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診療放射線技師の将来性とは?どんな需要がある仕事?

診療放射線技師の仕事に就きたいものの、将来性がある職業なのか不安、と悩んでいる方もいるかもしれません。
AIが医療現場に浸透すると業務がなくなるのでは?と考え、資格を取得すべきか悩むこともあるでしょう。

ここでは、診療放射線技師の仕事は将来性があるのかについて解説します。
現時点での需要や診療放射線技師の仕事がなくなる可能性についても見ていきましょう。
診療放射線技師を検討している方は必見です。

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診療放射線技師の現状の需要

診療放射線技師の現状の需要

診療放射線技師はどのくらい需要があるのでしょうか。
現時点で需要があれば、今からめざす価値は十分にあります。
ここでは、診療放射線技師の現在の需要と、求められる職場についてご紹介します。

診療放射線技師の現状

診療放射線技師は、病院やクリニック、検診センターなどさまざまな場所で求められています。
病院は大規模なものから中小規模のものまであります。
新卒を積極的に採用するところもあれば、経験者を求めているところもあるため、既卒の方も年齢を問わず応募できるでしょう。

病院に比べると小規模なクリニックでも、診療放射線技師 は求められています。
規模の大きな病院に比べると在籍する診療放射線技師の人数が少ないため、求人数は少ない といえます。

検診センターも診療放射線技師の求人を多数出しており 、なかには積極的に採用しているところもあります。
日勤のみの職場が多いため、勤務時間帯を選んで働きたい方にぴったりの仕事です。

診療放射線技師の需要は高い

診療放射線技師は需要が増加傾向にある職種です。
診療放射線技師として従事する人の数は平成14年では39,587人ですが、12年後の平成26年には50,961人にまで増えています。

令和2年度の診療放射線技師の有効求人倍率は、1.03です。
有効求人倍率の基準は1より上だと求人を出す企業が多く、1より下だと就職をしたい人のほうが多いことを表します。

1.03なので飛びぬけて数値が高いわけではないものの、就職したい人数よりも求人を出す医療機関のほうが多くなっているため、さまざまな求人情報から気になる病院やクリニックを見つけられるでしょう。

診療放射線技師はどのような現場で求められている?

診療放射線技師は病院やクリニック、検診センターなどで求められていると前述しましたが、それ以外の場所でも働くことが可能です。
病院やクリニックなどの医療機関であれば、勤務内容に大きな変わりはないでしょう。
ただし、勤務条件は異なるため、条件をしっかりチェックしておくことが大切です。

医療機関と異なるのが医療機器メーカーです。
医療機器メーカーでは診療放射線技師という職種ではなく、別の職種で勤務することになります。

では、診療放射線技師は勤務先でどのような仕事をするのか、医療機関と医療機器メーカーに分けてご紹介します。

病院やクリニック

病院やクリニックでは、診療放射線技師は以下の業務を行います。

  • X線撮影(バリウム検査、マンモグラフィを含む)
  • MRI検査
  • CT検査
  • 超音波検査
  • 放射線治療
  • 核医学検査
  • アンギオ検査

医療機関によって行う業務が異なります。
大規模な病院には複数人の診療放射線技師が在籍しているため、一つの業務に一人が専任として就くケースが多いです。
小規模の病院やクリニックだと、在籍する診療放射線技師が少ないため、複数の業務を一人が兼任する場合もあります。

診療放射線技師としての経験を積んでいくと、病院の放射線部門の管理を任される可能性もあります
業務に使う機器の選定や、業務内容の改善などの話し合いに参加するため、これまでの業務とはまた異なる責任のある立場になれるでしょう。

医療機器メーカー

診療放射線技師は、医療機器を販売するメーカーで働くことも可能です。
医療機器メーカーで勤務する場合、診療放射線技師ではなく、アプリケーションスペシャリストという職種にて勤務します。

アプリケーションスペシャリストは、医療現場と医療機器メーカーの間に立ち、放射線業務を行う機器の説明などを行います
機器の調整や、不備があったときは問題点の解決に動くなど、勤務するメーカーが取り扱う機器への知識を高められる職種です。

企業で働くため、ビジネスマナーやコミュニケーションスキルが求められます。
メーカーの機器を納入している医療機関であればどこにでも行かなければならないため、出張が多くなるでしょう。

