「整体師になりたいけど、年収はどのくらいだろう？」と疑問に思っていませんか？
これから整体師になろうと考えている方のなかには、整体で生計を立てられるのか不安な方もいるでしょう。
この記事では整体師の年収を、正社員、パート・アルバイト、独立・開業した場合に分けて解説します。
また、整体師の収入を上げる方法も紹介しています。
この記事を読めば、整体師としてのキャリアをより具体的に考えられるので、ぜひ最後までご確認ください。
目次
整体師の年収は?
整体師の年収は、働き方や個人のスキルによって差が出ます。
施術所で働く被雇用整体師よりは、独立・開業した整体師の年収が高い傾向にあるでしょう。
被雇用整体師は、正社員とパート・アルバイト、役職の有無、個人のスキルによって年収に差が出ます。
被雇用整体師の年収
被雇用整体師の年収は300万円程度であり、月収にすると30万円程度です。
令和3年度の一般労働者の平均月収は443万円なので、被雇用整体師の年収は平均より低めといえるでしょう。
整体師の給与は、固定給と歩合給で構成されています。
整体師は個人のスキルが年収に直結するので、経験を積むほど年収も上がる傾向になっています。
正社員で働く場合
施術所で正社員として働く場合、年収は200万〜400万円程度です。
正社員は給料が安定している一方で、年収が上がりにくい職場もあります。
特に未経験の場合、研修期間・試用期間ととらえられ、ある程度の経験を積まないと昇給しない場合もあるでしょう。
リラクゼーションサロンは歩合制を採用している所が多いため、整体院より高収入であるケースもあります。
実力で年収を上げたい方は、歩合制を取り入れているサロンに勤務するのも良いでしょう。
パート・アルバイトで働く場合
施術所のパート・アルバイトとして働く場合、時給は1,000円程度です。
時給1,000円×8時間×週5日で働いたとすると、月収は15万円程度、年収は180〜200万円程度になります。
パート・アルバイトは、下記のような目的を持っている方にはおすすめです。
- 施術所の雰囲気・キャリアのイメージを体験したい
- 整体師のスキルを身につけて開業をめざす
「整体師の仕事はきついの？」と不安に思った方は以下の記事をご覧ください。
独立・開業した整体師の年収
独立・開業した整体師の年収は、店舗の経営状況によって異なります。
施術所を経営し、患者さんを増やして成功を収めると、年収1,000万円以上も獲得できるでしょう。
開業1年目で廃業するリスクがある一方で、店舗数を増やしたり、施術の単価を上げたりすると、大幅な年収アップが望めます。
開業整体師は「工夫と努力で収入を上げたい」と考えている方や「自分の好きなように経営したい」と考えている方におすすめです。
整体師が年収を上げる方法は？
整体師が年収を上げる方法は、以下の4つです。
- 整体師としての知識・技術を身につける
- 整体に関連する副業を始める
- 独立開業する
- 役職に就く
整体師は、知識・技術さえあれば収入アップが見込める職業です。
自分に合った方法を見つけて、収入を上げていきましょう。
整体師としての知識・技術を身につける
整体師が年収を上げるには、整体の知識・技術を身につける必要があります。
勉強会やセミナーに参加したり、資格取得に向けて勉強したりすると、キャリアアップをめざせるでしょう。
知識・技術を身につけて顧客からの指名を獲得すれば指名料が増え、資格を取得すると手当がもらえる場合があります。
整体師として年収アップを狙うのであれば、自己研鑽が必須です。
技術を磨いて指名を増やす
整体師が手っ取り早く年収を上げる方法は、技術を磨いて指名をたくさん取ることです。
指名料は指名された整体師に直接入るので、指名料を増やせば収入は上がります。
技術を上げるには、スクールやセミナーがおすすめです。
実践的なスキルを身につけるために、対面の授業・講座を受講するのは非常に効果的でしょう。
また、整体師は技術のみならず接客スキルも上げる必要があります。
いくら高い技術を持っていても、接客態度が悪いと患者さんから指名してもらえません。
施術スキルに加えて、接客態度も良い整体師はたくさん指名が入るでしょう。
資格を取得する
整体師が資格を取得すると、年収アップやキャリアアップが狙えます。
資格を取得すると専門的な業務を担当できるようになるので、貴重な人材になるでしょう。
さらに、職場によっては資格手当を受けられるのも魅力です。
資格のなかでも、国家資格を取得すると年収アップにつながりやすくなります。
整体師と関連が深い国家資格は以下のとおりです。
- 柔道整体師
- あん摩マッサージ指圧師
- はり師・きゅう師
上記の資格には開業権があるため、独立・開業をめざしている人にもおすすめの資格です。
整体に関連する副業を始める
整体師が年収を増やすには、整体の知識・技術を活かした副業をするのも手です。
