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言語聴覚士を40代からめざすには?資格取得方法やポイントを解説

この記事の監修者
霧ヶ峰
霧ヶ峰
【資格】
言語聴覚士

【プロフィール】
名前:霧ヶ峰
4年制大学で心理学を学んだ後、2年制の養成校を卒業。
回復期リハビリテーションから、維持期、訪問看護、小児など幅広い分野を経験。
現在は、言語聴覚士として働きながら、ライティング活動で医療系の記事執筆に携わっています。

言語聴覚士は、コミュニケーションや摂食・嚥下に問題を抱える方々をサポートする重要な専門職です。
この職業に興味を持つ人は多いものの、40代からの挑戦に不安を感じる方も少なくありません。

しかし、年齢に関係なく新しいキャリアを築くことは可能です。
本記事では、40代から言語聴覚士をめざす方法や注意点について詳しく解説していきます。
これから第二の人生を歩もうとしている方々にとって、有益な情報となるでしょう。

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40代から言語聴覚士をめざすことはできる?

40代から言語聴覚士をめざすことはできる?

結論からいえば、40代からでも言語聴覚士をめざすことは十分に可能です。
この資格の取得には年齢制限がないため、意欲さえあれば挑戦の道は開かれています。

実際、言語聴覚士という職業は、比較的年齢にあまり左右されずに働くことができるのが特徴です。
そのため、40代に限らず、さまざまな年齢層の人々が資格取得をめざしています。

キャリアチェンジを考えている方にとっても、言語聴覚士は魅力的な選択肢となっています。
大学卒業後に一度社会人を経験し、その後言語聴覚士の養成所に入学して資格を取得するケースも珍しくありません。

言語聴覚士の仕事は、コミュニケーション障害や摂食・嚥下障害などの専門的な分野に対応するため、豊富な経験と専門知識が非常に重要です。人生経験を積んだ40代だからこそ、患者さんの気持ちに寄り添うことができ、質の高いケアにつながるという強みもあります。
また、これまでのキャリアで培ったスキルや知識を活かせる可能性も高いでしょう。

言語聴覚士という職業は、人々の生活の質を向上させる重要な役割を担っています。
40代からの挑戦であっても、その社会的意義は変わりません。
むしろ、人生経験を活かしてより深い貢献ができる可能性があるのです。

40代から言語聴覚士の資格を取得するには

40代から言語聴覚士の資格を取得するには、いくつかのルートがあります。
ここでは、主な受験資格の取得方法とその過程について詳しく説明していきます。

  1. 高校卒業後に3~4年通学するルート
    高校を卒業したあと、文部科学大臣指定の大学や短大、または都道府県知事指定の養成所に3~4年通学します。
    このコースは、言語聴覚士になるための基礎から応用まで、幅広く学ぶことができます。
  2. 4年制大学卒業後に2年以上通学するルート
    すでに4年制大学を卒業している場合は、文部科学大臣指定の大学や短大、または都道府県知事指定の養成所に2年以上通学する方法があります。
    このルートは、既存の学歴を活かしつつ、比較的短期間で資格取得をめざせるのが特徴です。

また、あまり一般的ではありませんが医療系養成校か大学(一般系学部)の卒業生を対象とした1年制の養成校もあります。
いずれの方法を選択しても、大学や短大、専修・専門学校で1〜4年のカリキュラムを修了しなければなりません。
そして最終的には、国家試験に合格しなければ資格を取得できません。

40代からの挑戦では、これまでの経験や学歴を考慮して最適なルートを選択することが重要です。
また、仕事や家庭との両立を考えながら、無理のない計画を立てることも成功への鍵となるでしょう。

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40代から言語聴覚士をめざす際のポイント

40代から言語聴覚士をめざす場合、若い世代とは異なる課題や考慮すべき点があります。
ここでは、成功への道を開くための重要なポイントをいくつか紹介します。
これらのポイントを押さえることで、より効率的に、そして確実に目標に近づくことができるでしょう。