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診療放射線技師の将来性について

診療放射線技師の将来性について

診療放射線技師は需要があることから、就職しやすい業種です。
しかし、将来性があるかどうかに不安を覚える方もいるでしょう。
ここでは、診療放射線技師の仕事には将来性があるのか、長く働き続けられるのかをご紹介します。

年齢や場所を問わず働き続けられる

診療放射線技師は資格が必要な仕事で、資格さえ持っていれば場所を問わず働けます。
特定の都道府県に募集が集中しているわけではなく、全国的に求人が出ているため、どこに住んでいても近くで勤務先を見つけられるでしょう。

また、診療放射線技師は年齢を問わないこともポイントです。
病院やクリニックのなかには若手育成のために新卒を積極的に採用しているところもあります。
しかし、1年以上の経験を持つ人材を求めている医療機関もあるため、ブランクがあったとしても就職が可能です。

場所・年齢を問わない職種なので、一度就職すれば長く働き続けられます。
求人倍数が1を超えていることから診療放射線技師の従事者数が不足していることがわかるため、幅広い選択肢から選べることもポイントです。

女性の診療放射線技師需要も高い

診療放射線技師は、男性だけでなく、女性の需要も高まっているといわれています。
女性向けの検査として、エコー検査やマンモグラフィなどがありますが、これらの検査は同性である女性に担当してほしいという患者さんがいるためです。

男女比は圧倒的に男性が多く、女性の診療放射線技師は少なくなっています 。
病院やクリニックによっては男性の診療放射線技師しか在籍していないケースもあるため、女性が検査を受けにくくなっています。

乳がんなどの早期発見のためにマンモグラフィやエコー検査を希望する女性は増えて います。
そのため、女性の診療放射線技師は医療機関にて活躍できるでしょう。

経験を積むことでより求められる人材に

診療放射線技師は、日々の仕事のなかで、さまざまな知識を得られる職種です。
エコー画像を見ても、異常があるかの判断は医師にしかできません。
しかし、知識を得て、毎日エコー画像を見ることで、エコー画像の理解ができるようになります。

放射線検査に関する技術は多岐にわたるため、それらの技術を身につけることも可能です。
技術を身につければ多方面で活躍でき、求められる場所も相応に増えます。
専門的な知識を身につければ、医師への提案もできるでしょう。

知識や技術を得ることで責任ある仕事を任され給与が上がることにつながるため、この点も将来性につながります。

診療放射線技師は将来的になくなる?

診療放射線技師は将来的になくなる?

診療放射線技師の仕事は、いずれAIに変わるという話を耳にしたことがある方も多いでしょう。
いずれ変わってしまうと、診療放射線技師はいらないのでは……と不安を感じるかと思います。
ここでは、診療放射線技師は将来的になくなってしまうのかについて解説します。

診療放射線技師がなくなる可能性は極めて低い

将来的に診療放射線技師の仕事がなくなる可能性は、極めて低いといえます。
その理由は、診療放射線技師の仕事すべてを、AIに任せることはできないからです。
画像処理などの業務はAIを使ってできるものの、患者さんへの責任に関わる判断はAIにはできません。

AIを検査に活用することは可能です。
いくつかの仕事はAIに変わってしまうかもしれませんが、変われない作業は引き続き診療放射線技師が担当します。
診療放射線技師は必要性の高い職種なので、仕事がなくなることはないでしょう。

診療放射線技師の養成学校も増加中

診療放射線技師は養成学校に通い、国家資格を取得したうえで就職できます。
養成学校は年々増え続けており、平成10年では39校だったのが、平成29年では47校にまで増加しています。定員数も2,217人から2,897人にまで増えています。
そのため、多くの人が診療放射線技師をめざすことが可能です。

養成学校には4年制の大学と、3~4年制の専門学校・短期大学があります。在学年数や学費などから決めると良いでしょう。

学校選びの際に一緒に見ておきたいのが就職率です。
診療放射線技師の求人は豊富なものの、養成学校が増えていることから従事者数が増加する可能性があります。
従事者数が増えれば求人が少なくなるため、スムーズに就職したいなら就職率の高い学校を選びましょう

将来性のある診療放射線技師をめざしてみよう

診療放射線技師は、AIに変わることのできない職業です。
AIを活用していく立場となるため、いずれ仕事がなくなる可能性も低いでしょう。

場所や年齢を問わずに働けるため、地域に関わらず就職が可能です。
長く働き続けられるので、将来性にもつながるでしょう。

養成学校に通って資格を取得し、将来性のある診療放射線技師をめざしてください。

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執筆者について

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