看護師が履歴書を提出する際には、郵送する場合も手渡しする場合も、封筒に入れる必要があります。
履歴書の提出方法一つでも社会人としてのマナーが問われるため、正しい封筒の選び方や入れ方を理解しておきましょう。
本記事では、履歴書を入れる封筒の書き方や入れ方を見本つきで解説します。
看護師としての転職や就職を控えた方は、参考にしてください。
目次
看護師の履歴書【封筒の選び方】
はじめに、封筒の選び方です。
履歴書と封筒がセットになっているものもあるため、購入前に確認しておきましょう。
封筒のサイズは角形2号か角形A4号
封筒は角形2号か角形A4号を選びましょう。
履歴書は二つ折りで入るサイズの封筒に入れるのがマナーとされています。
一般的な履歴書は見開きA3判かB4判のサイズが多いため、二つ折りにするとそれぞれ、A4判とB5判サイズになります。
A4判（見開きA3判）であれば角形2号、B5判（見開きB4判）であれば角形A4号の封筒を選ぶと、書類が取り出しやすいです。
履歴書と封筒がセット販売されている商品には、長封筒が同封されているものもありますが、長封筒では履歴書に折り目がついてしまうため避けたほうが無難です。
封筒の色は白が無難
履歴書の封筒の色は「白無地」を選ぶのが良いでしょう。
病院などで郵便物を送る場合は、茶色や水色の封筒を使うこともありますが、履歴書の場合は、清潔感がある白無地のほうがおすすめです。
白地の封筒を選ぶことで他の郵送物より目立つため、採用担当者の目に留まりやすくなります。
履歴書の封筒には「履歴書在中」と朱書きしますが、これも白地の封筒のほうが文字がはっきりと見えて良いでしょう。
看護師の履歴書【封筒の書き方】
次に、病院に郵送する場合と面接時に持参する場合にわけて、履歴書の封筒の書き方を解説します。
封筒に宛名などを書く際は、にじみやすい水性ペンや裏移りしやすい油性マジックではなく、太めの油性のサインペンかボールペンがおすすめです。
名称などは正確に書き、間違った場合は修正液を使わず書き直しましょう。
病院に郵送する場合
まずは病院に郵送する場合の封筒の書き方を解説します。
①住所は縦書きで省略しない
封筒の表面には、右側に送り先住所を書きます。
住所は縦書きで、長くなる場合は2行にわけて構いません。
都道府県から番地、ビル名まで省略せずに書き、郵便番号は算用数字（123）、番地などは漢数字（一二三）で書きましょう。
②宛名は正式名称で
封筒の表面中央には宛名を書きます。
宛名も縦書きで、送り先の病院名、部署名を法人名から省略せずに正式名称で書きます。
担当者名がわからず部署宛に提出する場合は「〇〇部 御中」、担当者宛の場合は「〇〇部 〇〇様」と記載し「御中」と「様」は併用しません。
宛名は住所よりもやや大きめの字で書くとバランスがよくなります。
③封筒の中身を明記
封筒の表面左下には「履歴書在中」と朱書きするのが、履歴書提出時のマナーです。
朱書きで封筒の中身を明記することで、病院に届くたくさんの郵送物に埋もれにくくなります。
あらかじめ「履歴書在住」と印字された市販の封筒や、「履歴書在中」の文字が四角で囲まれたスタンプを活用しても良いでしょう。
④自分の住所と名前
封筒の裏面には左下に自分の住所と名前を書きます。
都道府県名から番地まで、省略せずに書きましょう。
名前は住所よりもやや大きな字で書くと、バランスがよく見た目が整います。
⑤封をする
テープなどは剥がれる可能性があるので、のりで封をしましょう。
封をしたら封筒裏面の綴じ目の部分にたしかに封をしたという意味で「〆」や「封」などの封字を書きます。
封字は途中で開封されていないことを示す意味もあります。
病院に持参する場合
履歴書を病院に持参する場合も、封筒は必要です。
封筒に入れて持参したほうがきちんとした印象を与えられるうえ、持ち運びで書類が汚れるのも防げます。
封筒の表面には「履歴書在中」と明記し、裏面には郵送時と同様に、自分の住所と名前を記載します。
履歴書を病院に持参する場合、宛名の住所や名前は不要で、すぐに内容を確認するので封も必要ありません。
看護師の履歴書【封筒の入れ方】
履歴書の提出時に同封する書類は、下記のとおりです。
- 添え状（送付状）※持参時は不要
- 履歴書
- 職務経歴書
- その他の応募書類
提出書類は、汚れや折れを防ぐため、新品の無色のクリアファイルに入れます。
封筒に書類を入れるときは、採用担当者が見やすいように入れる順番と書類の向きにも配慮しましょう。
送付状の表面、履歴書の写真が貼ってある面が封筒の表面にくるように入れてください。
看護職員の採用試験では、面接時に看護師免許のコピーの提出を求められる場合があるため、事前に確認しておきましょう。
なお、履歴書を病院に持参する場合は、添え状（送付状）は不要です。
看護師向けの履歴書の送付状の書き方は、下記の記事で詳しく解説しています。
看護師が病院に履歴書を提出するときの注意点
履歴書を郵送する場合、持参する場合の注意点をそれぞれ解説します。
提出前に注意点を確認しておきましょう。
郵送時の注意点
履歴書を郵送する場合は、病院の採用担当者とまだ面識がない場合がほとんどです。
提出する履歴書のせいで面接前から印象が悪くならないよう、マナーを守って郵送しましょう。
期限を守りなるべく郵便局から送る
締め切りには余裕をもって発送し、やむを得ない事情で期限間際に発送する場合は、速達で送りましょう。
履歴書を入れた封筒はポストに投函もできますが、集荷トラブルや切手料金の過不足を防ぐためにも郵便局の窓口から発送するのがおすすめです。
切手の料金は正確に
料金はしっかり確認し、必要な金額の切手を正確に貼って発送しましょう。
切手料金が不足していると、受取先の病院が不足額を支払うか、差出人に返送されてしまいます。
角形2号や角形A4号の封筒は定形外郵便となり、重量により料金が変わります。
クリアファイルに納めた提出書類は、封筒に入れると100g程度で料金のめやすは140円です。
ただし、提出書類によっては重量オーバーになる可能性もあるため、郵便局の窓口から発送するほうが確実です。
持参時の注意点
面接時に履歴書を持参する場合は、すぐに手渡せるよう準備しておきましょう。
持ち運びは慎重に
履歴書を持参する場合は、折れ曲がったり汚れたりしないように、慎重に持ち運びましょう。
封筒ごとクリアファイルにはさみ、封筒がそのまま入るサイズのカバンに入れておくと安心です。
雨の日は、封筒が濡れないように配慮してください。
手渡しするときのマナーに配慮
履歴書を面接担当者に手渡しする場合、封筒からだし、封筒と重ねて渡します。
面接担当者が見やすいよう、書類の表が面接担当者のほうを向くように配慮してください。
事前に受付で書類を提出する場合は、封筒ごと手渡します。
「本日はよろしくお願いいたします」と添えて渡すようにしましょう。
看護師の履歴書提出時は封筒に不備がないようにしておこう
応募先の病院は、履歴書の中身だけでなく提出方法でも人間性を判断しているかもしれません。
せっかく応募書類をそろえても提出時の封筒に不備があれば、悪い印象を与えてしまいます。
履歴書の提出時には、細かなところにも配慮し封筒マナーを守りましょう。
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