
「転職活動の際、病院・クリニックに提出する履歴書の本人希望欄は何を書けば良い?」
「本人希望欄に特に何も書くことがないときの書き方が知りたい」
履歴書の本人希望欄には、仕事をするにあたって、病院・クリニックに対して事前に伝えなければならない情報を書きます。
しかし、本人希望欄に書くべき内容は限られており、不適切な内容を書くと選考が不利になるおそれがあるため、注意が必要です。
この記事では、本人希望欄に書くべき内容と注意点を紹介しています。
目次
看護師の履歴書の本人希望欄に書くべき内容とは?
履歴書の本人希望欄に記載する内容として、以下の7項目を解説します。
- 特に希望がない
- 働きたい科がある
- 勤務地の希望がある
- 働ける勤務時間に制限がある
- 寮に入りたい
- 【パート・アルバイト】扶養内で働きたい
- 【パート・アルバイト】社会保険に入りたい
自身が当てはまるものを参考にしてください。
特に希望がない
希望する事柄が特にない場合、「貴院の規定に従います」とだけ記載します。
「特になし」と書いたり、何も書かずにおくのは、一般常識がないと思われるためNGです。
働きたい科がある
入職後に働きたい科がある場合は、本人希望欄に記載しましょう。
強く希望している働きたい科を1つだけ書くのではなく、第1希望から第3希望まで書き、配属先を決める看護長に負担をかけないようにします。
第二希望: 〇〇科
第三希望:〇〇科
第1希望しか書かないと、希望先に配属されない場合すぐに辞めてしまうととらえられ、採用されない可能性があります。
希望する配属先に強いこだわりがあり、どうしても譲れない場合のみ、理由を添えて希望先を書きましょう。
勤務地の希望がある
き方で、勤務地の希望がある場合は本人希望欄に書きます。
また、子どもがいる、親の介護をしているなどの理由で、採用後に勤務地を変更することが難しい場合は、事前に伝えておくと採用者は助かります。
本人希望欄には希望の勤務地のみ記載し、異動できない理由は面接時に口頭で答えれば問題ありません。
働ける勤務時間に希望がある
夜勤ができない、残業が難しいなど、看護師の勤務に制限がある方は、本人希望欄に記載しましょう。
看護師として働く方で、保育園に子どもを迎えに行かなければならない、家庭の事情で〇時までには帰宅しなければならないなどの理由があり、働く勤務時間が限られるケースは珍しくありません。
働く時間に制限があるからといって面接で不利になることはありませんが、書き方に注意が必要です。
「日勤常勤を希望します」と記載し、「夜勤はできません」や「残業はできません」などのネガティブな伝え方は避けましょう。
ネガティブな書き方では、採用担当者にマイナスなイメージを与えやすくなります。
本人希望欄だけでなく、履歴書全体を通して、可能な限りポジティブな伝え方を心がけましょう。
寮に入りたい
病院やクリニックが提供している寮に入りたいと考えているなら、本人希望欄に「入寮希望」と書いておきましょう。
病院が新入職員に提供できる寮の部屋数には限りがあるため、早めに意思表示しておくと入職後の手続きがスムーズに行えます。
【パート・アルバイト】扶養内で働きたい
パート・アルバイトの方で、扶養の範囲内で働きたいと考えている場合は、面接時に伝えておきましょう。
扶養の範囲内で収める場合、1週間で出勤できる日数や1日で働ける時間、年収に制限があります。
入職後に扶養内でしか出勤できないと伝えると病院側と揉める原因になるため、本人希望欄に書いて、面接時にも忘れず伝えましょう。
【パート・アルバイト】社会保険に入りたい
従業員数が101人以上の病院で働くパート・アルバイトの方は、社会保険に加入できます。
社会保険への加入は事務手続きが必要なので、事前に病院へ意思表示をしておき、採用後にすぐ手続きができるようにしておくと事務の方が助かります。
ただし、パート・アルバイトが社会保険に加入するには、以下の4つの条件があります。
- 週の所定労働時間が20時間以上
- 月額賃金が8.8万円以上
- 2ヵ月を超えて働く見込みがある
- 学生ではない
上記を満たし、社会保険に加入希望の方は履歴書の本人希望欄に記入し、面接時にも口頭で伝えます。
看護師が履歴書の本人希望欄に書くとNGな内容
履歴書の本人希望欄に、お金に関わる内容を書くのは避けましょう。
年収や給料についての内容を記載してしまうと、仕事内容に魅力を感じて希望したのではなく、給料に魅力を感じて応募してきたと思われてしまいます。
しかし、転職を希望する看護師にとって、給料は重要なポイントです。
お金に関して聞きたいときは、適切なタイミングがあります。
給料交渉を行う適切なタイミングは以下の2つです。
- 内定後、給与条件が示されたとき
- 面接で希望年収や月収を問われたとき
上記は採用担当者側もお金の話をしたいタイミングですから、自分の希望を伝えても失礼にはあたりません。
看護師が履歴書の本人希望欄を書く際の注意点
履歴書の本人希望欄を書く際には注意点があります。
注意点は以下のとおりです。
- 強く希望する項目に限る
- 簡潔にまとめる
順番に説明していきます。
強く希望する項目に限る
本人希望欄に書く項目は、強く希望する内容に限り記載します。
あれもこれもと自分の要望をいくつも書いてしまうと、採用担当者に「わがままな人」「ルールを守ってくれなさそう」と思われ、書類審査で落とされるかもしれません。
- 持病があり、働いている病院ではなくかかりつけに通う必要があり、週に一度受診のため休みが必要
- 子どもの送迎があるため夜勤は難しく、17時までの勤務を希望
本人希望欄に書くのは、上記のようなやむを得ない理由に限ります。
できるだけ有給を消化したい、残業は少なめが良いなどの条件は書かないようにしましょう。
簡潔にまとめる
本人希望欄に記載する内容は、あえて簡潔にまとめた書き方にしましょう。
文章だけを読むと「なぜ?」と思われる程度で十分です。
本人希望欄に理由や背景などを含めて書くと、文章でスペースが埋まってしまい本人希望が多いと思われてしまいます。
履歴書には簡潔にまとめて記載しておき、詳細な部分は面接で質問された際に答えられるようにしておきましょう。
履歴書の本人希望欄には働く条件以外を書いてもOK
履歴書の本人希望欄は、働くうえでの条件を書くだけではなく、就職・転職活動を行ううえで連絡事項を伝えるためにも利用できます。
例えば、以下の情報を採用担当者に伝えられます。
- 連絡が取れる時間帯
- 退職予定日
- 入社可能時期
採用担当者は、書類選考に通過した応募者に対して、面接試験の日程を組むための連絡を行います。
アルバイトで電話に出れない時間や、現在病院やクリニックで勤務中である旨を明記しておけば、採用担当者も電話に出やすい時間を狙って連絡できます。
ただし、電話に出られる時間帯を、朝9時よりも前や20時以降のみなど常識外れの時間で指定するのは、書類審査で不利になるためやめましょう。
看護師が履歴書の本人希望欄に記載する内容は厳選しよう
看護師が就職・転職活動を行う際に、履歴書の本人希望欄に記載するのは以下のいずれかです。
- 特に希望がない
- 働きたい科がある
- 勤務地の希望がある
- 働ける勤務時間に制限がある
- 寮に入りたい
- 【パート・アルバイト】扶養内で働きたい
- 【パート・アルバイト】社会保険に入りたい
上記の内容を書く際は、簡潔にまとめ、詳細は面接で答えられるようにしておきます。
わがままと思われるような希望は面接で不利になるので、書かないようにしましょう。