副業を始めると、給料とは別に収入を増やせます。
おすすめの副業は、セミナー講師・コンサルタント、出張整体です。
近年は整体師の需要が増えているため、セミナー講師・コンサルタントとして知識を教えると良いでしょう。
出張整体は店舗を持たなくて良いので、独立・開業より始めやすいです。
セミナー講師・コンサルタント
セミナー講師・コンサルタントは、整体師の副業のなかでも短期間で大きな収入が見込めます。
施術のみでは体に負担がかかるうえに収入に上限があるので、セミナー講師やコンサルタント業で副収入を得ている方もいるのです。
セミナーの内容は施術スキルや整体院の経営・集客方法、接客マナーなど多岐にわたります。
また、セミナー受講者をコンサルティングに勧誘し、独立・開業の支援を行って収益を出す方法もあります。
セミナー講師・コンサルタントとして活躍することで施術の単価も上がり、本業でも副業でも稼げる整体師になれるでしょう。
出張整体
出張整体は、整体師が始めやすい副業です。
出張整体の業務内容は、患者さんの自宅やホテルなどで施術を行うことです。
出張整体は店舗を持たないので家賃や光熱費がかからず、初期費用を低く抑えられます。
場合によっては出張費が加算され、集客次第では安定した収入が得られるでしょう。
事前予約制にすると、本業やプライベートのスケジュールにも対応できます。
出張整体は、さまざまな事情で施術所に行くことが難しい患者さんに需要があります。
通院せずに自宅やホテルで施術を受けられるのは、患者さんにとって大きなメリットといえるでしょう。
独立・開業する
独立・開業は、整体師として大きな収益を上げたい方におすすめの方法です。
先述したとおり、開業整体師の年収は店舗の経営状況に左右されるため、必ずしも高収入が望めるとは限りません。
しかし、経営がうまくいけば年収1,000万円以上をめざせるでしょう。
独立・開業した場合、収入は個人の経営スキルや運に左右されます。
成功するには、マーケティングやビジネススキルを勉強しなければなりません。
経営がうまくいけば年収1,000万円の整体師をめざせる
独立・開業し、経営がうまくいけば年収1,000万円以上を得られる可能性があります。
整体院の個人経営を始めて5〜10年経つと経営も軌道に乗り、年収1,000万円も夢ではありません。
複数経営に成功した場合は、1店舗につき1,000万円稼げる場合もあるでしょう。
店舗を増やす場合は分院長に任命できる人材を雇用するか、教育してきた社員に分院長を任せる方法があります。
年収1,000万円をめざすには、ハイレベルな経営学と人心掌握術、マネジメント力が求められるでしょう。
経営がうまくいかないと年収があがらない
独立・開業しても、経営がうまくいかずに廃業に追い込まれる施術所もあります。
実際に、2016年以降は整骨院・療術・マッサージ業の倒産件数が増加しています。
整体院が廃業する主な理由は、施術所の増加です。
あん摩、マッサージおよび指圧を行う施術所の数は2010〜2018年まで増加しています。
特に都市部や競合が多いエリアは、他の店舗との差別化を図る必要があるのです。
倒産しないためには、店の強みをうまくアピールしなければなりません。
具体的には、患者さんの年齢層や性別に合わせた施術メニューを作ったり、オリジナル商品を売ったりなどの工夫が必要です。
役職に就く
被雇用整体師が収入アップをめざす場合、役職に就くことも一つの方法です。
独立・開業は多額の収入が望める一方で、間違いなく成功できるとは限りません。
安定した収入が欲しい方には、役職に就くことをおすすめします。
正社員で勤務を続けて、店長クラスになると350〜400万円以上の年収が見込めます。
大企業や医療法人が運営している職場では、役職手当がつくケースもあるでしょう。
店長やエリアマネージャーなどの役職に就くと、施術のみならず店舗経営に関わる仕事もしなければなりません。
責任が増える一方で、経営状況が良ければさらに給料があがる場合もあるでしょう。
整体師は実力次第で年収アップが狙える職業
整体師の年収は、働き方や個人のスキルによって異なります。
整体師は実力次第で年収アップを狙える職業です。
整体院やリラクゼーションサロンの正社員として働く場合、年収は200～400万程度が相場となっています。
パート・アルバイトの場合は、時給1,000円程度です。
独立・開業した整体師の年収は、店舗の経営状況に左右されます。
整体師が年収を上げる方法は、以下の4つです。
- 整体師としての知識・技術を身につける
- 整体に関連する副業を始める
- 独立開業する
- 役職に就く
自分に合った方法を見つけて、収入を上げていきましょう。
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