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相談支援専門員はつらい?大変と感じるポイントや向いている人の特徴

相談支援専門員は、障がいのある方からの相談全般に対応する仕事です。

支援の範囲は多岐に渡るため、やりがいを感じる場面は少なくありません。
反面、障がいを持つ方やご家族などさまざまな人と接するため、つらさや難しさを感じやすい職業でもあります。

本記事では、相談支援専門員のつらさや、その乗り越え方を解説していきます。
また、相談支援専門員に向いている人の特徴についても併せて触れていきます。

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相談支援専門員の仕事でつらいと感じるところ

相談支援専門員の仕事でつらいと感じるところ

相談支援専門員として働いている人が、仕事のなかでつらいと感じやすいポイントについて、代表的なものを3つ紹介します。
それぞれ見ていきましょう。

相談支援専門員は障がいのある方への接し方が大変

相談支援専門員は、障がいを持つ方やご家族の相談役となり、福祉サービスなど適切な支援を受けられるようサポートすることが仕事です。

対象者の障がいや生活状況、困りごとなどは一人ひとり異なるため、個別的な対応が必要となりますが、人と人ですから、相性が合わないケースや、こちらからの働きかけを受け入れてもらえない場面も少なくありません。

相談支援専門員の業務内容と収入が釣り合わずストレス

相談支援専門員の仕事は、ストレスのかかる場面が多い仕事です。
前述のように、相性の合わない対象者とも接しなければなりませんし、多様な雑務に追われることもあります。

それにもかかわらず、相談支援専門員の収入は、決して高額とはいえない額になっています。
令和3年賃金構造基本統計調査によると、その他の社会福祉専門職業従事者(相談支援専門員を含む)の平均年収は約370万円となっており、これは全産業の平均を下回る額です。

そのため、「業務内容の大変さに対して収入が少ない」「収入の少なさから将来が不安」と考える人が少なくありません。

人間関係がうまくいかない

相談支援専門員に限ったことではありませんが、職場での人間関係がうまくいかない場合には、つらいと感じることが多いでしょう。
特に介護や医療職の場合は、対象者の健康に関わる責任の重さや、異なる職種の人と関わることで直面する価値観の違いなどから、人間関係にまつわる悩みが複雑化しやすい傾向にあります。

相談支援専門員に向いている人の特徴

つらく大変な点をご紹介してきましたが、対象者に寄り添い、より良い生活を叶える相談支援専門員は、大変やりがいのある仕事でもあります。
ここからは相談支援専門員に向いている人の特徴を解説していきます。

冷静に対応できる人

相談支援専門員は、対象者のプライベートに踏み込んで支援するため、感情を揺さぶられることや、強い感情をぶつけられることも少なくありません。

対象者へ気持ちが入り込みすぎてしまうと、支援が業務の域を超えてしまったり、対象者の自立を妨げてしまったりする場合もあるでしょう。
そのため、対象者に寄り添いながらも適切な距離感を忘れず、常に冷静に対応できる人は、相談支援専門員に向いているといえます。

責任感の強い人

冷静な判断力を持ちつつ、強い責任感を持って仕事に臨める人も、相談支援専門員に向いているでしょう。
対象者は、深刻な問題や悩みを抱えている場合も少なくありません。
相談支援専門員は、そういった悩みや問題に対しても、深く関わりながら支援する必要があります。
自分の支援次第で対象者の生活や人生が変わってしまう可能性もあることを自覚し、真摯に仕事に取り組める人は、相談支援専門員の適性が高いといえます。

悩み相談に対してきちんと耳を傾けられる人

相談支援専門員の仕事は相談業務から始まります。
より良い支援を提供するためには、対象者がどのような悩みや思いを抱え、どのように解決したいのかを、会話の中から汲み取るような関わり方が欠かせません。
対象者の話を自分に都合よく聞いたり、始めから批判的に受け取ったりするのではなく、中立的な立場できちんと耳を傾けられる聞き上手な人は、頼りにされる相談支援専門員になれるでしょう。

