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介護福祉士の専門学校とは?短大・大学との違いや選び方のポイントを解説

介護福祉士の国家試験受験資格を取得するためには、専門学校や福祉系の大学に通う方法があります。
専門学校に通ったほうが良いのか、短大や大学へ進学すべきなのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、専門学校と大学との違いや選び方のポイントを解説しており、時間や金銭的負担を抑えて介護福祉士になる方法として、専門学校への進学をおすすめしています。
これから介護福祉士をめざしている方は、参考にしてみてください。

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介護福祉士の専門学校と短大・大学の違い

介護福祉士の専門学校と短大・大学の違い

介護福祉士の専門学校と短大、大学のそれぞれの特徴を表にまとめます。

専門学校
  • 介護福祉士養成施設の専門学校で学ぶと、卒業時に介護福祉士国家試験の受験資格を得られる
  • 短大や大学と比較して、現場で役立つ実践的カリキュラムが多く組まれている
  • 就職が有利な場合がある
  • 複数の資格を得られる専門学校もある
  • カリキュラムや学費、就職率は専門学校により異なる
福祉系の短期大学
  • 介護福祉士養成施設の短期大学で学ぶと、卒業時に介護福祉士国家試験の受験資格を得られる
  • 専門科目の他に教養科目を受講できる
福祉系の4年制大学
  • 介護福祉士養成施設の大学で学ぶと、卒業時に介護福祉士国家試験の受験資格を得られる
  • 専門学校や短大より教育期間が長く、幅広い科目を学べるが、学費が高くなる可能性がある
  • 専門科目の他に教養科目を受講できる

介護福祉士の専門学校に通うメリット

介護福祉士の専門学校に通うメリットは、以下の3点です。

  • 短期間で受験資格が得られる
  • 学費が抑えられる
  • 実践的なカリキュラムが充実している

短期間で受験資格が得られる

介護福祉士の専門学校に通うと、短期間で受験資格が得られます。
専門学校は2年制が多く、最短2年で介護福祉士になることが可能です。

社会福祉士及び介護福祉士法等の一部を改正する法律の施行によって、介護福祉士養成施設卒業者も介護福祉士になるためには、介護福祉士試験に合格しなければなりません。
経過措置が設けられており、下表のとおり卒業年度によって異なるため注意が必要です。

2026年度までに卒業した人 卒業から5年間は国家試験に合格、または受験しなくても介護福祉士として登録申請可能
2027年度以降に卒業した人 国家試験の合格が必須

学費が抑えられる

専門学校の多くは2年制であり、大学に通うより学費を抑えることができます。
介護福祉士は専門職であり、教科書や参考書の費用が嵩みますし、授業料や交通費、諸経費など多額の費用が必要です。

介護福祉士の資格取得を主目的に、金銭的側面から検討すると、大学よりも専門学校のほうが選択しやすいでしょう。

実践的なカリキュラムが充実している

専門学校は、実践的なカリキュラムが充実しています。
卒業後に介護福祉士として即戦力で働けるようにカリキュラムが組まれているからです。

一方で大学は、教養課程などもあり多角的に学ぶことは可能ですが、専門学校と比較すると実践的とはいえない面もあります。
就職してすぐに介護福祉士として働きたい方には、専門学校がおすすめです。

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介護福祉士の専門学校を選ぶときのポイント

介護福祉士の専門学校を選ぶときのポイント

介護福祉士の専門学校を選ぶときのポイントは、以下のとおりです。

  • カリキュラムの内容は充実しているか
  • 介護福祉士の他にどのような資格が取得できるか
  • 国家試験の合格率
  • 卒業後の就職先

カリキュラムの内容は充実しているか

カリキュラムは、実践に特化していたり、国家試験対策が充実していたりと学校によって異なります。
志望校のカリキュラムが自身に適しているかをホームページなどで確認してみましょう。

また、介護業界もICT(Information and Communication Technology)技術の活用が進み、大きく変化しています。
授業にICTを取り入れている学校もあるため、学校選択の一つの基準とするのもおすすめです。

介護福祉士の他にどのような資格が取得できるか

学校によっては、介護福祉士の国家試験受験資格の他にも、以下のような資格や受験資格を得られる学校があります。

  • 介護職員初任者研修
  • 福祉住環境コーディネーター3級
  • レクリエーション・インストラクター

学校によって異なるため、各学校のホームページなどを確認してみてください。

国家試験の合格率

介護福祉士の国家試験の合格率も学校によって異なるため、志望校の合格率は確認しておきましょう。
いち早く介護福祉士となるために、できれば1回の試験で合格したいものです。

全体の合格率約70%と比較しながら、志望校に国家試験対策のサポートがあるかどうかを含めてチェックしてみてください。

卒業後の就職先

多くの専門学校では、卒業後の就職実績を公表しています。
希望の就職先がある方は、志望校から希望先への就職実績があるかどうかを確認しておきましょう。

また、学校によって就職サポート有無や力の入れ具合も異なるため、就職率と合わせてチェックしておくことをおすすめします。

学費のサポートはあるか

専門学校を選ぶポイントとして、学費のサポートも重要な要素です。
代表的な学費サポートには、以下のようなものがあります。

  • 日本学生支援機構奨学金
  • 介護福祉士等修学資金貸付制度
  • 提携金融機関分納教育ローン

その他にも、厚生労働省や各自治体の給付金、学校独自の特待生制度などさまざまなサポートがあり、学費の支払いに懸念のある方も制度利用により安心して通えます。
費用面で進学を諦める前に探してみましょう。

専門学校の特徴を理解してめざす方向性を考えよう

介護福祉士の専門学校と大学、短期大学にはそれぞれの特徴があります。
専門学校の特徴は、より実践で役立つ知識や技術を学ぶことができ、国家試験対策が充実していたり、就職への手厚いサポートがある点です。

また、大学へ通うよりも学費を抑えられる可能性は高く、最短で介護福祉士になりたい方は、専門学校をめざしてみましょう。

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