市町村によって異なります。
例えば、口述試験は個別面談のところもあれば、集団討論を行うところもあります。
どちらでも対応できるように、自治体の過去問を確認しておくようにしましょう。

教養試験

公務員試験では必ず教養試験が用意されており、出題されるのは国語や数学などの一般知識分野になります。
教養試験は都道府県と市町村で異なり、都道府県のほうが難易度が高い傾向です。

ただし、政令都市のような大きな市では、都道府県と同じくらいの難易度の可能性もあります。
自分が市町村の試験を受けるからといって安心するのではなく、対策を怠らないようにしましょう。

専門試験

保健師の専門試験は看護学や疫学など、医療に関連する問題になります。
回答方法は択一式や記述式に加え、なかには論文形式などもあるため、受ける地域の過去問をチェックしておくと安心です。

保健師国家試験と内容が重なる部分も大きいため、基本的な知識を持っている人も多いでしょう。
ただし、国家試験を受けるまでに期間が空いた場合は、あらためて復習しておくことが大切です。

小論文・口述試験・面接

保健師の公務員試験には小論文と面接があります。
小論文では、時事問題から出題されることが多いため、食育や虐待についても調べておきましょう。

また、小論文ではなく口述試験の場合もあり、前述したように地域によって個別か集団か異なるため、自分の受ける自治体で採用されている方法を調べておく必要があります。
口述試験の場合は、ご家族や友達などに練習を手伝ってもらうと、当日焦ることなく試験に臨めるでしょう。

倍率・難易度

保健師になるための公務員試験の難易度は、行政機関によって大きく異なります。
上級公務員試験では大卒程度、中級公務員試験は短大卒程度、初級公務員試験は高卒程度となっていますが、おおむね難易度は高いといえます。
難易度は、志望先の求人でしっかりと確認するようにしましょう。

求人倍率は行政機関によってさまざまですが、なかには10倍を超えるケースもあります。
公務員試験の合格率自体が低く合格が難しいため、しっかりと勉強をする必要があるでしょう。

年齢制限

保健師になるには看護師と保健師の両方の資格が必要になり、資格を取得できるのは最短でも22歳です。
そのため、22歳より若くして保健師になることはできませんが、それ以降なら年齢制限はなく何歳でも保健師になることができます。
2007年からどのような職業においても雇用の際に年齢制限を行ってはならないことが雇用対策法で定められたため、法律で年齢を制限することはできないのです。

ただし、公務員の保健師だけは例外の場合もあります。
実は公務員は例外的に年齢制限が容認されているケースもあるのです。
そうしたケースでは採用試験の受験資格に年齢が記載されているので、公務員の保健師として働きたい場合は、年齢制限の確認を忘れないようにしましょう。

試験日程

保健師の公務員試験の日程は、都道府県と市町村で異なります。
都道府県の場合は基本的に5月から6月に実施され、地域を問わず同日に行われることが多い傾向です。

対して、市町村の場合は4月のところがあれば、6月のところや9月のところもあるなど、日程がバラついています。
近隣地域の情報を参考にして、試験日がまだまだ先だと思うのは危険です。
「実は試験が間近に迫っている」ということもあるため、受ける自治体が決まったらすぐに正確な日程を確認するようにしましょう。

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公務員の保健師の種類

公務員の保健師の種類を知るのは、自分の将来の道を決めるにあたって重要なことです。
ここからは公務員の保健師の種類として、以下の2つを見ていきましょう。

  • 地方公務員の保健師
  • 国家公務員の保健師

なお、地方公務員の保健師については、行政保健師と学校保健師、病院保健師の3つに分けて、より詳しく紹介します。

地方公務員の保健師

地方公務員の保健師とは、保健所・保健センターなど、都道府県や市区町村などの機関で働く保健師を指します。
厚生労働省の令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況によると、保健師の就業場所で最も多いのは、市区町村の54.8%でした。
次に保健所が15.3%となっており、都道府県の2.6%と合わせて70%以上が公務員として働いていることがわかります。

