介護士として働いている人のなかには、自分の給料が多いのか、少ないのか、気になる人もいるでしょう。
また、今後のキャリアパスを考えるうえで、介護士として長く勤めた場合の給料も知っておきたいものです。
本記事では、介護士の給料について、さまざまな切り口から紹介していきます。
目次
介護士の給料はどのくらい?
ここでは、介護士の平均月収・年収や、給料の推移、男女別、年齢別、勤続年数別の給料について、厚生労働省の令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果のデータをもとに見ていきましょう。
介護士の平均月収・年収
厚生労働省の発表によると、介護士の令和4年9月時点の平均月収は常勤で239,800円、非常勤で175,290円となっています。
この平均月収から年収を計算すると、常勤が2,877,600円、非常勤で2,103,480円になります。
介護福祉士の年収については以下の記事をご覧ください。
介護士の給料の推移
現在、国は介護士として働く人の数を増やすために、処遇の改善に努めると表明しています。
令和3年12月から令和4年9月までの期間の、介護士の給与の推移は以下のとおりです。
常勤 | 非常勤 | |
令和3年12月時点 | 230,590円 | 166,870円 |
令和4年9月時点 | 239,800円 | 175,290円 |
このように、9ヵ月のあいだに、月あたりの給料が約9,000円上がっていることがわかります。
男女別・年齢別の平均年収
続いて、介護士の平均月収を男女別に見ていきましょう。
年齢 | 平均年収(常勤・男性) | 平均年収(常勤・女性) |
29歳以下 | 3,480,600円 | 3,397,800円 |
30~39歳 | 4,048,320円 | 3,708,840円 |
40~49歳 | 4,310,160円 | 3,823,560円 |
50~59歳 | 4,068,480円 | 3,804,360円 |
60歳以上 | 3,358,560円 | 3,493,080円 |
全体の平均年収 | 4,011,000円 | 3,706,560円 |
男女を比較すると、男性のほうが平均年収が多いことがわかります。
理由の一つとして、世帯主として各種手当がつくことの多い男性のほうが高くなっていることが挙げられるでしょう。
また、基本的には年齢が上がるにつれて給料も上がっていきます。
60歳以上で給与が大きく減る理由として、再雇用となることや夜勤の回数の減少が挙げられます。
勤続年数別の平均年収
続いて、常勤で働く介護士の、勤続年数別の平均年収を見ていきましょう。
勤続年数 | 給与 |
1年 | 3,366,600円 |
5年 | 3,671,640円 |
10年 | 3,874,800円 |
15年 | 4,111,080円 |
20年以上 | 4,459,680円 |
介護士の給与は、勤続年数が長くなると増加する傾向にあることがわかります。
理由の一つが、介護士としての実務経験を積んだのち、介護福祉士等の資格を取得する人がいることです。
資格を取得すれば、資格手当がつき、給与が増加します。
介護士の平均月収を知ってキャリアプランを考えよう
介護士の平均月収を見ると、男女に多少の差はあるものの、年齢や勤続年数に応じて給料アップが見込まれることがわかります。
現在国も介護士の処遇改善に努めており、今後も給料上昇が期待できるでしょう。