
調剤事務の資格のなかには、受験資格が設けられていないものがあります。
しっかりポイントを押さえて勉強すれば、独学でも資格の取得が可能です。
本記事では、調剤事務の資格試験に合格するために必要な、勉強のコツやポイントを解説します。
また、状況に合わせて、どの資格試験を受験するべきかも紹介します。
ぜひ参考にして、試験合格をめざしましょう。
目次
調剤事務の資格は独学で勉強しても取得可能
調剤事務は調剤薬局で受付や会計、処方箋の入力、調剤報酬の請求などの業務を担います。
調剤事務の資格はいくつかありますが、受験資格が必要のないものもあり、独学での資格取得が可能です。
独学で取得可能な調剤事務の資格は、以下の3つです。
- 調剤事務認定実務者
- 調剤事務管理士
- 調剤報酬請求事務専門士
これらの資格はどの資格も受験資格は特になく、年齢制限もありません。
合格率は調剤事務認定実務者が約60〜80%、調剤事務管理士が約60%となっており、難易度もそれほど高くないため、独学でも十分取得可能です。
調剤報酬請求事務専門士は合格率を公表していませんが、1級から3級に分かれており、級によって難易度が異なるため、独学で受験する場合は、受験する級を検討しましょう。
それぞれの資格の詳細は別リンクを参照にしてください。
調剤事務試験の勉強方法のコツ
調剤事務の試験に合格するためには、以下のポイントを押さえることが大切です。
- 自分のライフスタイルに合わせて勉強時間を確保する
- 過去問・サンプル問題を徹底的に解く
- 試験までのスケジュールを計画する
- 使用するテキストを吟味する
それぞれのコツを理解して、合格をつかみ取りましょう。
自分のライフスタイルに合わせて勉強時間を確保する
毎日の生活で継続して勉強をするために、生活リズムを考えて、勉強時間を確保することが大切です。
例えば、通勤電車のなかや就寝前の時間、起床から出勤までの時間など、ライフスタイルに合わせて隙間時間を有効に活用しましょう。
仕事で働いていて平日に忙しい場合は、休日にまとまった勉強時間を確保するといった方法もあります。
過去問・サンプル問題を徹底的に解く
過去問を解いて、頻出問題や試験傾向を理解しましょう。
また、過去問で間違った問題を放置するのではなく、苦手な分野を自分自身で分析して、試験までに克服するようスケジュールに反映するのも大切です。
過去問は1度取り組んだだけで終わりにせずに、何度も徹底的に解くようにしましょう。
資格のホームページなどに、過去問やサンプル問題が掲載されている場合もあります。
それらを繰り返し解いてみるのもおすすめです。
試験までのスケジュールを計画する
自分の受けようとしている資格の試験日を確認し、試験日までの日数を逆算してスケジュールを立てましょう。
以下に、例として試験まで残り3ヵ月と仮定した具体的なスケジュールを紹介します。
学習時期 | 学習内容 |
1ヵ月目 | テキストや参考書で基礎的な内容をインプットする |
2ヵ月目 | 過去問を繰り返し解いて知識のアウトプットと苦手分野の洗い出しをする |
3ヵ月目 | 過去問を解きながら苦手分野や不安な内容を復習する |
テキストや参考書の確認や過去問を解くのをただ繰り返すのではなく、苦手分野や不安な部分を復習する時間をしっかり確保するようにしましょう。
使用するテキストを吟味する
調剤報酬は2年に1度改定されるため、テキストは最新のものを使用して学習する必要があります。
初めて調剤事務について学ぶ際は、聞きなれない単語や専門用語を理解するのに時間がかかることもあるでしょう。
まずは、初心者向けにわかりやすく説明されているテキストを使用して、知識をインプットしていきましょう。
調剤事務の勉強はどの資格試験を受けるかによっても変わる
勉強方法を工夫することも大切ですが、資格によって取得の難易度や試験のスケジュールが異なるため、自分に合った資格試験を検討することも重要です。
例えば、調剤事務認定実務者試験や調剤事務管理士技能認定試験は毎月試験が実施されており、在宅での受験もできるためスケジュールが立てやすいといえます。
自分の生活ペースに合わせたスケジュールを優先して、試験に望むことができるでしょう。
対して、調剤報酬請求事務専門士は試験日や試験場所が限定されているため、スケジュールをしっかり立てて試験に臨む必要があります。
もし、自分自身が希望する資格が明確に決まっていれば、その資格に絞ってしっかり勉強方法やスケジュールを工夫しましょう。
勉強のコツを理解して調剤事務の資格を取得しよう
調剤事務の資格は、資格の種類によって独学の勉強で取得できます。
忙しい生活のなかで、効率良く学習を進めて合格するために、勉強のコツをしっかり理解しておきましょう。
また、どの資格を取得するかによって、必要な学習や試験までのスケジュールが変わります。
勉強を始める前に、自分が取得したい資格をしっかり検討しましょう。