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栄養士の資格を取るにはどうしたら良い?取得にあたっての疑問も解説

栄養士は国から免許を受けた国家資格であり、栄養に関する知識を持つ専門職です。
学校や保育園、企業、社会福祉施設などさまざまな場所で、食事管理や栄養指導により健康をサポートします。
健康な食生活を支えることができるため、今後あらゆる分野で活躍が期待される資格です。

そんな栄養士になるためには、栄養士の養成施設を卒業し、都道府県から免許を取得する必要があります。
栄養士の資格を取得するための条件について解説していきます。

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栄養士の資格取得の条件

栄養士の資格取得の条件

栄養士とは栄養士法で定められた国家資格です。

栄養士資格を取得するためには、厚生労働大臣が指定した栄養士の養成施設で2年以上技能を習得して

  1. 養成施設の卒業
  2. 都道府県への申請

参照先:神奈川県ホームページ「栄養士になるには」

条件①養成施設の卒業

栄養士の養成施設(栄養士学校とも呼ばれる)では、栄養学に関する指定された課程を終了し卒業することで、栄養士の資格を取得することができます。
養成施設は2~4年制まであり、2年制の短大・専門学校が多く、女子大学も多い傾向です。

  • 4年制の大学・専門学校
  • 3年制の短大・専門学校
  • 2年制の短大・専門学校

早く栄養士として活躍したいなら2年制、より専門性を高めたいなら3年制や4年制の学校を選ぶと良いでしょう。

全国の栄養士養成施設は50校あり(※1)、施設によってカリキュラムが異なります。
それぞれの特色も異なるため、将来どういった分野に進みたいのかをしっかり考えて選ぶことをおすすめします。

また、夜間や通信制では取得できないのでご注意ください。

※1 厚生局「栄養士養成施設一覧」
令和4年4月1日のものなので詳細は施設にお問い合わせください

条件②都道府県への申請

栄養士養成施設を卒業したら、住所地の都道府県への申請が必要になるため、住所地によって申請内容が異なります。
例として東京都の内容を確認しましょう。

必要となる書類や手数料は以下のとおりです。

申請に必要な書類 ● 栄養士免許申請書
● 栄養士養成施設の卒業証明書
● 栄養士養成課程単位履修証明書
● 住民票の写し
● 身分証明書(運転免許証等)
手数料 5,600円(現金)
交付にかかる日数 10日前後(土・日・祝日を含まない7日後)

東京都の場合、都庁29階にある「東京都福祉保健局」への提出となります。
都庁まで行く時間がない場合、郵送や電子申請(※1)も受け付けているので活用しましょう。

※1 栄養士・管理栄養士免許の電子申請、郵送での申請について

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栄養士の資格取得におけるよくある疑問

栄養士の資格取得におけるよくある疑問

栄養士をめざすにあたり、「本当に大丈夫かな?」「ちょっと不安だ」などさまざまな心配が出てくるかと思います。
ここでは、栄養士についてよくある質問をピックアップしていきますので、みなさんの疑問点を解消できたらと思います。

栄養士の資格は国家資格なの?

栄養士資格は、前述したように栄養士養成施設を卒業して申請すれば取得できます。
試験はありませんが、れっきとした国家資格です。

なお、栄養士資格に有効期限はなく、更新手続きの必要もありません。
出産や育児などでしばらく現場を離れた場合でも、子育てが落ち着いたタイミングで資格を活かして職場復帰しやすいのです。
職場によっては栄養士の資格があると資格手当が支給される場合もあります。

管理栄養士との違いは?

栄養士と管理栄養士は、名前が似ているので同じ資格だと混同される場合もありますが、それぞれ別の国家資格です。
栄養士は養成施設を卒業して申請すれば取得できる資格ですが、管理栄養士はさらに国家試験に合格しなければ取得できません。

管理栄養士国家試験の受験資格は、4年制の管理栄養士養成施設を卒業するか、栄養士養成施設を卒業後、栄養指導等の実務経験を一定期間積むと得られます。
受験資格・要件として必要な実務経験の年数は、卒業した養成施設の修業年数によって異なります。

<栄養士養成施設卒業後に必要な実務経験年数>

  • 4年制栄養士養成学校:1年以上
  • 3年制栄養士養成学校:2年以上
  • 2年制栄養士養成学校:3年以上

参考:日本栄養士会

栄養士と管理栄養士の違いについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

独学や通信で取得はできないの?

栄養士の資格を独学や通信教育で取得したいと考える方もいるでしょう。
しかし、栄養士資格を取得するには栄養士養成施設を卒業しなければならないため、独学や通信教育では取得できません。
また、栄養士資格を取得するためには、給食管理実習が必修となっていることも、独学や通信教育では取得できない理由の一つです。

資格を取得して栄養士として働きたいわけではなく、栄養や食事について学びたいだけという方には、必要な知識を学べる通信講座があります。
学びたい意欲があり、時間やお金にも余裕があるなら、資格も取得できる栄養士養成施設で学ぶ選択肢もあります。

資格取得に向けて通信講座をうまく活用したい方は、以下の記事も合わせてご確認ください。

社会人が取得する方法はある?

結論から言いますと、社会人として働きながら栄養士資格を取得することはなかなか難しいです。

理由は、最低でも2年間、全日制の学校に通う必要があるからです。
そのためには、履修を受けられる時間をきっちりと確保して、腰を据えて昼間の授業に参加する必要があります。

夜間部の授業や通信教育はありません。
もし働きながら取得をめざしたい場合は、学校が終わったあとや週末に仕事をするしかありません。

社会人として働きながら栄養士を取得する方法について、詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

主婦でも取得はできる?

栄養士は主婦には相性が良い資格といえます。
理由は、栄養士を取得して得た専門知識を活かし、。

また、栄養士は子育て中でも取得しやすい資格といえます。
日中に学校に通う必要がありますが、子供が学校に出ているタイミングになるため、時間を確保しやすいでしょう。

取得の難しさはどれくらい?

資格取得の難易度はどのくらいなのか気になる方もいるかもしれません。
しかし、合格率や難易度の心配をする必要はありません。
栄養士資格は試験を受けなくても取得できる資格だからです。

栄養士養成施設でしっかりと学んで卒業すれば、誰でも栄養士の資格が得られます。
そのため、栄養士資格を持っている方は非常に多く、差別化を図るには、管理栄養士やその他の関連資格を取得することが求められます。

栄養士資格の難易度について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事も合わせてご確認ください。

栄養士養成施設を卒業すれば栄養士資格を取得できる

栄養士資格は、栄養士養成施設を卒業して都道府県知事に申請すれば取得できます。
多くの場所で活躍でき、正社員やパートなど、ライフスタイルに合わせて多様な働き方を選べるのも栄養士の魅力です。
管理栄養士資格を取得して、キャリアアップをめざす道もあります。

栄養や食事に興味があり、栄養士として働きたいという強い想いがあればチャレンジしてみましょう。
ただし、昼間部の学校を卒業しなければならないため、働きながら取得するのが難しい資格です。
時間やお金もかかるため、自分のキャリアプランをよく考えて判断しましょう。

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