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看護師の役割・機能とは?勤務先別の看護師の役割と具体的な仕事内容を紹介

看護師は、目の前にいる患者さんを多くの視点から観察し、必要な看護を提供することで、その人がその人らしく生きることを支援していきます。

今回は、看護師の主な役割・機能と、具体的な仕事内容を紹介していきます。

また、どのような勤務先で働くかによっても、看護師としての役割や仕事内容は大きく異なってきます。
勤務先別の看護師の役割も紹介しているので、看護師としてどのように活躍したいかをイメージできるでしょう。

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看護師の4つの役割・機能

看護師の4つの役割・機能

看護師には、国際看護師協会の倫理綱領のなかで述べられているとおり、以下の4つの役割・責務があります。

  1. 健康の増進
  2. 疾病の予防
  3. 健康の回復
  4. 苦痛の緩和と尊厳ある死の推奨

看護師は保健・医療・福祉などさまざまな場面で、高齢の方から乳幼児までのさまざまな対象に必要な看護を提供します。
そのなかで、4つの責務を果たしながら、人々の健康な暮らしを支えているのです。

看護師ができること・具体的な仕事の役割

看護師にできる業務内容は保健師助産師看護師法で定められており、「診療の補助」と「療養上の世話」に大きく分けられます。

これらの業務を通して、看護師は主観的情報、客観的情報から必要なニーズを分析し、必要な看護を計画したうえで実践し、患者さんが自分らしく生活できるようにサポートしていきます。

「診療の補助」と「療養上の世話」について具体的な業務内容とともに理解していきましょう。

診療の補助

診療の補助とは、医師の指示のもと行うことができる医療行為のことを指します。

通常、医療行為(医師の医学的判断および技術をもってするのでなければ人体に危害を及ぼし、または危害を及ぼすおそれのある行為)は、医師法にて医師のみが実践可能とされている行為です。
しかし、保健師助産師看護師法第37条にて、一定の医療行為においては医師の判断のもとで看護師が診療の補助としてできるようになっています。

病状の観察

病状の観察は、すべての看護師にとって患者さんを診るために重要です。

患者さんとコミュニケーションを取り、現在の症状や体調を中心とする問診をするとともに、意識・血圧・脈拍・呼吸・体温などのバイタルサインを測定し、体調を確認します。
バイタルサインなどで異常な値があった場合は医師に報告し、適切な指示を受けて対応していくことが必要です。

また、顔色・仕草・表情・睡眠や食事、排泄などの生活状況も確認し、患者さんが困っていることを把握し、必要なサポートをしていきます。

与薬・注射・点滴などの実施

看護師は医師の指示のもと、患者さんの病状に合った注射や点滴、内服管理をする役割を持っており、これらを「与薬」といいます。

与薬は、以下の流れで実施されます。

  1. 患者さんに薬剤の必要性などを説明する。
  2. 薬剤の準備。
    点滴や注射の場合は、薬剤をミキシングしたり、シリンジに詰めたりなどの準備を行う。
  3. 薬剤を投与する。
  4. 薬剤の効果や副作用の確認を行い、異常がある場合は必ず医師に報告する。

与薬だけでなく、患者さんが正しく薬の管理ができるように、服薬指導が必要になる場合もあります。

また、与薬の場面でミスが発生しないよう、患者さんに薬剤を渡す前に必ず6Rを確認しましょう。
6Rとは、正しい患者(Right patient)・正しい薬剤(Right drug)・正しい用量(Right dose)・正しい用法(Right route)・正しい時間(Right time)・正しい目的(Right purppose)のことを指しています。

看護計画や看護記録の作成

看護師は、看護計画を作成し、すべての場面で行った看護を記録する役割を持っています。

看護計画は、看護師のアセスメントをもとに、患者さんの問題を抽出し、その問題に対して計画を立案します。

看護記録は、実際に行った看護を一連の流れで記載し、実際に患者さんに対して行った看護を証明するためのものです。
また、看護記録を記載することで看護師間で情報共有ができ、一貫した看護を提供できるようになります。
他の医療職とも情報を共有するツールにもなるため、正確にわかりやすく記載しましょう。

また、看護記録には患者さんの情報が含まれているため、取扱いは慎重に行い、関係のない人が閲覧できないように注意します。

療養上の世話

「療養上の世話」とは、患者さんが安全・快適に療養生活が送れるように支援することを指し、対象となる患者さんの生活状況や身体状況によって内容は多岐に渡ります。

ここでは、一例を紹介していきます。

排泄や食事、入浴など日常生活に必要なサポート

患者さんのなかには、排泄や食事、入浴などの日常生活に必要な動作が困難な方もいます。
看護師は、患者さんの日常生活自立度を判断し、必要なサポートを提供していきます。

ただ必要なサポートをするだけではなく、サポートにおける看護の目的や手順、注意事項を意識しながら実践することが重要です。

例えば、入浴ケアの目的は、単に患者さんを入浴させて清潔を得ることだけでなく、代謝の促進や睡眠促進効果などもあります。
しかし、入浴には多くのメリットがある一方で、血圧が変動しやすいため、入浴前に必ず患者さんの体調を確認したり、入浴中も血圧の変動に注意する必要があります。

