
介護福祉士国家試験に受からない原因の多くは、勉強方法の間違いです。
この記事では、介護福祉士国家試験の難易度や、試験に受からない場合の対策について解説します。
介護福祉士をめざしている方や、介護福祉士国家試験の受験を控えている方は参考にしてください。
目次
介護福祉士国家試験は誰でも受かる?
国家試験の合格率は70%程度
介護福祉士の国家試験の合格率は、近年だと70%前後で推移しています。
下記に、介護福祉士国家試験の過去5年間の合格率をまとめました。
第30~34回の介護福祉士国家試験の合格率
実施年度 | 合格率 |
第30回(2017年) | 70.8% |
第31回(2018年) | 73.7% |
第32回(2019年) | 69.9% |
第33回(2020年) | 71.0% |
第34回(2021年) | 72.3% |
介護福祉士国家試験の合格率に関しては、次の記事で詳しく解説しています。
国家試験の合格基準は6割程度
介護福祉士国家試験に合格するには、次の2つの条件を満たさなければいけません。
- 総得点の6割以上の得点がある(問題の難易度による補正あり)
- 受験する11科目すべてで得点する
ほかの科目の多くが高得点だったとしても、0点の科目が一つでもある場合、不合格となります。
苦手な科目を捨て科目としてしまうと、得点できないおそれもあるため、すべての科目をまんべんなく勉強することが大切です。
なお、実技試験も、6割程度が合格の目安となります。
ほかの介護系資格よりは合格率高めの傾向
介護福祉士の国家試験合格率は、ほかの介護系資格の合格率よりも高めな傾向があります。
下記に、介護系資格の試験合格率をまとめました。
介護系の資格 | 合格率 |
ケアマネジャー | 23.3%(2021年) |
認知症ケア専門士 | 53.7%(2021年) |
社会福祉士 | 31.1%(2022年) |
いずれの資格も、介護福祉士よりも合格率が低くなっています。
合格率だけで見れば、介護福祉士国家試験は、ほかの介護系資格よりも難易度が低いといえるでしょう。
資格取得者の年齢層は幅広い
介護福祉士国家試験は、幅広い年代の方が受験しています。
第33回(2021年)介護福祉士国家試験の受験者の年代を下記にまとめました。
第33回(2021年)介護福祉士国家試験の受験者の年代
年代 | 受験者の割合 |
~20 | 7.8% |
21~30 | 25.7% |
31~40 | 20.3% |
41~50 | 26.2% |
51~60 | 16.5% |
61~ | 3.5% |
41~50歳の年代が26.2%と最も多くなっていますが、各年代にまんべんなく受験者がいることがわかります。
不合格になるのも珍しくはない
介護福祉士国家試験の合格率は70%程度ですが、合格するためには受験勉強を含めた事前準備をしっかりと行ったうえで臨む必要があります。
仕事をしながらの受験だと、勉強時間を確保するのが難しい場合もあるでしょう。
万が一落ちてしまっても落ち込み過ぎずに、なぜ落ちたのか原因を考えて次に進むことが大切です。
介護福祉士国家試験に受からない場合の対策方法
国家試験に落ちてしまった場合、受からなかった原因を明らかにしたうえで、次の試験に向けた対策を考えましょう。
不合格になる原因として考えられるのは、勉強方法の間違いです。
多くの参考書や問題集を使っている場合、どれも中途半端になってしまいがちです。
そのため、わかりやすいと感じる参考書と問題集を、それぞれ1冊ずつ選びましょう。
そして、解けない問題がなくなるまで、何度も繰り返し解くことがポイントです。
また、参考書は1ページ目から最後まで読み込むというよりは、問題を解いて間違えたときに、間違えた箇所の解説を読むというような使い方が効率的です。
ある程度問題集を繰り返し解いたら、模擬試験を受験してみましょう。
本番形式の試験を解いておくことで、試験当日の雰囲気に慣れることができます。
介護福祉士の勉強方法や年収に関して詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
介護福祉士国家試験は誰でも受かるわけではない!しっかり対策しよう
介護福祉士国家試験の合格率は70%程度で、幅広い年代の方が受験しています。
合格率は約70%で、ほかの介護系資格よりも高くなっていますが、合格するためにはしっかりと勉強したうえで受験する必要があります。
試験に落ちてしまった場合は、勉強方法を見直してみましょう。
効率的に勉強することで、再試験での合格に近づくことができます。