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歯科衛生士の仕事内容とは?主な仕事や業務領域をわかりやすく解説

「歯科衛生士って何をするの?」
「歯科衛生士ができる仕事の範囲はどこまで?」
歯科衛生士の仕事内容について、上記のような疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、歯科衛生士の仕事内容を解説していきます。
歯科衛生士をめざしている方や、将来の進路として検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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歯科衛生士の仕事内容:3大業務

歯科衛生士の主な仕事内容は、歯科衛生士法第2条によって、以下の3つが定められています。

  • 歯科診療補助
  • 歯科予防処置
  • 歯科保健指導

順に解説します。

歯科診療補助

歯科診療補助とは、歯科医師の指示のもと、診療の補助を行うことです。
補助の内容は、歯や歯茎の汚れを除去、器具の消毒、問診など、多岐にわたります。
また、患者さんのなかには歯科治療への不安がある方も少なくありません。
そのため、コミュニケーションを通して患者さんを安心させるスキルも求められます。

歯科予防処置

歯を失う原因のおおよそ7割が、むし歯と歯周病の二大疾患であるといわれています。
歯科予防処置とは、その二大歯科疾患を予防するための処置です。
具体的には、歯垢や歯石の除去、専門的な機械を使用したクリーニング、フッ素塗布などが挙げられます。

歯科保健指導

歯科保健指導とは正しい歯磨きの方法や食生活など、日々のセルフケアについて患者さんに指導することです。

むし歯や歯周病はいずれも生活習慣病なので、予防するためには患者さん自身によるセルフケアが欠かせません。
歯科衛生士は、年齢や歯の状態、理解力も異なる患者さん一人ひとりに対して、最適なケア方法を考え、わかりやすく伝える必要があります。

その他の歯科衛生士の仕事内容とは?

歯科衛生士の仕事は、すでに述べた3大業務だけではありません。
口腔機能訓練とホワイトニングについて解説します。

口腔機能訓練

口腔機能訓練も、歯科衛生士の業務の一つです。
口腔機能訓練とは、加齢によって咀嚼機能や嚥下機能が衰えやすい高齢者を対象に、これらの機能を向上、維持するための訓練を指します。

口腔機能訓練の具体的な例は、嚥下体操や口腔周囲筋ストレッチなどです。

ホワイトニング

歯科衛生士は、近年注目を浴びているホワイトニングの施術も行います。
歯科医院で施術するホワイトニングはもちろんのこと、患者さんが自宅で行うホームホワイトニングの指導をすることもあります。

日本歯科審美学会認定のホワイトニングコーディネーターという資格があるため、ホワイトニングのスペシャリストとして専門性を高めたい方は、取得を検討してみても良いでしょう。

歯科衛生士の仕事内容はどこまで?

歯科医院での仕事内容は、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手でも変わります。
歯科医師しか行えない業務、歯科助手は対応できない業務などがあるので、それぞれの具体的な業務領域を理解しておきましょう。

歯科衛生士は絶対的歯科医行為がNG

歯科における医療行為は、相対的歯科医行為と、絶対的歯科医行為の2つに大別されます。

相対的歯科医行為は、歯科医師の監視下であれば歯科衛生士でも行うことができます。
具体的には以下のとおりです。

  • 表面麻酔の塗布
  • 歯石除去
  • 差し歯、仮歯の装着、調整
  • 歯周組織検査
  • ホワイトニングの施術、指導 など

絶対的歯科医行為は、歯科医師しか行うことができず、歯科衛生士が行ってはいけません。
具体的には以下のようなものがあります。

  • レントゲン撮影
  • 注射麻酔
  • 抜歯
  • むし歯治療
  • 歯ぐきの切開や除去
  • インフレ―、クラウンの装着 など

歯科衛生士と歯科助手の業務内容の違い

歯科衛生士と歯科助手の業務内容の違いは、以下のとおりです。

歯科衛生士 歯科助手
資格 歯科衛生士資格(国家試験) 必須の資格はなし(民間資格があるが、必須ではない)
資格の取得方法 歯科衛生士養成機関を卒業し国家試験に合格する 資格不要(民間資格については、各資格ごとに異なる)
養成所(学校) 歯科衛生士養成機関 なし
歯科医療業務 歯科診療補助
歯科予防処置
歯科保健指導
歯科医行為はできない
業務内容 歯科診療補助
歯科予防処置
歯科保健指導
受付
事務
掃除・片付け
機材の準備など

歯科衛生士と歯科助手の業務内容の大きな違いは、資格の必要性と、医療業務の有無です。

歯科助手になるために、必須の資格はありません。
ただし日本歯科医師会が認定する歯科助手資格認定制度や、日本医療教育財団が認定する歯科助手技能認定など、スキルを証明する民間資格はいくつか存在します。
歯科助手としてキャリアアップを図りたい際には、取得を検討すると良いでしょう。

また、歯科助手は医療行為は一切できないことを理解しておきましょう。

仕事内容を理解して歯科衛生士をめざそう

歯科衛生士の仕事内容について解説しました。

歯科衛生士の主な仕事は歯科診療補助、歯科予防処置、歯科保健指導の3つで、その他にも口腔機能訓練やホワイトニングなどを行う場合もあります。
歯科衛生士は、歯科医行為のうち、相対的歯科医行為に該当するものを行うことが可能です。

仕事内容を正しく理解し、歯科衛生士をめざしてみてください。

執筆者について

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