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歯科衛生士の資格は働きながら取得できる?方法や注意点を紹介

この記事の監修者
Naomi
プロフィール
歯科医師 Naomi
歯科医師国家試験合格後、歯科医師臨床研修終了。
都内審美歯科医院や小児歯科医院勤務。
現在は歯科医師、歯科WEBライター・編集

歯科衛生士になるためには、文部科学大臣または都道府県知事指定の養成機関で専門教育を受け、国家試験に合格する必要があります。
そのため、働きながらの資格取得は難しいと思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、夜間の歯科衛生士養成学校に通えば、日中は仕事を続けながら資格取得をめざすことが可能です。

本記事では、働きながら歯科衛生士の資格を取得する方法について詳しく解説します。
働きながら歯科衛生士の資格を取得したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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歯科衛生士の資格を働きながら取得する方法

歯科衛生士の資格を働きながら取得する方法

歯科衛生士の資格を働きながら取得する一般的な方法は、夜間の歯科衛生士養成学校に通うことです。
夜間学校の修業年限は3年間で、卒業後に国家試験を受験して合格すれば、晴れて歯科衛生士の資格を得られます。

授業は18時頃から始まることが多く、仕事終わりでも十分間に合います。
1日2~3講義を受ける形式で、授業が深夜に及ぶこともありません。
そのため、仕事への影響を最小限に抑えつつ、これまでの生活リズムを大きく崩さずに歯科衛生士をめざせるでしょう。

また、カリキュラムの内容は、昼間部と変わりありません。
基礎科目に加えて、歯科衛生士に不可欠な専門知識を、授業や実習を通して身につけていきます。
短時間集中型の授業形式により、メリハリをつけて学習に取り組むことが可能です。

働きながら歯科衛生士の資格を取得するメリット

歯科衛生士の資格を働きながら取得することには、以下のようなメリットがあります。

  • 学費を抑えられる
  • 昼間部より短い時間で資格取得が可能
  • さまざまな人間関係が築ける

ここでは、それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。

学費を抑えられる

夜間の歯科衛生士養成学校は、昼間部と比べて学費が安くなるケースが多いです。
海外研修などのプログラムがないことも多く、そのぶんの費用も抑えられます。
それでいて、カリキュラムやサポート内容は昼間部とほとんど変わりません。
歯科衛生士の資格取得にかかる費用をなるべく安く済ませたい方には、夜間学校は非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。

さらに、夜間学校に通えば、日中は仕事を続けながら収入を得ることができます。
学費を工面しつつ生活費も稼げるので、経済的な負担を最小限に抑えられるのです。
学校によっては、入学金の支援制度や授業料の分割納付にも対応しているところがあります。

昼間部より短い時間で資格取得が可能

夜間部では、1日あたりの授業時間は3時間程度と比較的短めです。
しかし、その限られた時間内で集中的に学習を進められるため、効率的に知識を吸収していくことが可能です。
授業内容も、働きながら資格取得をめざす社会人向けに最適化されているので無駄がありません。

さらに長期休暇が少ないことで、学習の中断によるブランクを防ぎ、一貫して集中した学びを継続できるのも大きな利点といえるでしょう。
結果として、昼間部の3年間に負けない密度の濃い学習期間を過ごせるのです。

さまざまな人間関係が築ける

夜間学校には、10代の若い学生だけでなく、働きながら資格取得をめざす社会人や主婦など、さまざまな方がいます。
年代が幅広いため、「自分だけ年齢が上で浮いてしまうのではないか」といった心配もいりません。
普段はなかなか話す機会のない年代の方とも交流でき、お互いに良い刺激を受けながら学べるのも夜間学校のメリットです。

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働きながら歯科衛生士の資格取得する際の注意点

働きながら歯科衛生士の資格取得をめざす際は、以下の点に注意しましょう。

  • 職場の理解を得る
  • 体力面の負担を覚悟する
  • 3年間の学習が必要
  • 昼間の実習もある

ここでは、それぞれの注意点を詳しく解説します。

職場の理解を得る

夜間学校に通う前に、まずは職場の人から理解を得ておく必要があります。
正社員としてフルタイムで働いている方は特に、授業時間との兼ね合いで時短勤務へ切り替えることになるかもしれません。

時短勤務の必要はなくとも、残業はほとんどできなくなることが予想されます。
日中に課外授業を行うケースもあるため、有給休暇を取りやすいかどうかも確認しておくと安心です。

体力面の負担を覚悟する

仕事と勉強を両立させる以上、体力面の負担が増えることは覚悟しましょう。
朝から夕方まで働き、そのまま授業を受けるため、集中力の低下や睡魔に悩まされる方もいます。

また、学校での授業だけでなく試験勉強や実習のレポート作成も必要になるため、休息時間が減るかもしれません。
心身の負担を大きくしないためにも、昼休みや通勤時などのすきま時間を活用して、予習・復習に取り組む工夫をしてみてください。

3年間の学習が必要

歯科衛生士学校養成所指定規則により、歯科衛生士養成学校は3年制以上でなければならない旨が定められています。
このため、昼間・夜間いずれの学校も2年制のカリキュラムは存在せず、歯科衛生士になるためには3年以上の修学が必要です。
4年制の大学と比べると1年短いという見方もできるため、現職で働きながら効率的に資格を取得したい方は、夜間学校を検討すると良いでしょう。

昼間の実習もある

夜間学校であっても、実習は昼間に行うケースがある点に注意が必要です。
実習の現場は、実際に歯科衛生士が働くクリニックとなるため、実習先のクリニックの時間に合わせなければなりません。
歯科衛生士になるためには臨床実習が必須であり、仕事柄どうしても日中に時間を取れない場合は、夜間実習を行っている夜間学校がおすすめです。

働きながら歯科衛生士の資格を取得するための支援制度

働きながら歯科衛生士の資格取得をめざす方を支援する制度として、教育訓練給付制度と奨学金制度があります。
それぞれの制度について詳しく見ていきましょう。

教育訓練給付制度

教育訓練給付制度は、働きながら資格取得をめざす人を支援するために設けられた制度です。
この制度は、特に教育訓練にかかる費用の一部を支給するもので、雇用保険の被保険者や過去に保険者だった方が対象となります。

歯科衛生士養成校だと、教育訓練給付金制度の一つである専門実践教育訓練給付金の対象となっている学校が多いです。
専門実践教育訓練給付金とは、年間上限を40万円として、教育訓練にかかる費用の50%が給付される制度で、指定の教育訓練を受講・修了した場合に適用されます。
制度の利用には手続きが必要であるため、事前に十分な情報収集が欠かせません。

<リンク|厚生労働省|教育訓練給付制度

奨学金制度

奨学金の利用により、学費を工面することも可能です。
国や地方自治体が運営するものに加えて、民間企業や歯科衛生士養成校が実施するものがあります。
奨学金には返済不要のものと返済義務のあるものがあるため、自分に合った制度を選びましょう。

社会人でも働きながら歯科衛生士の資格取得に挑戦してみよう

社会人の方が歯科衛生士をめざす場合、夜間学校に通うことで働きながら資格を取得できます。
仕事が終わってからの時間を活用して授業が受けられたり、昼間部と比べて学費が安かったりと、仕事と学業を両立させやすいのは夜間学校の大きな魅力です。

ただし、職場からの理解を得なければならないほか、体の負担を減らすため時間の使い方に工夫が必要になることも覚えておきましょう。
夜間学校には自分と似た境遇の社会人も多く在籍しているため、仲間と高め合いながら歯科衛生士へのキャリアチェンジ・キャリアアップに挑戦してみてください。

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