
介護に関わる一定の知識や技術を習得していることを証明し、介護系唯一の国家資格である介護福祉士。
介護へのニーズが高まるなかで、介護福祉士の給料が気になっている人も少なくないことでしょう。
そこで今回は、介護福祉士の給料について、手取り額を中心に解説します。
介護福祉士に興味がある人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
目次
介護福祉士の給料|平均月収と手取り額
まず、収入における額面と手取りの金額の違いを理解しておきましょう。
収入は給与の総支給額ですが、そこから社会保険料や税金などが控除されるため、手取り額はその75~85%程度になることが一般的です。
この原則は、介護福祉士の給料にも当てはまります。
令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、保有資格のない介護職員の平均年収は270万程度、月収は27万円程度、手取りでは20~23万円程度でした。
介護福祉士の場合は、施設介護員の給料に加えて資格手当が支給されるなどの理由から、年収は394万円程度、月収は32.8万円程度、手取りではおおよそ25~28万円程度です。
保有資格のない介護職員と介護福祉士では、約120万もの差があることがわかります。
ただし、同じ介護福祉士であっても、施設によって給料に幅があるので注意が必要です。
規模が大きい施設であるほど、給料が高い傾向にあります。
就職先による介護福祉士の手取り給料の違い
ひとくちに介護福祉士といっても、勤務する施設によって手取り給料は大きく異なります。
ここからは、介護福祉士の勤務先による手取り給料額の違いについて解説します。
介護老人福祉施設
介護老人福祉施設は、夜勤が多いことから他の施設よりも給料が高い傾向にあり、平均月収は36万円程度、手取り額は27~30万円程度です。
介護老人保健施設
介護老人保健施設で働く介護福祉士の平均月収は35万円程度、手取りで26~30万円程度です。
介護老人保健施設においても、利用者の日常的な生活支援まで担うため、平均月収が高めになっていると考えられます。
訪問介護事業所
訪問介護事業所で勤務する介護福祉士の場合は、平均月収が32万円程度、手取りで24~27万円程度となります。
特別養護老人ホームや介護老人保健施設と比較すると、基本的には夜勤がないことや利用者の対応が訪問時間のみに限られる点で、給料が少なめになっていると考えられます。
介護福祉士の平均手取り年収は296~333万円!さらなる給料アップもめざせる
今回は、介護福祉士の手取り給料を解説しました。
同じ介護福祉士であっても、勤務先によって給料や年収が大きく異なる場合がありますので、給料アップをめざしたい場合には職場を再検討してみても良いでしょう。
高齢化社会にともない、今後ますます介護へのニーズは高まっていくと考えられます。
介護福祉士としてのキャリアを重ね、より良い給料をめざしましょう。