ここでは、地方公務員の保健師を行政保健師と学校保健師、病院保健師の3つに分けて解説します。

行政保健師

行政保健師とは、保健所や保健センターといった都道府県や市区町村の機関に勤務する保健師です。
前述したように、都道府県、市区町村、保健所で働く保健師は全体の70%以上を占めており、保健師の多くが行政保健師として働いていることがわかります。
行政保健師は住民の病気予防や健康維持をサポートするのが役割です。そのため、地域住民と関わる機会も自然と多くなります。

学校保健師

保健師のなかで、行政保健師は地方公務員の代表といえます。
しかし、行政保健師以外にも公務員の保健師は存在しています。
例えば、学校で働く学校保健師のなかで、公立学校に勤務する保健師は公務員です。

学校保健師は生徒や教職員の健康管理に携わり、メンタルヘルスの不調を未然に防ぐ役割を担います。
体調不良や怪我の対応も行い、学校内での疾病予防にも取り組みます。
公立の小学校、中学校、高校の保健室の先生は、養護教諭の免許を取得している必要があります。
保健師の免許だけで学校保健師になる場合は、私立の小中高等学校や短大、大学、専門学校などで働くことになるでしょう。

病院保健師

病院で働く保健師は病院保健師と呼ばれており、公立病院で働く保健師は公務員になります。
病院での保健師の仕事内容は、健康診断や健康指導などの患者指導がメインです。
また、患者さんだけではなく、病院のスタッフの健康指導と管理も病院保健師の仕事の一つです。

保健師は看護師資格も持っているため、病院で働く保健師は看護師の仕事を兼務するケースもあります。
保健師として働きながら、せっかく取得した看護師資格も活用したいという人には、最適な勤務先といえるでしょう。
保健師になりたくてもなれなかった場合は、看護師として働きながら保健師枠の空きを待つのも一つの方法です。

国家公務員の保健師

前述したように、行政保健師は市区町村で働く地方公務員が一般的です。
地方公務員とは都道府県や市町村で働く公務員で、募集も採用選考も地方自治体が行います。
では、保健師に国家公務員はいないのかというと、そんなことはありません。
少ないながらも国家公務員の保健師として働いている人は存在しています。

厚生労働省の看護系技官採用情報|令和4年度の採用情報では、看護系技官として、看護師資格と保健師資格または助産師資格のいずれかを併せ持つ人材の募集が若干名あります。

主な職務内容は、法律に基づいて看護行政などの業務を行うことです。
対象者には細かい制限があるため、誰もが選考を受けられるわけではありません。
例えば、看護に関する7年以上の業務経験も応募資格とされています。

採用後の人事は、本省や地方厚生局などに配属とされており、活躍できるフィールドは以下のとおりです。

  • 大臣官房
  • 医政局
  • 健康局
  • 労働基準局安全衛生部
  • 子ども家庭局
  • 社会・援護局
  • 社会・援護局 障害保健福祉部
  • 老健局
  • 保険局
  • 高齢者医療課

なお、希望の職場に配属されるかどうかは確定していません。

公務員の保健師の平均年収

総務省の職種別職員の平均給与額によると、保健師の平均年収は約411万円です。

地方公務員は勤務先によって給料が大きく異なることはありません。
しかし、地域による物価の差によって地域手当は異なり、その影響で給料に違いが出てきます。
また、地方公務員の場合は毎月共済年金が引かれます。
共済年金はその他の年金に比べて手厚く設定されているため、引かれる金額も多い傾向です。

保健師をめざすなら公務員試験を受けよう

保健師の多くは公務員として働いていますが、公務員保健師にも多様な働き方があり、勤務先や仕事内容はさまざまです。
公務員試験には教養試験と専門試験、小論文・面接などがあるため、しっかりと勉強する必要があります。

また、保健師にはさまざまな種類があるため、自分がどのような保健師となって働きたいかを考えることも大切です。
今回紹介した倍率や難易度、年齢設定、試験日程を参考にし、ぜひ保健師をめざしてください。

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