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助産師の「クリニカルラダー認証」を受けてアドバンス助産師になろう!

「クラニカルラダーに興味があるけれど、アドバンス助産師になることに意味があるのかが分からない」とお感じの方は多いのではないでしょうか。

クラニカルラダーおよびクロックミップレベルⅢ認証制度とは、助産師としてのスキルアップや実力の公表に役立つ仕組みです。
本記事では、制度の内容やアドバンス助産師の取得メリット、資格の申請方法などを解説します。

アドバンス助産師を目指される方は制度の詳細を知ることで、より助産師としてのキャリアパスを描きやすくなるでしょう。

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助産師「クラニカルラダー/クロックミップレベルⅢ認証制度」について知ろう

助産師「クラニカルラダー/クロックミップレベルⅢ認証制度」について知ろう

アドバンス助産師を目指す上で必須となる、クラニカルラダー/クロックミップレベルⅢの認証とはどういったものなのでしょうか。
下記で制度の内容や仕組み、創設目的などを紹介します。

助産師「クラニカルラダー/クロックミップレベルⅢ認証制度」とは

クロックミップレベルⅢ認証制度とは、助産師としての実践能力が一定水準に達しているかを客観的に評価できるようにした仕組みです。
同制度は2012年に日本看護協会により開発・公表されました。
クロックミップレベルⅢの水準に達した助産師は、助産におけるスキルの熟練が認証されたアドバンス助産師の認証を得ることができます。

そもそも、国家資格である助産師は取得してしまえば永続的なステータスが得られます。
そのため助産師間に能力のばらつきが生じやすく、患者や医療機関は助産師個人の能力を評価しづらい状況でした。
また、昨今では産科医の減少に伴い、出産の場の安定的な提供が危ぶまれています。

実際、厚生労働省による医療施設調査では全国の産科・産婦人科を標榜する施設数が、平成2年以降29年連続で減少傾向にあることを示しています。
このような中、経験豊富かつ実践力のある助産師を周囲が客観的に判断する必要性が高まっているのです。
こうした背景の元に生まれたのがクロックミップレベルⅢ認証制度です。

同制度は比較的新しいものではありますが、今後の展望が期待できる仕組みとして注目されています。
日本助産学会のホームページによると、2020年3月時点の国内におけるアドバンス助産師は12,000人程度とされています。

助産師「クラニカルラダー/クロックミップレベルⅢ認証制度」の目的

クロックミップレベルⅢ認証制度は下記の3つを主な目的としています。

  • 妊産婦や褥婦、新生児などに良質で安全な助産ケアを提供できること
  • 認証制度により助産師が専門知識や技術における自己啓発を継続し、スキルアップしていくこと
  • 助産師を取り巻く組織が助産師の実践スキルを客観的に判断できること

第1に、妊産褥婦や新生児に対して良質で安全な助産とケアを提供できることが大切です。
第2に、この制度により助産師が継続的に自己啓発を行い、専門的能力を高める機会になります。
これによって助産師自身が実践能力を自覚することで、より明確な目標をもつことにつながります。
第3に、社会や組織が助産師の実践能力を客観視できることにあります。

参照元:日本助産評価機構公式HP

制度では助産における専門知識・技術の向上や必要な研修の受講、社会ニーズのある場での経験有無などが確認されます。
上記をクリアすることにより、助産師としての実践力が認められアドバンス助産師の資格を得ることとなるのです。

クロックミップレベルⅢの認証を受けたアドバンス助産師は、自立して助産ケアの提供が行える助産師としてキャリアパスを描くことができるでしょう。

助産師「クラニカルラダー/クロックミップレベルⅢ認証制度」を取得するメリット

助産師「クラニカルラダー/クロックミップレベルⅢ認証制度」を取得するメリット

創設から日の浅いクロックミップレベルⅢ認証制度ではありますが、レベルⅢの認証を受けることには様々なメリットがあります。
下記では、アドバンス助産師を取得することによる2つのメリットを解説します。

アドバンス助産師は信頼が厚くなりキャリアアップにつながる

良質なケアの提供を求める患者や医療機関において、高い水準での実践スキルを備えていることが分かるアドバンス助産師は重宝されるものです。

最近では高齢出産が増えてきているため、リスクを伴う出産にも対応できる助産師が求められています。
実際、厚労省による2019年の調査では、母体の年齢別出生数の割合において、35歳以上での出産数が全体の3割にまで増加していることが公表されました。
アドバンス助産師は、母体や胎児への不安を取り除く上で有効な資格といえるでしょう。

また、アドバンス助産師を取得すると助産師の育成や指導における知識が身に付くため、現場での指導的な立場を担うことができます。
特に助産師における明確な教育制度を設けている医療機関では、アドバンス助産師として活躍の場を広げられるでしょう。

アドバンス助産師は就職や転職に有利

アドバンス助産師は出産の場における需要が見込まれるため、取得しておくと就職や転職の際有利になります。
実際、医療機関の中にはアドバンス助産師の積極採用や資格手当の給付を設ける施設があります。

助産師としての実践的なスキルが患者さんやご家族の方にも伝わりやすいアドバンス助産師は、採用側にとってもメリットの多い資格です。

履歴書にアドバンス助産師を取得した旨を記入することにより、豊富な経験に基づく知識・技術が証明され、より説得力のあるアピールポイントにつなげられるでしょう。

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助産師「クラニカルラダー/クロックミップレベルⅢ認証制度」を受けよう

助産師「クラニカルラダー/クロックミップレベルⅢ認証制度」を受けよう

取得することでキャリアアップや実践力の証明、収入アップといったメリットのあるアドバンス助産師ですが、受験するにあたって一定の要件や申請料が必要となります。
具体的な申請料金や方法、認証期間などを下記で詳しく解説します。

