食を通じてひとびとの健康を支える栄養士。
本記事では、栄養士として働くメリットとデメリットを紹介していきます。
目次
栄養士になるメリットと魅力5選
まずは栄養士として働くメリットを5つに厳選して紹介していきます。
栄養のスペシャリストとして信頼される
栄養士は、栄養士養成施設で2〜4年間学んで卒業し、都道府県知事より免許を受けることで就くことができる職業です。
資格職であることから、職場では栄養のスペシャリストとして信頼され、厨房ではリーダーシップを取ることもあります。
提供する食事の、安全面・衛生面についての責任も負うため、簡単な仕事ではありませんが、責任ある仕事にやり甲斐を感じる人にとっては、メリットだといえるでしょう。
栄養士からさらにステップアップしたい人は、管理栄養士をめざす道があります。
加えて、専門性を高めるための資格やセミナーも多岐に渡ります。
安定性が高い職場が多い
栄養士の主な就職先である病院や学校は、一般企業に比べるとなくなる可能性が低い職場です。
そのため、一度就職すれば、定年まで安定して働くこともできるでしょう。
また、資格職のため、妊娠・出産などのライフイベントで一時的に栄養士の仕事を離れていても、復職や再就職しやすい傾向にあります。
求人を見ると、ブランク可、正社員募集といったものも多く、自分の状況に合わせた再就職がしやすいでしょう。
詳しい栄養士の就職先は、下記の記事も参考にしてください。
自分やご家族に知識や技術を活かせる
栄養士の知識や技術は、仕事だけではなく自身のプライベートにも活かすことができます。
自分の食事や健康はもちろん、家族をはじめとした身近なひとの健康もサポートすることができるでしょう。
特に育児や介護においては、食事にまつわる悩みだけでも自分で解決できると、負担が大きく軽減します。
健康の基盤に携わって仕事ができる
食べることは健康の基盤といっても過言ではありません。
栄養の正しい知識を伝える栄養士の仕事は、人々が健康的な日常を送るための大切な役目であり、やり甲斐や達成感を感じられるでしょう。
心臓病や脳卒中などのリスクが高い人も、食事療法によって改善が見込めることがあります。
少子高齢化社会でなくてはならない職種
少子高齢化社会により、健康寿命を伸ばすことが重視されるようになりました。
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことです。
栄養士による食事面でのサポートは、健康寿命を伸ばすうえでの大きな助けになります。
今後、さらに少子高齢化が進むと、栄養士の需要は増え、活躍の場もさらに広がるでしょう。
栄養士のやりがいについては、下記の記事も参考にしてみてください。
栄養士になるデメリット
次に、栄養士のデメリットを2つ紹介します。
給与相場が一般企業よりも低い傾向にある
栄養士の給与は、全産業の平均と比較してやや低い傾向にあります。
<平均年収>
全体 | 436万円 |
栄養士 | 340万円 |
管理栄養士 | 430万円 |
ただし管理栄養士は、全産業の平均とそれほど差がありません。
栄養士は、規定の年数の実務経験があれば、管理栄養士国家試験の受験資格を得られます。
ステップアップを望むのなら、管理栄養士をめざすのも選択肢の一つです。
力仕事も多く仕事がハード
栄養士は、献立作成などの事務作業だけでなく、職場によっては厨房で調理する仕事も少なくありません。
家庭での料理とは比べ物にならない量の食材を扱う職場もあり、調理器具も大きく重いので、体力面での負担が大きいことも考えられます。
栄養士は仕事を通して食の大切さと喜びを伝える仕事
今回は、栄養士のメリットとデメリットをご紹介しました。
栄養士は、人びとの健康を栄養面から支える仕事です。
活躍の場は病院や学校、スポーツの現場など多岐にわたるため、自分に合ったやりがいのある職場も見つかりやすいでしょう。