歯科衛生士をめざすにあたって、面接を受ける際や、実際に働く際の服装に悩んでいる人もいるでしょう。
歯科衛生士は医療機関で働く職種なので、清潔感のない服装や派手な服装では、患者さんや就業先から悪い印象を持たれるおそれがあります。
そこで本記事では、歯科衛生士の服装について、面接を受ける際のものと、就業する際のものをそれぞれ確認していきましょう。
歯科衛生士として就業予定の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
【面接時】歯科衛生士の服装のポイント
歯科衛生士が面接を受ける際の服装は、歯科医院にふさわしい、清潔感のあるものを心がけましょう。
派手な服装は、歯科衛生士にふさわしくない印象を与えてしまうため、避けたほうが良いです。
ここからは、各アイテム別に、どのようなものを選ぶべきかを解説していきます。
歯科衛生士の面接に関する詳細は、以下の記事をご参照ください。
黒・紺・グレーなどのスーツが基本
歯科衛生士の面接を受ける際の服装は、黒・紺・グレーなどの、落ち着いた色のスーツが基本です。
また、スーツの状態にも注意が必要で、シワやヨレがあると清潔感がなく、マイナスな評価を受けるおそれがあります。
適切なスーツを適切な状態で着用することで、医療機関にふさわしい、真面目でしっかりとした印象を与えることができるでしょう。
なお、デニム、Tシャツ、サンダルといったカジュアルな服装は、面接の場にそぐわないため避けてください。
ジャケットの下は華美ではないシャツやブラウス
ジャケットの下は、白のシャツやブラウスを選びましょう。
シャツやブラウスも、スーツと同じくシワやヨレがないように気をつけなければいけません。
また、下着が透けないようにインナーの色にも注意しましょう。
柄物は避け、無地で白やベージュのインナーを選ぶことが基本です。
書類が入るビジネスバッグ
バッグは、A4の書類が入る程度のビジネスバッグがおすすめです。
面接の際は、履歴書を持参したり、渡されたパンフレットを持ち帰ったりする必要があるため、これらの書類を折らずに入れられるバッグを選びましょう。
シンプルなパンプス
女性の場合は、ヒールが3~5センチ程度で、過度な装飾のないシンプルなパンプスを選びましょう。
色は黒やベージュなどが無難なチョイスです。
サンダルやスニーカーなど、カジュアルすぎる靴は面接の場に適しません。
また、パンプスであってもヒールが高すぎるものも避けることが基本です。
歯科衛生士の就業中の服装とは?
続いて、歯科衛生士が就業する際の服装についてみていきましょう。
基本的には、医院から指定された制服を着用します。
制服の種類は、以下のようなスタイルが一般的です。
- スクラブ+パンツ
キビキビと動きやすいスタイルです。 - チュニック型ユニフォーム+パンツ
パンツで動きやすいだけでなく、体型が隠れるかたちになっています。 - ワンピース型白衣+エプロン
歯科衛生士では定番のスタイルです。 - スタイリッシュなワンピース型ユニフォーム
エステサロンのようなきれいでおしゃれなイメージになります。
色は白だけでなく、ピンクやパステルカラーなど、医院によってさまざまなバリエーションがあります。
また、歯科医院では清潔感が求められるため、制服にシミ・シワ・汚れがないようにすることがポイントです。
髪はロングだと不衛生であるため、まとめ髪にしましょう。
くわえて、ネイルも控えることが基本です。
特に爪が長いとグローブが破けやすくなり、患者さんの口腔内を傷つけるおそれもあります。
歯科衛生士のネイルについては、こちらをご参照ください。
歯科衛生士の服装に関するよくある疑問
ここでは、歯科衛生士が面接を受けたり、実際に働いたりする際の服装に関する、よくある質問とその回答をいくつか紹介します。
面接時にスーツが用意できない場合はどうしたら良い?
適切なスーツの持ち合わせがなかったり、急な面接で用意できない場合は、オフィスカジュアルでも良いでしょう。
ただし、ラフすぎる服装にならないよう注意してください。
オフィスカジュアルに該当する服装としては、ジャケット、シンプルなブラウスやカーディガン、無地のスカートやチノパンなどがあります。
ビジネスの場でも問題ないような服装を意識することがポイントです。
パート・アルバイトの面接での服装は?
パート・アルバイトの場合は、スーツではなくオフィスカジュアルでも問題ありません。
パート・アルバイトの面接でスーツを持っていない場合は、わざわざ新しくスーツを用意しなくても、社会人としての常識と清潔感がある服装であれば良いでしょう。
学会・セミナー・研修での服装は?
スーツやオフィスカジュアルが基本です。
スーツで参加するときは、面接のときと同じく黒や紺などを選びましょう。
オフィスカジュアルの場合でも、シンプルなジャケットやスカートといった服装が適しています。
ただし、イベントによっては規定が存在する場合もあるため、そういったケースではそれに従いましょう。
事前に規定の有無や内容を確認しておくことが必要です。
歯科助手との服装の違いは?
見た目で区別がつくよう、歯科助手と歯科衛生士では制服が分かれている場合もあります。
歯科助手の服装は、スクラブやチュニック、ワンピース型の白衣などが一般的です。
例えば、歯科衛生士はスクラブで歯科助手はワンピース型白衣といったように、職種ごとにユニフォームの種類を変えていると、患者さんから認識しやすくなります。
歯科助手の面接については、以下の記事をご参照ください。
歯科衛生士の服装は清潔感が大切
歯科衛生士は衛生的であることが求められる職種なので、面接・就業中ともに、清潔感のある服装でいることが重要です。
面接では、リクルートスーツやオフィスカジュアルを着用し、バッグやパンプスなども派手ではないシンプルなアイテムを選びましょう。
就業中は、医院から指定されたスクラブやワンピース型白衣などの制服を着用します。
また、面接・就業中のどちらも、服装の汚れやシワには注意しましょう。