
ひとことで「医療職」といっても、さまざまな職種があり、年収もそれぞれ異なります。
この記事では、厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査結果をもとに、医療系の仕事の平均年収をランキング形式で紹介します。
目次
医療系の仕事の年収ランキング
令和4年賃金構造基本統計調査結果をもとにした、医療職の平均年収ランキングをご紹介します。
【医療系の仕事の平均年収ランキング】
順位 | 区分 | 年収(万円) |
---|---|---|
1 | 医師 | 1,428.9 |
2 | 歯科医師 | 810.4 |
3 | 助産師 | 584.2 |
4 | 薬剤師 | 583.4 |
5 | 診療放射線技師 | 543.7 |
6 | 臨床検査技師 | 508.9 |
7 | 看護師 | 508.1 |
8 | 保健師 | 481.3 |
9 | 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士 | 430.7 |
10 | 歯科技工士 | 429.9 |
11 | 准看護師 | 418.2 |
12 | 歯科衛生士 | 382.5 |
13 | 栄養士 | 379.1 |
14 | 看護助手 | 309 |
参照:賃金構造基本統計調査 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 1 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
医療職の平均年収は、医師、歯科医師、助産師、薬剤師が上位を占めました。
上記のランキングに掲載した医療職は、その多くが国家資格を必要とする職種ですが、なかでも医師、歯科医師、薬剤師は所定の大学で6年制の学部を卒業する必要があり、就業する難易度も高くなっています。
医療系の仕事は男女で年収の違いがあるのか
以下の表では、医療職における、男性と女性の平均年収(単位:万円)を記載しています。
区分 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
医師 | 1,514.8 | 1,138.4 |
歯科医師 | 793.8 | 878.1 |
助産師 | – | 584.2 |
薬剤師 | 637.1 | 540.1 |
診療放射線技師 | 564.1 | 478.1 |
臨床検査技師 | 561 | 481.6 |
看護師 | 522.7 | 506.4 |
保健師 | 524.8 | 478.4 |
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士 | 447.8 | 412.2 |
歯科技工士 | 456.7 | 338.2 |
准看護師 | 427 | 417.1 |
栄養士 | 424.3 | 374.8 |
歯科衛生士 | 377.8 | 382.5 |
看護助手 | 317.2 | 307.7 |
参照:賃金構造基本統計調査 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 1 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
ほとんどの職種で、男性のほうが女性よりも平均年収が高い傾向です。
年収に差が出る理由としては、女性の場合、結婚・出産・子育てなどのために、離職する人や、時短勤務になる人が多いことが挙げられます。
しかし、歯科医師や歯科衛生士など一部の医療系の仕事では、女性のほうが男性よりも年収が高くなっています。
医療系の職業間でも年収に差がある
医療職の平均年収ランキングと、男女での平均年収の違いを紹介しました。
患者さんの命や健康をあずかる仕事だけに、国家資格が必要な職種が多く、なかでも医師、歯科医師、薬剤師は6年制大学の卒業が必要です。
しかし、そのぶん年収は男女ともに、他の職種と比べて全体的に高い傾向にあります。
高収入をめざす方は、資格の取得をめざしてみてはいかがでしょうか。