
「看護師として就職したいが志望動機がない」
「履歴書の志望動機欄に書ける内容がない」
看護師の求人に応募するにあたり、上記のような悩みを抱いている方もいるでしょう。
志望動機がない、あるいは書けない場合の原因としては、自己分析や、志望する職場への理解が足りていないことなどが挙げられます。
また、看護師になりたいという意志が薄い場合にも、志望動機を考えることが難しくなるでしょう。
本記事では、看護師の志望動機がない場合にするべきことや、志望動機を書くポイントなどを紹介します。
目次
看護師になる志望動機がない原因とは
看護師の志望動機がまったく思い浮かばない原因としては、以下のようなことが挙げられます。
- 自己分析がしっかりとできていない
- 職場に対する情報収集が不足している
- 看護師になりたいという気持ちが薄い
- 看護師へのあこがれが強すぎる
一つずつ見ていきましょう。
自己分析がしっかりとできていない
志望動機を考えるうえでは、自分の希望と企業の魅力の共通点を探すことがポイントです。
そのため、しっかりとした自己分析を行い、自分が仕事を通して何を成したいのか、どのようなキャリアを歩みたいのかを言語化できなければ、志望動機を書くことは難しいでしょう。
職場に対する情報収集が不足している
志望動機を書くには、自己への理解だけではなく、応募する職場への理解も深めなければなりません。
志望先にはどのような理念があるのか、何を重視して働き、何をめざしているのかという事柄を理解しなければ、説得力のある志望動機を書くことはできません。
看護師になりたいという気持ちが薄い
看護師を心から志望しているわけではなく、親から勧められて資格を取得した場合などは、志望動機が思いつかないこともあるでしょう。
「どうしても看護師になりたい」「この職場で働きたい」という強い気持ちがなければ、志望動機を考えることは難しいものです。
看護師への憧れが強すぎる
逆に、看護師に対する憧れが強すぎることで、志望動機の言語化に苦労することがあります。
例えば、看護師は「格好良い」という思いが強すぎる人は、「なぜ自分は看護師を格好良いと思うのだろう」といった疑問を抱くことがなく、冷静になって自分の気持ちを掘り下げる機会を持てずにいるかもしれません。
その結果、人一倍の熱意があるにもかかわらず、「格好良いから」など、表面的な志望動機しか書けなくなるのです。
いちど冷静になり、自分の気持ちを見つめ直してみると良いでしょう。
看護師の志望動機がない場合の対処法
理想としては、志望する動機がないような職場よりも、心から志望する職場で働くべきです。
しかし実際には、志望動機がなくても志望動機を書き、採用され、働かなければいけない場面があるかもしれません。
そのような場面における対処法としては、以下のようなものがあります。
志望先に共感できる部分を探す
看護師の志望動機がない場合は、志望先に共感できる部分を探すことが重要です。
自分と志望先の病院の共通点を、自己分析や職場研究を通じて考えてみましょう。
自己分析をする
まずは自己分析をあらためてしっかりと行いましょう。
看護師として働く際に重視したいことや、思い描くキャリア、得意なことや不得意なこと、自分の価値観に影響を与えた経験など、一度網羅的に書き出してみることがおすすめです。
自分についての理解が深まるほど、自分と職場の一致する点を見つけやすくなります。
職場研究をする
ホームページやパンフレットを読み込んだり、実際にそこで働く人の話を聞いてみることで、その職場の魅力が見えてくることもあるはずです。
そうして見つけた魅力のなかに、自分の希望と一致するものがあれば、それが志望動機となるでしょう。
また、職場研究をとおして発見した魅力を伝えることで、病院の方針や理念に対する理解の深さをアピールすることができます。
就職後のキャリアを考える
5年後、10年後など、長期的な視野を持つことで、志望動機が見つかる可能性もあります。
例えば「10年後こうなっていたい」という理想の自分像と、現在の自分とを比較すると、今の自分に足りていないものがいくつか見つかるはずです。
それが志望する職場で得られるものであったなら、志望動機を見つけたも同然といえるでしょう。
看護師になりたいと思ったきっかけを考える
看護師になりたいと思ったきっかけに立ち戻ることで、志望動機が見つかる可能性があります。
例えば「家族が看護師のお世話になった」「自分が入院した際に看護師に支えられた」といった経験があるのならば、それらは志望動機に盛り込みやすい要素です。
看護師になりたいと思った具体的な経験があればそれを思い出し、志望動機としてまとめてみてはいかがでしょうか。
志望動機がない看護師でも魅力的に書くためのコツ
ここでは、志望動機を魅力的に書くためのポイントとして、以下の3点を紹介します。
- ポジティブな表現を用いる
- 積極的な姿勢を強調する
- 具体的なエピソードを盛り込む
ポジティブな表現を用いる
志望動機ではネガティブな言い回しを避け、ポジティブな表現を用いましょう。
志望動機にネガティブな表現があると、「不満が多い人なのでは」といった疑問を抱かせる原因となります。
自分のなかではネガティブな動機だったとしても、ポジティブな表現に置き換え、採用担当者に好印象を与えましょう。
例えば「前職で人間関係がうまくいかなかったから転職を考えました」といったネガティブな表現。
これは「周囲と協力しながら、チームワークを活かして働きたい」といったポジティブな表現に置き換えることができます。
積極的な姿勢を強調する
受け身にならず、その職場に対して積極的に貢献する姿勢を見せましょう。
例えば「勉強させてほしい」といった表現は一見謙虚に思えますが、自ら勉強する姿勢がないようにもとらえられかねません。
自ら積極的に学んで成長し、貢献する姿勢を見せたほうが、内定を得られる可能性が高まります。
具体的なエピソードを取り入れる
志望動機には、具体的なエピソードを盛り込みましょう。
強い熱意を伝えたとしても、他の応募者と内容が被ってしまっては、採用担当者の印象に残りません。
自分の具体的なエピソードを盛り込むことで、他の候補者と被らない、オリジナリティのある志望動機にすることができます。
具体的な志望動機の書き方やポイントについてはこちらのページで詳しく紹介していますので、この記事とあわせてご参照ください。
>>看護師の志望動機の例文まとめ!書き方のポイントも押さえておこう
看護師の志望動機がない場合は自己分析をしよう
看護師の求人に応募する際、志望動機がない場合や、思いつかない場合は、自己分析と職場分析を行い、両者がマッチするポイントを探すことが大切です。
また、具体例を用いてポジティブな表現で志望動機を作成することで、オリジナリティあふれる説得力のある内容に仕上げることができるでしょう。