コミュニケーションを取りながら行うことで、患者さんに合ったケアができるでしょう。

患者さんやご家族への療養相談や生活指導

患者さんは常に病院にいるわけではなく、ある程度病状が落ち着いたら退院し、自宅で療養する場合もあります。
患者さんが自宅で安心して療養できるように、療養相談や生活指導をすることも看護師の重要な役割です。

例えば、内服管理が自身でできない患者さんに対して、入院中から少しずつでも自身で正しく薬を服用できるように薬の説明をしたり、退院後にご家族の手伝いが必要な場合には、ご家族に対して支援内容を指導したりします。

また、訪問看護師の場合は、自宅で療養されている患者さんに対して、自宅での生活で困っていることや不安な部分を把握して、必要な指導や相談を行っていきます。

移乗や移送

自分一人では動くことが困難な患者さんに対し、移乗や移送、体位変換をすることも看護師の役割です。

体調によって、車椅子、ストレッチャー、ベットごとなど、どの方法で移送するのが適切なのか判断し、患者さんを負担なく移送します。

また、移乗や移送中には点滴や酸素ボンベなどを使用する場合もあるため、安全に留意しなければなりません。

ベッド上で安静にしなければならない患者さんや自力での体位変換が困難な患者さんに対しては、褥瘡予防のために定期的に体位変換を行っていきます。

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勤務先別の看護師の役割

勤務先別の看護師の役割

患者さんのニーズは療養場所によってさまざまです。
したがって、看護師の役割や仕事内容は、勤務先により異なってきます
ここでは、勤務先別の看護師の役割を紹介していきます。

病院看護師の役割

病院に勤務する看護師は、主に外来看護師と病棟看護師に分かれます。

外来看護師の場合は、診察を受けに来る患者さんに対し、医師の診療の補助として点滴・採血・注射などの医療処置、バイタルサイン測定を行います。
その他、事務作業や病棟との連絡など医療業務以外の仕事も外来看護師の役割です。

病棟看護師の場合は、入院中の患者さんが診療を安心して受けられるよう医師の診療の補助を行いつつ、日常生活の支援を行っていくことが主な役割です。
具体的には、病院勤務の看護師と同様の医療処置に加え、入浴・清拭などの清潔ケアや食事介助、歩行のリハビリなども行っていきます。

行った支援はすべて看護記録に残し、他看護師と一連のケアを行えるように情報共有をしていきます。

訪問看護ステーションの看護師の役割

訪問看護ステーションで働く看護師は、主治医が作成した訪問看護指示書をもとに訪問看護計画書を作成し、計画書に沿って患者さんの自宅などを訪問して看護を提供していきます。

訪問する患者さんの状況によってニーズはさまざまで、提供する看護内容もそれぞれ異なりますが、一般的に以下のような看護を提供していきます。

  • 健康状態の観察(バイタルサイン測定、問診)
  • 医療処置(点滴、注射など)
  • 日常生活ケア(入浴、排泄ケア、食事管理)
  • リハビリ
  • ご家族への療養指導や健康相談

定期的に訪問看護報告書を作成し、主治医に提出することで情報共有をしていきます。

クリニックの看護師の役割

クリニックの看護師の仕事は、医師の診療補助がメインです。
そのため、働いているクリニックの診療内容によって、診療補助の内容も多岐に渡ります。

例えば、透析クリニックの場合、透析の準備や穿刺などの医療行為が主な仕事になり、整形外科クリニックの場合は、レントゲン検査の説明や準備、診察に使用する器具・備品の準備、処置の介助などが求められます。
内科クリニックでは、医師による診察補助や検査のための採血、予防接種などが主な業務となるでしょう。

また、クリニックによっては窓口対応や電話対応などの受付業務や薬品の発注・管理、院内の清掃など、看護業務以外の業務をする場合もあり、業務内容は多岐にわたります。

手術室看護師の役割

手術室看護師はおもに「器械出し看護師」と「外回り看護師」に分かれています。

「器械出し看護師」の役割は、その名のとおり、手術中の執刀医に必要な器具を渡すことです。

手術前に必要と考えられる器具をセッティングしておき、手術の流れに沿ってテンポ良く執刀医に器具を渡していきます。
必要な器具を前もって予想しておくことや、医師によって受け取りやすい渡し方が異なる場合もあるため、執刀医ごとの特徴をつかんだうえでの対応も求められるでしょう。

「外回り看護師」の役割は、器械出し以外の手術に関する業務全般です。
手術前には患者さんの体調確認や、手術の準備の流れを確認する術前訪問、手術中は使用したガーゼのカウントや物品の補充をし、術中の記録も行います。
また術後には、病棟の看護師に手術と経過の申し送りをしていきます。

看護師の役割は、多くの人の健康増進・回復に携わること

看護師は、さまざまな現場で看護師としての専門性を発揮して役割を担うことで、患者さんがその人らしく健康に生活することをサポートします。

どのような職場に勤めるかによって、看護師の役割や仕事内容は大きく変わります。
看護師としてどのように貢献していきたいのかを考えながら、勤務先を選択すると良いでしょう。

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