自分に合った学校を選ぶ

40代から言語聴覚士をめざす場合、自分のライフスタイルに合った学校選びが極めて重要です。
特に、仕事と勉強の両立がしやすい環境を選ぶことがポイントとなります。

現在の仕事を続けながら資格取得をめざす場合は、夜間の学校を選択するのも一つの方法です。
これにより、日中は仕事に集中し、夜間に学習時間を確保できます。

また、学校選びの際は、授業のカリキュラムも重要な判断材料となります。
座学が中心なのか、実習が多いのかを確認し、自分の学習スタイルに合った学校を選びましょう。
実践的なスキルを重視する方は実習の多い学校が、理論的な理解を深めたい方は座学の多い学校が適しているかもしれません。一方で、実習が多いと、日中の仕事を長期で休んだりと、ライフスタイルに影響が出やすいため、座学の多い学校が適している場合もあります。

さらに、その学校の国家試験の合格率も重要な指標です。
高い合格率は、充実した教育体制や効果的な試験対策が整っていることを示唆しています。
目標達成のためにも、資料請求や問い合わせ、オープンキャンパスに参加するなどして、慎重に確認しておくべきでしょう。

介護施設や病院で経験を積んでおく

リハビリテーション関連の職種では、実務経験が高く評価される傾向があります。
そのため、40代から言語聴覚士をめざす場合、事前に関連分野での経験を積んでおくことが大きなアドバンテージとなるのです。

例えば、介護施設で介護職として働いたり、病院で看護助手として勤務したりすることで、医療・介護の現場を肌で感じることができます。
この経験は、将来の就職活動で大きな強みとなるでしょう。

たとえ短期間の経験であっても、言語聴覚士をめざすうえでのモチベーションやコミットメントを示すことができます。
採用を決める面接官にとっては、あなたの熱意や適性を判断する重要な材料となるのです。

さらに、現場経験を通じて得られるスキルや知識は、言語聴覚士として働き始める際の自信にもつながります。
患者さんとのコミュニケーション能力や、医療現場特有の雰囲気への適応力など、実践的なスキルを身につけることができるのです。

学費をチェックしておく

言語聴覚士をめざすうえで、避けて通れないのが学費の問題です。
40代からの挑戦では、経済的な準備も重要なポイントです。

言語聴覚士の資格は独学や通信教育では取得できないため、必ず文部科学省指定の学校に通わなければなりません。
そのため、学費は比較的高額になる傾向があります。

大学に通う場合、国公立と私立で学費が大きく異なります。
一般的に、年間50万円から160万円程度の学費がかかり、これに加えて入学金も必要です。

一方、専門学校の場合は年間110万円から190万円程度の学費が必要で、こちらも別途入学金が必要になります。

このような学費の実態を踏まえ、自身の経済状況に合わせた計画を立てることが重要です。
奨学金制度や教育ローンの利用も視野に入れつつ、長期的な視点で資金計画を立てましょう。

また、学費以外にも、教材費や実習にかかる費用なども考慮に入れる必要があります。
予想外の出費に備えて、ある程度の余裕を持った資金計画を立てることをおすすめします。

40代から言語聴覚士をめざすなら計画を立てることから始めよう

40代から言語聴覚士をめざすことは、決して簡単な挑戦ではありません。
しかし、適切な計画と準備があれば、十分に実現可能な目標です。

まずは、自分に合った学校選びから始めましょう。
仕事と学業の両立が可能か、カリキュラムは自分のニーズに合っているか、国家試験の合格率はどうかなど、多角的な視点で検討することが大切です。

次に、可能であれば介護施設や病院での経験を積むことをおすすめします。
これは、将来の就職活動で大きな強みとなるだけでなく、実際の現場を知ることで自身の適性も確認できるためです。

そして、学費の問題も忘れずに確認しておくべきです。
言語聴覚士の資格取得には相応の費用がかかります。
長期的な視点で資金計画を立て、必要に応じて奨学金などの制度の利用も検討しましょう。

40代からの挑戦には、たしかに困難がともないます。
しかし、人生経験を活かした深い洞察力や、これまでのキャリアで培ったスキルは、言語聴覚士として大きな強みとなるはずです。

綿密な計画を立て、一歩一歩着実に前進していけば、必ず目標は達成できます。
新たなキャリアへの第一歩を踏み出す勇気を持って、言語聴覚士への道を歩み始めてみてはいかがでしょうか。

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