向上心のある人

障がい者を取り巻く環境や福祉制度・サービスは、時代とともに移り変わっていきます。

このような状況で、対象者に最善の支援が行き届くようにするためには、生活支援専門員が日々、知識を最新のものにアップデートしていく必要があります。
生活支援専門員の職に就いたら勉強は終わり、というわけではなく、この仕事に携わり続ける限り、専門職としての自己研鑽を続けていくことが大切なのです。
向上心を持ち、成長し続けたいと考えられる方は、相談支援専門員の素質があるといえます。

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相談支援専門員に向いていないと決める前にすべきこと

相談支援専門員に向いていないと決める前にすべきこと

相談支援専門員には、大きな責任やストレスがついて回るため、「業務内容と給与が釣り合っていない」「仕事以外の時間でもつらい」「自分は相談支援専門員には向いていない」などと悩んでしまうのも無理はありません。
辞めたいと考える人もなかにはいるでしょう。

しかし、本当に辞めてしまう前に、まずは職場の管理職である上司や先輩に相談してください。
スタッフに心身の不調が出ないよう業務量や環境を改善するのは、管理職の仕事の一つです。
自分の状況や実際に困っていること、つらい気持ちなどを相談し、解決のために一緒に動いてくれる上司であれば、職場環境の改善にもつながり、自身だけでなく他のスタッフを救うことにもなるかもしれません。

相談支援専門員がつらいと感じている人におすすめの転職先

上司や先輩に相談しても状況が変化せず、相談支援専門員として働いていくのはもう無理だと感じる方もいるかもしれません。
そんなときには、これまで相談支援専門員として働き、培ってきた実績を活かせる職業に転職するのもおすすめです。

支援相談員

支援相談員は、介護老人保健施設での相談窓口として、施設を利用する高齢者やご家族と関わる仕事です。
他機関や多職種との連絡調整係も担います。
高齢者とご家族をサポートするという点で、相談支援専門員と同じく相談に乗るのが得意な方や、責任感の強い方が向いています。

支援相談員になるために必要な資格はありませんが、福祉関係の実績や資格を持っていると就職時に有利なことも多く、相談支援専門員の次の転職先としておすすめです。

生活相談員

生活相談員は、介護施設における相談・調整役を担う職種です。

生活相談員という資格は無いため、試験もありません。
しかし、生活相談員として働くための資格要件は、各自治体ごとに定められています。

社会福祉士の資格を保有していなければいけない場合、資格は保有していなくても2年以上の介護業務経験があれば生活相談員として働ける場合など、自治体により異なります。

資格が必須でない自治体の場合も、資格を持っていれば仕事内容の面で相談支援専門員と重なる部分が多く、転職した場合は即戦力として働けるでしょう。
相談支援専門員としての経験と生活相談員の実務経験で、ケアマネージャーへのキャリアアップも検討できます。

詳しくは以下をご参照ください。

介護職

老人ホームなどの施設内で、利用者の生活をサポートする職種です。
相談支援専門員のように福祉に関する知識があれば、職場での昇進や介護福祉士としてのキャリアアップもめざしやすくなります。

しかし、勤務形態が不規則なことが多く、施設や職場によっては早番や夜勤に入ることが必須となる場合もあります。
身体の不自由な利用者を直接介助するため、相談業務がメインである相談支援専門員と比べて、体力的な負担が多くなることは避けられません。

相談支援専門員がつらいと思ったら無理しない

障がいのある方の相談全般に応じ、その人生に寄り添う相談支援専門員は、大きな意義があり、やりがいも感じられる仕事です。
一方で、人間関係の難しさや収入の少なさによって、ストレスを感じやすい側面もあります。

悩んだ際には一人で抱え込まず、上司や先輩への相談や転職も視野に入れるなどして、自身に合った解決法を見つけ出してください。

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執筆者について

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