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社会人が働きながら介護福祉士になるには?

護福祉士をめざすのは、学生だけではありません。
すでに社会人として働いている人が、介護福祉士になりたいと希望するケースもあります。

介護福祉士の資格は、国家試験に合格すれば取得可能です。
ただし、国家試験を受けるための受験資格があり、福祉系の学校に通ったり、実務経験を積んだりする必要があります。
では、社会人が介護福祉士をめざす場合、どのようにすれば良いのでしょうか。
今回は、社会人が働きながら介護福祉士をめざす方法を解説します。

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未経験の社会人でも介護福祉士をめざせる

未経験の社会人でも介護福祉士をめざせる

高齢者や体の不自由な人を手助けしたり、必要なケアを行ったりする介護福祉士。
すでに社会人として異業種で働いていても、仕事内容に魅力を感じて介護福祉士をめざす人もいることでしょう。

介護福祉士の国家資格は、試験に合格すれば社会人でも取得できます。
ただし、介護福祉士の国家試験を受けるためには、次の受験資格を有していることが条件です。

  • 福祉系大学や養成施設で必要課程を修了し卒業する
  • 福祉系高校を卒業する
  • 実務経験を3年以上積む

この条件を満たしていれば、未経験の社会人でも介護福祉士の国家試験を受験できます。
まずは現在の状況を考えて、条件を満たす方法を考えることが大切です。

社会人が介護福祉士になるためのルートと受験資格

社会人が介護福祉士をめざすためのルートには、次の3つがあります。

  • 実務経験ルート
  • 養成施設ルート
  • 福祉系高校ルート

それぞれのルートを、以下でくわしく解説します。
興味のある方は下記のページもご参照ください。

実務経験ルート

実務経験ルートは、実際に介護施設で働いて経験を積む方法です。
次の条件を満たせば、実務経験として認められます。

  • 主な仕事内容が介護業務である
  • 児童分野・障がい者分野・高齢者分野等の施設や事業所などで働いている
  • 実務経験が3年以上で、業務に従事した日数が540日以上

もう一つの重要な条件は、実務者研修を受けているか、介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修を受けていることです。
実務者研修は介護職未経験でも受けられます。

実務経験と研修の条件を満たせば、介護福祉士の国家試験を受験できます。

養成施設ルート

社会人が介護福祉士をめざすとき、実務経験を積む方法以外で受験資格を取得できるのが養成施設ルートです。

厚生労働大臣や文部科学大臣・各都道府県知事が指定した介護福祉士養成施設で2年間以上学び、必要な知識と技術を身につければ、実技試験免除で受験できます。

令和8年度までに卒業した人は、筆記試験で不合格もしくは受験しなかった場合も5年の猶予が与えられ、継続勤務で実務経験5年以上か、筆記試験の合格で資格取得が可能です。
養成施設ルートを検討する場合は、働きながら通える養成施設を探してみてください。

なお、最終学歴が中学校卒業の方は養成施設に入学ができないため、高卒認定を受けてから養成施設に入学するか、実務経験ルートや福祉家高校ルートで介護福祉士をめざしましょう。

福祉系高校ルート

社会人から介護福祉士をめざす場合、福祉系高校に通う方法もあります。

福祉系コースがある高校に入学すれば、介護の専門知識や技術を身につけられます。
福祉系高校は、一般校のように全日制で通うコースや通信で通える高校もあるので、社会人でも働きながら学べます。

平成21年度以降に福祉系高校へ入学した人は、介護福祉士の実技試験は免除です。
特例高校(文部科学大臣および厚生労働大臣に指定された学校)または、平成20年度以前に入学した人は、9ヵ月以上の実務経験や介護技術講習・実技試験などを受ける必要があります。
自分のライフスタイルに合った学校を探してみましょう。

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実務経験・養成施設・福祉系高校ルートのメリットとデメリット

実務経験・養成施設・福祉系高校ルートのメリットとデメリット

実務経験ルートや養成施設ルート、福祉系高校ルートがあるため、社会人になってからでも介護福祉士をめざせます。
しかし、働きながら専門知識や技術を学ぶことになるので、相当の負担を感じる人もいます。
それぞれのルートのメリットと、考慮しておくべきデメリットをまとめておきましょう。

メリット デメリット
実務経験ルート ・介護の現場で働きながら実践的に学べる
・学費がかからない
・中卒でも介護福祉士試験の受験資格が取得できる
・最低でも3年以上の実務経験が必要
・実務者研修を受けるか、介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修の両方を必ず受けなければならない
養成施設ルート ・最短2年で資格取得できる
・効率的に知識と技術が身につく
・介護福祉士試験の準備がしやすい
・学校によっては働きながら通うのが難しい
・学費がかかる
・高等学校卒業以上かそれに準ずる学歴が入学の条件
福祉系高校ルート ・通信制があるため働きながらでも勉強しやすい
・効率的に知識と技術が身につく
・介護福祉士試験の準備がしやすい
・学費がかかる
・特例高校および平成20年度以前に入学の場合は実務経験や実技試験等が必要

実務経験・養成施設・福祉系高校ルートのどれにもメリット・デメリットがあります。
よく比較検討して、自分に合ったルートを選択しましょう。

社会人が介護福祉士をめざすなら生活スタイルに合ったルートで

未経験の社会人でも、実務経験を積むか、養成施設や福祉系高校で学べば、働きながらでも介護福祉士をめざせます。

ただし、実務経験ルートでは3年以上の実務経験と540日以上の従事日数が必要です。
養成施設ルートや福祉系高校ルートの場合、学校によっては働きながら通うのが難しかったり、卒業後に研修を受けなければならなかったりします。

大切なのは、現在社会人として働いている生活スタイルに合わせ、無理のないルートで学ぶことです。
現在の生活スタイルを確認して、自分に合った勉強の方法を探してみましょう。

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