
理学療法士の国家試験に合格するには、効果的な勉強方法が欠かせません。
本記事では、効率的な勉強方法や勉強時間の管理術、試験日から逆算して学習計画を立てるコツなどを詳しく紹介します。
また、同じ目標を持つ仲間と一緒に勉強することのメリットについても解説します。
目次
理学療法士の国家試験に向けた勉強方法とは?
理学療法士の国家試験に合格するためには、試験までの期間で、効果的に勉強することが求められます。
具体的には、過去問を繰り返し解いたり、勉強時間を管理したりすることで、効率良く学習を進められます。
また、仲間と一緒に勉強してモチベーションを維持することも大切です。
ここでは、理学療法士の国家試験対策におすすめの勉強方法を詳しく紹介します。
過去問を繰り返し解く
国家試験の合格をめざすなら、まず過去問を徹底的に解くことが大切です。
過去問を解くことで、国家試験の出題範囲や出題傾向を把握できます。
また、問題に慣れることで、本番での緊張感を和らげることにもつながります。
過去問をもとにした参考書が販売されているので、それを購入して繰り返し解いてみましょう。
参考書は、1周解いて終わりにするのではなく、何周も繰り返して解くことがポイントです。
これにより、得意分野と不得意分野がはっきりとわかります。
最終的には、不得意分野を中心に解き直して、確実に点数を取れるようにしておきましょう。
勉強時間を管理する(タイムマネジメント)
限られた時間のなかで効率良く学習を進めるには、勉強時間の管理(タイムマネジメント)が欠かせません。
集中できる時間帯や自分のライフスタイルに合った時間帯を見極めて、勉強に取り組むことが大切です。
例えば、起床後や夜は頭がさえていたり、記憶が定着しやすかったりするのでおすすめです。
また、まとめて長時間勉強するよりも、時間を分割して勉強することで、メリハリがついて集中しやすくなります。
自分に合ったペースで、コツコツと勉強を積み重ねていきましょう。
試験まで逆算して学習の計画を立てる
理学療法士の国家試験は、最終学年の2月に実施されます。
試験日から残りの日数を逆算して、中長期的な学習計画を立てることが大切です。
試験の1年前からスケジュールを立てておけば、直前になって焦ることなく、目標点に向けて着実に学習を進められます。
秋以降は、学校の国家試験対策が本格化してきます。
定期的に実施される模擬試験のスケジュールも把握し、参考にしながら、自分なりの学習計画を立てましょう。
理学療法士をめざす仲間と一緒に勉強する
一人で黙々と勉強を続けるのは、なかなか大変なものです。
時には、同じ目標を持つ仲間と一緒に勉強することで、モチベーションを高めることが大切です。
わからない問題があれば、その場ですぐに質問ができ、逆に質問に答えることで知識の定着にもつながります。
お互いに問題を出し合ったり、勉強方法を共有したりするのもおすすめです。
ただし、無理に他人のペースに合わせるのではなく、あくまでも自分のペースを大切にしましょう。
理学療法士になるための勉強内容とは?
理学療法士をめざすなら、国家試験に合格するために必要な知識を身につけなければなりません。
そのためには、養成校での勉強が欠かせません。
ここでは、理学療法士になるために必要な勉強内容について、養成校のカリキュラムと国家試験の出題範囲に分けて解説します。
理学療法士をめざす方は、ぜひ参考にしてください。
理学療法士の養成校での勉強内容
理学療法士の養成校では、一般教養、基礎科目、専門科目、臨床実習の4つに分けて学習が進められます。
1年次に学ぶ基礎科目は、主に以下のとおりです。
- リハビリテーションや理学療法の概念
- 解剖学
- 運動学
- 生理学
- 内科学
- 心理学
また、1年次には英語やコミュニケーションなど一般教養も学びます。
2年次以降は、以下のようなより専門的な内容の学習が中心となります。
- 関節可動域や筋力などの評価方法
- 運動療法や物理療法などの治療技術
- 地域リハビリテーションやスポーツ理学療法
座学だけでなく、実技を交えた学習が増えるのが特徴です。
また、各学年で臨床実習が行われます。
臨床実習は、1週間程度の見学実習から始まり、徐々に実践的な内容へとステップアップしていく実習です。
評価実習では検査や測定技術を、総合臨床実習では評価から治療までの一連の流れを学ぶことができます。
養成校によっては、実習終了後に卒業研究を行い、研究内容に関する論文を作成する場合もあります。
理学療法士の国家試験に向けた勉強内容
理学療法士の国家試験は、一般問題と実地問題の2種類に分かれています。
一般問題では、以下の各科目から出題されます。
- 解剖学
- 生理学
- 運動学
- 病理学概論
- 臨床心理学
- リハビリテーション医学
- 臨床医学大要
- 理学療法
これらは作業療法士の国家試験と共通の問題も含まれ、医療専門職として問われる必要な基礎知識です。
一方、実地問題では以下の科目から出題されます。
- 運動学
- 臨床心理学
- リハビリテーション医学
- 臨床医学大要
- 理学療法
こちらは症例などが提示され、知識だけでなく実践的な思考力が求められる問題となっています。
国家試験の勉強では、養成校で学んだ知識を整理し、実践的な問題に応用できる力を身につけることが大切です。
理学療法士の国家試験対策は計画的に繰り返す勉強方法が大切
理学療法士の国家試験に合格するためには、計画的に勉強を進めることが何より大切です。
過去問を繰り返し解いて出題傾向を把握し、中長期的な計画を立てることで勉強時間を効率的に管理しましょう。
もし勉強に息詰まったときは、仲間と切磋琢磨しながら学習することでモチベーションを維持できます。
自分に合った勉強方法で、計画的に勉強を進めましょう。