助産師「クラニカルラダー/クロックミップレベルⅢ」を目指すには

クロックミップレベルⅢの水準に達するには、下記5つの目標をクリアする必要があります。

  1. 入院期間を通して,責任をもって妊産褥婦・新生児の助産ケアができ
  2. 助産師外来において,個別性を考慮し,自律したケアができる
  3. 助産師外来において,指導的な役割ができる
  4. 院内助産において,自律してケアができる
  5. ハイリスクへの移行を早期に発見し対処できる

引用元:助産実践能力習熟段階[クリニカルラダー]活用ガイド2022

レベルⅡ以前とⅢの明確な違いは、患者の特性に応じた助産やリスクの早期発見が自主的にできるかどうかという点です。
助産師として一通りの実務をこなせるようになっても、ブランクが長かったり経験した場数が少ない場合、上記目標の達成は難しいことでしょう。

アドバンス助産師に求められる自律した出産ケアとは、医療機関や患者、ご家族の方にとって正に信頼の拠り所となりうるものなのです。

申請対象者

アドバンス助産師を申請できる条件は、下記の3点を満たしていることです。

  1. 満5年以上の実践経験を有する日本国助産師資格保持者である
  2. クロックミップレベルⅢ認証新規申請要件をすべて満たしている
  3. 過去にクロックミップレベルⅢ認証取得経験がない

引用元:アドバンス助産師の申請|日本助産評価機構

また、2の新規要請要件は下記の4点が挙げられます。

  • クロックミップレベルⅢの総合評価でB以上を取得すること
  • 国家資格助産師を取得してからアドバンス助産師新規申請の締切日までに、定められた実施例数をクリアしておくこと
  • 過去5年間において定められた学術集会のいずれかに1度参加すること
  • 過去5年間において定められた21項目の必須研修を受けておくこと

認証期間

アドバンス助産師には認証期間が設けられており、5年ごとに更新する必要があります。
資格を更新制にすることで、助産師の知識・技術の向上を測り、客観的評価における信頼度を高めやすいのです。

ただし、認証期間を過ぎると資格が失効してしまうので、更新年度の確認を忘れないようにしましょう。

申請料

アドバンス助産師の申請料は50,000円(内訳:審査料20,000円、会費30,000円)となっています。
基本的に支払った申請料の返金はできませんが、申請後に不合格が判明した場合は、申請すれば会費相当額の返金が可能です。
上記の場合、不合格が通知されてから翌年の7月末日までに日本助産評価機構に必要事項の連絡を行う必要があるため、注意が必要です。

申請方法と手順

アドバンス助産師の申請は、日本助産評価機構のホームページよりアドバンス助産師プラットフォームにアクセスし、システム上にて試験を受けることで行えます。
具体的な手順を下記にて解説します。

1:施設内における準備

前述したクロックミップレベルⅢ申請の要件が満たされているかどうかや、自己や他者、上司からの総合評価がB以上であるかを確認します。
認証を受けたい場合、予め職場の看護部長以上に当たる上司に相談しておきましょう。

2:申請の準備

まずは日本助産評価機構のホームページよりアドバンス助産師プラットフォームにアクセスし、会員登録をします。
無事に登録が完了したら、申請要件や日程の確認をしましょう。
クロックミップレベルⅢの申請に必要な書類などを職場の看護部長に確認してもらい、承認が得られると申請の準備完了です。

3:申請

申請はシステム上で行います。
詳細は前述のアドバンス助産師プラットフォームの案内に従い進めましょう。
申請のタイミングで登録料の50,000円を振り込みます。

4:審査

事務局によって書類審査が行われ、システム上で合否の確認をします。
書類に不備がある場合は返却され確認後の再提出が必要となるため、指定された再提出期間内に準備できるようにしておきましょう。

5:試験

システム環境に問題が無いかを確認した上で、ウェブ試験を受けます。
本番の試験を受ける前に試験練習サイトで操作慣れしておくことや、過去問で試験問題の把握をしておくことをおすすめします。
また、指定の受験期間内に試験を受ける必要があることを考慮しておきましょう。
合否は書類審査と同様システム上で確認できます。

6:認証

無事試験を通過することができた場合、認証書や認証カード、認証バッジが郵送されます。
認証期間は5年となるため、次の更新がいつになるのかを確認しておきましょう。

助産師のポートフォリオ活用法

アドバンス助産師のポートフォリオとは、日本看護協会健康政策部助産師課が作成した資料で、習得した助産経験や知識を可視化するために設けられ、助産師のスキルアップに活用されるものです。
全国のクロックミップ認証を受けた助産師が着実に成長していけるよう、あらゆる角度から長期的に自らを評価したり、自発的な経験・学習を記録したりできる内容となっています。

ポートフォリオはアドバンス助産師の申請に提出する必要はありませんが、新たな学びに通じるものなのでぜひ活用してみましょう。

「クラニカルラダー/クロックミップレベルⅢ認証制度」を取得しアドバンス助産師として活躍しよう

「クラニカルラダー/クロックミップレベルⅢ認証制度」を取得しアドバンス助産師として活躍しよう

ここまでクロックミップ認証制度の内容や申請方法、アドバンス助産師を取得するメリットなどをお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。

アドバンス助産師は国家資格である助産師のみが受けられる、非常に希少価値の高い資格です。
取得することにより社会からの信頼やキャリアアップ、収入アップなどのメリットを得られます。

助産師として成長したい方にとって、アドバンス助産師は目指す価値のある資格でしょう。

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