
歯科助手はやりがいのある仕事ですが、きついといわれることもあります。
本記事では、歯科助手の仕事がきついと言われる理由のうち、代表的なものを見ていきましょう。
歯科助手になることを検討している方は参考にしてください。
目次
歯科助手の仕事がきついと言われる理由
仕事において、どのような場面できついと感じるかは人それぞれですが、ここでは歯科助手がきついといわれる理由のうち、代表的なものを7つ紹介します。
仕事内容が多岐にわたる
歯科助手は、業務の範囲が広く、多岐にわたります。
例えば診療の補助では、治療に使用する器具を洗浄・滅菌したり、薬品を準備したりしますが、このときに、器具の名前や薬品の名前を正確に覚えておかなければなりません。
見た目が似ている器具や薬品もあるため、はじめのうちは覚えることが難しいでしょう。
加えて、受付や会計、在庫チェック、リネン類の洗濯、定期検診の案内はがきの作成、SNSの更新など、細かな業務も数多くこなす必要があります。
人間関係で疲れやすい
歯科医院は、働くスタッフの人数が少ないなかで、チームプレーが求められる職場です。
転職してはじめのうちは、すでにできあがっている人間関係のなかに入っていくことを難しく感じることもあるでしょう。
また、入社後は教えてもらうことも多いですが、現場が慌ただしく指導の時間が十分に取れなかったり、人間関係が構築できないなかったりすると、歯科医師や先輩に聞きづらく、疲れを感じることもあるかもしれません。
体力がいる
歯科助手は、開院準備から受付、診療の補助と片付けを行い、その合間に雑務をこなしていくため、体力が必要です。
また、立ち仕事が多く、歯科医師の補助を行う際には患者さんの椅子の高さに合わせてかがむこともあるため、腰に負担がかかります。
患者さん・ご家族とのコミュニケーションが難しい
歯科助手をしている方のなかには、患者さんやそのご家族さんとのコミュニケーションを難しいと感じる人もいます。
例えば、子どもの患者さんの場合、子どもとの接し方を工夫することはもちろん、保護者に対しても充分な説明をしなければなりません。
また、話が長い患者さんや、機嫌が悪い患者さんもいるため、やり取りのなかでストレスを感じるケースもあるでしょう。
治療の介助の責任が重い
失敗できない業務が多く責任が重いことも、歯科助手の仕事がきついと言われる一因です。
かたどりの印象材を練ったり、石膏を流し込んだり、バキュームを扱う業務は、失敗が許されないため、精神的にも大きな負担を感じる場合があります。
衛生管理が大変
歯科助手には、衛生管理を行う役割もあります。
衛生管理とは、使用済みの器具を正しく滅菌したり、患者さんごとに手袋を交換したり、防護具を用意したりすることなどです。
衛生管理が不十分だと、院内感染の原因になるため責任が重く、ストレスの原因になる場合もあります。
拘束時間が長い
拘束時間の長さから、歯科助手の仕事をきついと感じる人もいます。
近年は仕事帰りや学校帰りに立ち寄れるよう、遅い時間まで診療している歯科医院も増えてきましたが、そういった職場では拘束時間が長くなりがちです。
また、予約制の歯科医院であっても治療内容によっては午前診療が伸び、昼休みの時間を充分に取れないこともあります。
未経験者に歯科助手はきつい?
未経験から挑戦する場合、歯科助手はきつい仕事なのでしょうか。
歯科助手は、必須となる資格がなく、未経験者でも求人があるため、就業するためのハードルは低い職種です。
民間資格を取得しておけば、さらに就業は容易になるでしょう。
小児歯科の場合は、保育士資格を持っていれば有利になることがあります。
ただし、覚えなければいけないことは多く、責任も重いため、就業後も日々の勉強が欠かせません。
責任感と向上心を持って働ける人であれば未経験からでも活躍できますが、 そうでない場合はきついと感じるでしょう。
歯科助手はあらゆる能力を求められる、難しいがやりがいのある仕事
歯科助手は、業務範囲が広く責任がともなうため、きついと感じる人も一定数いますが、患者さんの健康に関わることができる、やりがいのある仕事です。
必須となる資格がなく、未経験での求人もあるため、気になる方は一度求人をチェックしてみると良いでしょう。